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男子用トイレ自動水栓の修理

2021年7月11日の日記

ちょっと今日は尾籠な話で恐縮です。

男子用の小便器の水が流れにくく,ボタンを押しても何度か押さないと出ないようになりました。

ボタン周辺から水が漏れたり,流れにくくなったり,止まらなくなったり,どうも男子用の小便器の水のトラブルは多いですよね。

こうなると困っちゃいますよね.....。

実はiruchanはこれで2回目で,同じ実家のトイレだし,ほかにはこんなことになったことはないので,どうも最初からあまり調子がよくない感じですけど,父が亡くなり,母が1人で暮らしているので,使っていないせい,ということもあるようです。使っていたら怖いよな.....

原因はバルブの故障。中を点検しないといけません。

トイレの水はボタンやレバーを押すとある一定時間だけ水が流れて自然に止まる,というシステムですが,機械的にはフラッシュバルブという仕組みです。

真鍮でできたケースの中にピストンバルブという,上下に動く栓があり,ボタンを押すとピストンバルブが上に動いて排水栓(便器側)が開いて水が流れますが,バルブに設けられた細孔から次第にバルブ上部の隙間にも水が溜まって,今度は逆に,次第にピストンバルブが下がって最後は排水栓を塞いで水が止まる,と言う構造です。

つまり,水が出ないというのはおそらく,このピストンバルブが動かなくなっていて上昇せず,排水栓が開かない,と言うのが原因だと思います。よくある,水が止まらない,というのはピストンバルブがきちんと一番下まで下がって排水栓を閉じないから,ですね。

とにかく,問題はこのピストンバルブにあるので,これを取り出して調べます。

まずは,トイレのフラッシュバルブはよく見るとマイナスねじの調整箇所が2つありますので,給水栓(水道管側)を止めて(右いっぱいに回す),今度はケースのフタを外します。

ちなみに手前側のねじはピストンバルブの上昇位置を変更して水が流れている時間を調整します。

フラッシュバルブ1.jpg 調整ねじは2カ所あります。

本当はウォーターパイププライヤーがあればいいですが,iruchanは横着してモンキーで外しました。

フラッシュバルブ4.jpg フタを外します。

そうするとピストンバルブが見えますが......。

フラッシュバルブ.jpg これが実は簡単に外れません。

そりゃそうですよね。真鍮の部品でぴったりはまっていなけりゃ,ちゃんと動作しないのはもちろん,水漏れの原因になりますからね.....。

と言う次第ではめ合いはかなりきついですから,垂直にまっすぐ引出さないと外れません。

iruchanは父が遺した変わったやっとこで引っ張り出しました。

フラッシュバルブ2.jpg  部分に緑青がありました。

案の定で,ピストンバルブ下部の3つのツノ状の部分が排水管にはまる格好になっているのですが,そこに緑青ができて,そのせいでうまくピストンバルブが上下に動かなかった状況のようです。

▲の写真は,ちょっとサンドペーパーで磨いちゃったあとの写真で申し訳ありません。先端部分に緑青ができて,ざらざらになっていました。

簡単にサンドペーパーで磨いて修理完了。もちろん,ピストンバルブ自体を交換してもよいですけどね。ホームセンターで売っているようです。

また,そのほか,▲の写真の四角い窓の部分に金属のメッシュがあり,フィルタになっているんですが,ここが目詰まりしても同じ現象になるようですので,時々,掃除が必要です。

フラッシュバルブ5.jpg 使用した工具類です。

水道屋さんに修理を頼むといくらかかるか,わかりませんが,手間賃が相当かかるはずですので,最低でも5,000円,実際には1万円以上かかるのではないでしょうか。無事に直ってよかったです。


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金田式CR型超シンプルプリアンプの製作~その1 さよならSEコンデンサ & Spiceシミュレーション~ [オーディオ]

2021年5月23日の日記

先週,ようやくオールメタルキャンTrを使ったスーパー・ストレートプリアンプを完成し,音を聴いたばかりです。

このアンプ,記事はMJ '91.6月号に載ったものですが,そのときに作ろう,と思って部品集めをしていたので,実に完成まで,30年かかったことになります......(爆)。

確かに,非常に音がよく,メーカー製のPioneer C-21を使っていましたが,これを駆逐し,今後はこれが主役となります。

ただ,完成して音を聴いてみると,まず,第一印象として,非常にクリアーな音がするアンプだな,ということを感じたのですが,次の感想として,どうにも地味な音がする,という印象を受けます。

今まで,iruchanは古いメタルキャンパッケージのTrやOPアンプが好きで,アンプをよく作りますけど,メタルキャンの半導体の音として,非常に高音まで澄み切った明るい音がする,と思っていました。実際,中華デジアンのLepyのLP-2020AではナショセミのLME49720Hを,LP-2024AではLF355Hを使いました。また,モノラルLP用のCR型プリアンプではLME49720Hを使っています。

これらのデジアンでは,もうもとのモールドのOPアンプには戻れないな~~と思うくらい音がよく,気に入っています。

ただ,今回のスーパー・ストレートプリアンプではちょっと印象が異なります。クリアーな音だけれど,何か地味な音がする,と言う印象です。まあ,LEPYのアンプはOPアンプだし,こちらはバイポーラTrという違いがありますけど.....。

金田氏は件の記事の最後で,

"やはりメタルキャンTrの音楽表現力がものを言ったのだ。予想はしていたものの,この音が出るのに何年かかったろう"

と書いておられます。

実際,この文章を読んで,本機を作った人はたくさんいる,と思います。

でも,金田氏は続いて,"今度は気の遠くなるほど多くのアンプの改良作業が始まる...." と書いていて,すべてメタルキャンTrにするおつもりだったのだと思いますが,その割にそのような改造はしておられないようですし,オールメタルキャンTrのプリやパワーの記事はその後,出ていません。

やはり音が少し違ったからか....という気がします。金田氏もこのように書いてから,その後の改造を止めてしまったのだ,と思います。それとも,その当時ですら,2SA606や,特に,2SC959が高くなっていて,入手が難しくなりつつあったので,編集部から続編は不要,という要望があったのかもしれません。入手できない高価な真空管や半導体を使った記事が出ると,編集部に抗議の電話がかかってくる,と言う話を昔,聞きましたけど,そういう事情もあったのでは,と推察しています。

まあ,現在は今からアンプを作ろう,などという人はいなくなって,昔からのマニアしか雑誌を読まないし,そういう人はデッドストックがあるのであまり抗議がこなくなった,と言うこともあるのか,最近はMJもラ技も大昔の真空管の記事ばかりですね.....。

と言う次第なんですが,iruchanも実を言うと,本機より,先ほどのLME49720Hを使った,モノラルLP用のEQアンプの方が音がよいように思えます。このプリはステレオLPも再生できるよう,RIAAは2チャンネルで作っていますしね。

その理由は,メタルキャンのOPアンプを使ったこともありますけど,やはりEQアンプがCR型であることにあるんじゃないか,という気がします。

iruchanはアンプ作りをはじめた中学生の頃から,ずっとCR型に憧れていました。あの頃,生意気にもMJ(当時は "無線と実験" でしたけどね)やラジオ技術を読んでいて,時折,CR型は音がよい,なんて書いた記事が出るのでずっと憧れていました。

そういうこともあり,実際にOPアンプ仕様ですけど,初めてCR型を作ってみて,やはりそうか,と思った次第で,今度はちゃんとディスクリートでMC専用プリを作ってみたい,と思いました。この前のアンプはMM型用ですし,OPアンプICを使っていますからね。

ということなんで......。

DCアンプ教の信者? としては,ぜひ金田氏の設計のCR型プリアンプで作ってみたい,と思うんですけど.....。

といって,iruchanはプリント基板を使っているし,指定部品は半導体以外はほとんど使わないので,信者と言っても異端審問会にかけられて間違いなく火あぶりの刑に処せられますね.....怖っ[雷]

それはともかく,そもそも金田氏は最初からNF型オンリーで,一度もCR型の記事は書いたことない,と思っていました。

でも,どこかで見た記憶があります.....

といって,DCアンプシリーズの一覧表を見てもそんな記事はありません。おかしいな~~。

よく調べたら通常のDCアンプシリーズの記事じゃなく,例の完全対称アンプを発表したあと,MJで論争があり,その後,スーパー・サーキット講座と称して完対アンプに至るまでの研究成果の解説をした一連の記事の中にありました。

MJ '97.3月号のスーパー・サーキット講座 No.15 ”CR型イコライザーの解析” ですね。また,この記事は2003年3月に出た,単行本 "オーディオDCアンプ製作のすべて" にも載っています。

オーディオDCアンプ製作のすべて上巻.jpg もう絶版で,amazonで5,000円以上します....[雨]

ようやく見つけました。▲の本は持っていたのに,ほとんど読んでなかったので,気がつきませんでした....信徒が教祖様の本を読まないなんて,やっぱり火あぶりだな.....[雨]

どこかで見た記憶がある,と思ったのはこの記事ですね。早速,GW中に実家に帰ってコピってきました。

しかも,中の記事は2種類あって,ひとつは超シンプルな回路で,簡単に作れそう(失礼)と思いました。もうひとつは広ダイナミックレンジの高級版です。

残念ながら,半導体はオールJ-FETなのですが,東芝の2SJ72が肝心かなめの2段目差動アンプに使われていて,これはiruchanもあと4個しか手持ちがありません。オールFETプリメインアンプ(No.136 MJ '92.9)のメイン部分のみを作ったときのあまりです。

あの頃ですら,2SJ72は入手難で,国内では見つからず,iruchanも欧州の部品屋から通販で買ったものです。まだ,あの当時は中国の部品屋が暗躍? してなくて,海外から取り寄せてもまずにせ物はなく,正真正銘の本物が入手できました。日本から直接半導体を輸出したり,輸出した機器の保守用だったりしたのでしょう。

そのときの残りをここで使っちゃおう,と思います。残念ながら,プリにしちゃうと片ch.分しかないので,EQアンプに使い,フラットアンプはデュアルの2SJ75(シングルは2SJ74)とにするつもりです。

まあ,2SJ752SJ72じゃ,gmが22mSと40mSで,倍ほど違うのですが,フラットアンプならそうゲインはいらないし,問題ないのでは,と思います。そもそも2SJ75だって,もう入手難ですしね.....。おまけに2SJ75はメタルキャンですしね.....違うか。

超シンプルCR型プリアンプ使用半導体1.jpg 使用半導体

    東芝の2SJ72はこれで手持ち最後です。

          ☆          ☆          ☆

さて,春頃に衝撃的なニュースが出回りました。

金田式ファン必須の双信のSEコンデンサが製造中止になる,と言うものです。

ついに来るものが来たか,という気がします。そもそも,SEコンって,海底ケーブルの中継器用に開発された,と聞いていますし,そもそも今時アナログで中継するわけはないし,本来の用途としてはもう使われていないだろ,と思っていました。

内部に使われているガラスペースト材料の製造中止に伴い,来年3月で製造終了,とのこと。どうも鉛が原料に含まれていて,例のRoHS指令に引っかかるため,のようです。

iruchanはあまりにもこのコンデンサは信者にとっては多額のお布施が必要で,やっぱ 宗教 オーディオはカネがかかるな~~という代物です。それでiruchanも,オールメタルキャンプリとか,WEのMT管DCプリなど,ここぞ,と言うプリ以外には使っていないのですが,今回,CR型プリを作ろうと思ったのは,特に,CR型だとEQ素子のコンデンサが主役だから,最後にSEコンを使おうと思ったんですよね~。

といって,SEコンは熱に弱く,あるとき破裂するらしいので,WEの真空管プリからは撤退させようか,と考えているのですけど.....。

おそらく,iruchanも今回のプリアンプがSEコンを使う,最後のプリアンプになると思います。

早速,某通商会社に行ってみると,1500pFや5100pFなど,よく使う値のものはやっぱり在庫切れ.....orz。

しかたないので,追加発注したので,ということで100日待ちです。

当面,スチコンで我慢するしかないようです。

SEコン.jpg さよなら Goodbye, forever!

やはり最後なので,高くてもお布施をしておきました。

          ☆          ☆          ☆

さて,いつも通り,LTspiceでシミュレーションして動作を確認してみます。最近は本の記事をコピーする場合でも,必ずLTspiceでシミュレーションしてから作ることにしています。下手するとMJの回路図にはミスがありますからね......。

超シンプルCR型プリアンプ(金田氏オリジナル)1.jpg 

  LTSpiceシミュレーション回路(金田氏オリジナル)

東芝の2SJ722SJ74のSpiceデータはCQ出版の付録で入手しました。

ちゃんとSpiceで動くので,問題なさそう.....と思ったら,前回のオールメタルキャンTrスーパー・ストレートプリアンプ同様,EQ偏差が意外に大きいです。

オリジナルの金田氏の定数ではやはり偏差が最大0.4dBもあります。

RIAA偏差original.jpg

     LTspiceでのシミュレーション結果

金田氏は件の記事で実測結果を出していて,▲の結果通り,偏差のカーブは同じような形状で,最大+0.47dBと報告しておられて,LTspiceのシミュレーション結果とぴったり一致しています。

う~~ん,ちょっと悩んじゃうんですが.....。

金田氏のCR型EQ素子の回路はちょっと変わっていて,融合型と称しておられます。

RIAA素子.jpg左:通常,右:融合型

左が一番一般的なCR型EQ素子の回路で,右が金田氏の融合型です。

通常型はちょっと問題なのは,入出力端子が直流的に浮いてしまうことで,前回のモノラル用EQアンプの場合は,前段がOPアンプで,その出力と直結するので,次段のOPアンプも直流的に0Vになるからいいのですが,真空管アンプも含めてACアンプの場合,次段の初段バイアスが不定になってしまいます。まあ,考えようによっては直結回路にすれば問題ないので,メリットかもしれませんが.....。

そこで,通常はEQ素子の前か後に抵抗で接地し,直流的に0Vとするのが普通です。この場合,後に接続するタイプだとEQカーブに影響が出ますので,極力大きな抵抗値とします。

一方,金田氏の回路も同じなのですが,困ったことにいくらDCアンプと言っても,EQアンプの出力にカップリングコンデンサは避けられないので,やはり直流的に浮いてしまい,問題になりますが,金田氏の回路は前段に820kΩがGNDとの間に入っていて,接地されていますので,直流的に0Vとなります。

でも,何かこの回路は変。定数的にもちょっと偏差が大きいようです。

ということで,iruchanは以前,CR型EQ素子の計算用にExcelのシートを作りましたが,それを使ってEQ素子だけ変更しました。このシートはRIAA以外のEQカーブの素子の定数計算に使い,Spiceや実測で検証しましたけど,正確でした。

今回,EQ素子の回路は通常版とし,R1=1.22MΩ,R2=175kΩ,C1=1800pF,C2=620pFとしました。

DCアンプ教のエセ信者のiruchanは多額のお布施を払いたくないのと,1500pFが在庫なしなので,時定数は抵抗で稼ぐことにし,コンデンサは容量を小さくしました....(^^;)。R1が小さい方がいいのですが,そうするとコンデンサの容量が大きくなってしまいます。

RIAA偏差iruchan.jpg

iruchan版です。偏差は±0.08dBです。CR型だと0.1dB以内に収めることは可能です。

結局,iruchan版超シンプルCR型プリアンプはこうなりました。

超シンプルCR型プリアンプ(iruchan).jpg2N5462を使います。

金田氏ご指定の2N5465は入手難なので,耐圧が低い2N5462で代用します。特性は同じだし,2N5465はVDS=60Vなのに対し,耐圧が低いと言っても2N5462は40Vだし,本機はLTspiceでシミュレーションしても18V程度しかかかりませんのでOKです。

と言うことですけど,長くなりましたので続きはまた次回です。次はプリント基板の製作に取りかかります。


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メタルキャントランジスタを使ったスーパー・ストレートDCプリアンプの製作~その6・再修正,試聴編~ [オーディオ]

2021年5月16日の日記

スーパー・ストレートプリアンプ内部2.jpg ただいま,調整中です。

 メタルキャントランジスタがずらり[晴れ] トランスはRコアじゃなく,トロイダルです。

前回から9か月が経ってしまいました。試聴するのに時間がかかってしまいました。

一応,去年,11月に試聴しています。音のいいことに感心したのですが,いくつか不具合があり,修正したいと思いましたけど,ちょっとその間,あまりにもいろんなことがあった,と言うことがあり,ようやく今,再調整しています。

問題点としては,

 ① ハムが少し出ている。

 ② バランスボリウムがおかしい。

 ③ EQアンプの感度が低い。

 ④ Spiceで予想したとおり,やはりEQアンプの偏差(高域)が大きい。

ということです。

まず,ハムについてですが,Phonoポジションじゃなく,全部のポジションで出ていますので,原因はフラットアンプと思われます。

思いつくのはループ。GND配線が各基板ごとに1点だけ,シャシーに落とさないといけませんが,プリアンプだと配線がややこしく,シールド線も使うので,どこかで2点アースになっている可能性が高いと思います。

よく調べてみると,基板から黒い線で直接シャシーに落としている線と,シールド線経由で背面パネルのRCAジャック経由の2個所でGNDに落ちていました。これで解決です。

バランスボリウムは配線ミスで,ch.Lがどうしても小さくならない,という現象でしたけど,調べてみたら配線ミスでした。

で,あと調査が必要なのは③と④です。

本機では,CDやチューナーが10時くらいの位置でいいとするとPhonoは1時くらいの位置になってしまい,Phonoの感度が低すぎます。確かに,今の時代,レコードだけじゃなく,CDやハイレゾ音源など,デジタル音源を聴くことが多いと思いますが,デジタル機器は最大2Vの出力電圧がありますので,通常のフラットアンプではゲインは0でもいいくらいで,通常のプリだとPhonoとレベルが違いすぎる,と言うことが往々にしてありますよね。

対策は簡単で,これは金田氏も書いているとおり,EQアンプの反転側入力(NFB)のゲートに入っている抵抗(▼の図のR)を小さくすれば,EQカーブが変化することなく,Phonoの感度を変えられますので,簡単に調整することができます。

ただ,④は問題。

その4で実測した際に,EQ偏差が低域で1dB,高域で1.7dBも偏差がありました。その2でシミュレーションしたとおりの結果です。EQ偏差は±0.2dBくらいにしたいところです。

まあ,低域は30Hzだし,高域は20kHzでの偏差なので,それほど問題ないっちゃないんですけどね。ただ,10kHzで0.3dBあり,そこから急に偏差が大きくなる現象は,NFB型EQアンプではよくあることですし,特に金田式の場合は常にこうなります。

NF型イコライザ回路は,次のような回路で構成します。

eq素子.jpgNF型EQ素子

普通は左で,金田氏の設計では右の回路となっています。定数としては,R1=820kΩ,R2=51kΩ,C1=5100pF,C2=1500pF,R3=3.6kΩです。1kHzでのゲインは,大体,A=R2/Rで表され,本機では,R=470Ωとなっています。計算上,40.7dBです。Spiceでシミュレーションしてみると,42.9dBでした。

高域での上昇の原因は,EQ素子の1500pFに直列に入っている,3.6kΩ(R3)であることは前回,指摘しました。

この抵抗はNF型イコライザ回路では超高域でNFB100%となってNFB量が過大になり,アンプによっては発振するから入れられていて,金田式の場合はたいてい,入っています。真空管式や他の半導体アンプでは入っていないことも多いです。

で,今回はこの抵抗を撤去することを考えてみます。発振しなければ取ってもよい,と思います。

と言うことで,やはりLTspiceでシミュレーションして確認してみます。

一応,R3を0Ωにしても問題なさそうですし,実際,動作させても問題ありませんでした。

ただ,注意が必要で,カートリッジをつなぐと発振することもありますし,やはり小さな抵抗を挿入しておこう,と考えました。超高域でNFB量100%と言うのはあまり気持ちのよいものではありませんしね.....。

ちょっとこのあたり,昔から指摘されていますけど,NF型イコライザの問題点です。もちろん,コンデンサはある周波数から上はインダクタンスになり,また,決してインピーダンスが0Ωになることはないのですけど.....。

と言う次第で,f特に影響を与えない範囲で,小さな抵抗を入れておくことにし,120Ωを挿入しておきます。また,ゲイン向上のため,R=300Ωとしました。5dB程度,向上するはずです。

実測したデータとLTspiceによるシミュレーション結果を載せておきます。

EQアンプ特性(実測)1.jpg

   実測結果とLTspiceによるシミュレーション結果です

が実測で,がLTspiceによるシミュレーション結果です。1kHzでのゲインは46dBで,シミュレーションとほぼ同じです。高域の急上昇は消え,最大でも+0.2dB程度です。低域で,シミュレーション結果と違うのが原因がわかりませんけど.....概ね,50Hz~20kHzで偏差は0.2dBに収まっていると思います。

          ☆          ☆          ☆

さて,お楽しみ.....レコードを聴いてみます。

米Mobile Fidelityという会社がargoレーベルで出していた,SLのサウンドです。ステレオのレコードが出た頃,こういうサウンドエフェクトのレコードがたくさん出ましたよね。といってiruchanも生まれるずっと前の話なので,中古のレコードで知っているだけですけど.....。また,折しもSLが消えつつある時代,SLのレコードも割に出てしました。

実を言うと,このレコード,菅原正二さんの映画 "ジャズ喫茶ベイシー" の冒頭に出てきて,いきなり度肝を抜かされるんですけど.....あのレコードがほしいと思って中古盤屋さんで買いました。残念ながら,iruchanのシステムじゃ,SPがフルレンジ1発なので,とてもベイシーのように大迫力では鳴りませんでしたけど......orz。

ただ,iruchanが入手したのはオリジナルの米盤じゃなくて,日本のキングレコードが出していたもの(日キング SR-502)。普通,国内盤のジャケットはオリジナルと多少違っていたり,また,当然レーベルが変わっていることが多いので,まったく同じジャケットというのはないのですが,これはまったくオリジナルと同じで,間違っちゃいました......orz。国内盤の古いのは要注意で,針圧の重いセラミックカートリッジでガリガリやってノイズの多いレコードが多いので,心配しましたが,これはノイズが少なかったです。オリジナルは結構な値段がします。

steam railroading under thundering skies-s.jpg Steam railroading under thundering skies

結構,有名な盤らしく,人気があります。CD化もされたようですけど,CDは高いです。もっとも,今はストリーミングで安く聴けるようですけど.....。

米南部,Bonhomie and Hattiesburg Southern鉄道を走っていた,1925年Baldwin製ミカド(D51と同じ2-8-2配置)の咆哮と雷鳴が大迫力の素晴らしい音響だと思います。このシリーズはほかにもたくさんありますけど,中でも1960年録音のこの盤は,自然の荒々しさとSLの力強さが相まって,名盤とされています。

ちなみにこの鉄道はGulf Mobile & Ohio鉄道の支線で,全線27マイルの路線です。1925年開通のようですから,このミカドもそのときに購入されたものでしょう。木材輸送のため建設されましたが,大部分の米国のSLは本線用は1940年代,残るものも1950年代には姿を消していて,この鉄道はマニアのメッカになったようです。日本で言えば,寿都鉄道のような存在だったかもしれません。

1961年に整備士の死去に伴い,蒸機運転を終了し,1972年にはIllinois Central鉄道とGulf鉄道の合併に伴い,会社は消滅していますが,路線自体はその後,買収された現在のCanadian National鉄道の一部として存続しているようです。実際,Googleマップを見ると単線の鉄道がヘロヘロ~~っとアラバマ州Mobileのかつてのターミナルまでのびていますし,空撮画像を見ると途中の駅か信号場で貨物列車が停まっているので,今も使われているようです。余談ですけど,カナダ国鉄が米中部の路線を経営しているのは知っていますけど,驚きますね。また,B&HS鉄道の機関車は保存されているようです。一度,見に行きたい.....。



次はジャズ。

Curtis CounceのLPを聴いてみます。amazonで安く買いましたけど,今見てみると1万円近い値がしています。びっくり!

You get more bounce-s.jpg Contemporary C7539

ちょっとエロいジャケットですけど,曲はスイングしてとてもよい演奏ですし,何より録音もナローレンジだけれど,ノイズもなく,とてもよい録音だと思います。

スタンダードナンバー "Stranger in Paradise" を聴いてみませう。


まず,1956年という非常に古い録音なのに,HiFiなのは驚き!

レンジは狭いですけど,ノイズもないし,昔の録音はよかったなー。レコードとは思えない,クリアーな音質だと思います。プリの再生能力もなかなか高そうです。
 
最後はアナ雪!
 
前回,FrozenIIの Show yourself! を聴きましたが,今日はもち,Let it go!
 
Frozen LP.jpg 海外版だけ,LPが出ています。
 
う~ん,やっぱ松たか子さんのをアナログで聴きたいな~~~[晴れ][晴れ]

スーパーストレートプリアンプ竣工.jpg ようやく完成しました[晴れ][晴れ]

   下はPioneerのC-21。これでお役御免です。

ケースは昔からやってみたかった1Uのケースに収めて,超薄型です。

音はハッとするような表現力と優れたS/NでHiFiなことに驚かされます。特に,iruchanが作ったプリアンプは全部MM型用なのですが,どうしてもヴェールをかぶったような,なにかボケた印象がありますけど,このプリアンプはどこまでも澄み切った印象がします。やはりMC専用でないとダメなのでしょうか。


では,またよろしくお願いします。


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マウスの修理 [電子工作]


2021年4月29日の日記

マウスの調子がおかしいので修理します。どうにも左クリックがうまく認識されません。

P1030282-1.jpg

これ,iruchanが昔から使っているLogitechの光学式マウス。たぶん,10年以上使っていると思います......(爆)

以前,日立の炊飯器の予約ボタンが不良になりましたけど,おそらく,原因はその炊飯器同様,タクトスイッチの不良だと思いました。

やっぱ,どうもスイッチ部分の接点が汚れるのか,酸化するのか,タクトスイッチはそのうち動作しなくなりますよね。

ただ,分解してみてびっくり。

マウスはタクトスイッチを使っているものも多いのですが,これはマイクロスイッチを使っています。

まあ,接点としては,ごく普通のa接点で,モーメンタリー動作(押している間だけon)するものでOKですから,タクトスイッチで十分なはずです。

それで,最初,ALPSのタクトスイッチに交換したのですが.....。

残念ながら,確かにちゃんと動作するものの,少し音がうるさいです。押下力も結構必要で,割に強く押す必要があり,疲れます。また,左クリックだけがダメ,と思っていたのですが,右クリックもダメなようです。

と言うことで,やっぱり両方とも交換しないといけないし,ついでにオリジナル通り,マイクロスイッチにしました。

買ったのはオムロンのD2F-01Fというもの。秋葉では100円くらいで売っています。amazonだとこの3倍の値段になっています。そもそもなんでamazonで売っているんだと言う気もしますけど.....。

ピンはこのLogitechのマウスと同じく,3ピンで,それぞれa接点とb接点が1組ずつ入っています。マウスとしてはa接点のみ使用しています。

P1030400s.jpg マイクロスイッチ

左は最初使ったALPSのタクトスイッチで,中央がLogitechのマウスのオリジナルです。取り外して接触抵抗を調べてみましたが,特に異常は見られないものの,マウスで使っているときはクリックを認識しませんでした。

P1030399s.jpg JAPANがいいですね~~~

規格としてはDC 30V,0.1Aで,押下力がD2F-01は1.47Nですが,01Fは半分の0.74Nです。iruchanはか弱いので01Fにしました......やはり軽く動作するのがよいです。

まあ,マウスくらいなら買い換えてしまう人が多い(と言うか当たり前ですよね)と思いますけど,iruchanは古いものは大事にしたいと思っているし,マウスやキーボードは毎日触れるものなので,慣れたものの方がよいと思います。

これで,クリックも百発百中で認識するやうになりました[晴れ]

2021年5月13日追記

ほうれん草の花が咲きました。

ほうれん草花.jpg たたくと花粉が舞います.....

ほうれん草の花は生まれて初めて見ました。こんな花が咲くのですね.....。

でも,ほうれん草がここまで育っちゃうととうが立ちすぎて硬くなるので,花が咲く前に食べるそうです。急いで刈り取ってうどんに入れて食べました。

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またまたnew PC! [パソコン]

2021年4月25日の日記

P1030206-1.jpg こんなに小さいです。嫁はんが驚きました。

ちょうど1年前に新しく,パソコンを作ったばかりですが,年始からまた新しいパソコンを作っています。

きっかけはやはりコロナ! 

皆さん,在宅勤務が増えて,新たにノートパソコン買ったとか,モニターを買ったとか,話をよく聞きますね。新聞やTVには,自分用の机まで特注して作った,と言う人の記事まで出ています。

iruchanは,昨年,CPUファンやケースのファンがない,ファンレスのPCを作ったばかりなんですが,やはりコロナのせいで,もう1台,パソコンが必要になり,年始から部品を集めて作っています。

でも,せっかく作るのだから,前作よりもう少し性能を向上させて,新しいパソコンにしたいと思っています。

前作はファンレスなので,残念ながら,CPUはあまり高性能のものは使えず,Celeron J4105オンボードCPUを使いました。

CPUはマザボ上に直付されていて,ユーザが交換できない代わり,巨大なアルミ製のヒートシンクが乗っかっていて,CPUファンが不要になっています。これでC:ドライブにSSDを使うと完全に回転する部分のないPCができます。

これ,仕事で何台もiruchanは使っているのですが,とにかく静かなのが最大のメリット[晴れ]

何の音もせず,静かにWindowsが起動するのは感動ものです。

と言う次第で,ようやく自作してファンレスのPCを作って満足していました。

ただ,やはり性能が低めで,いくつか問題が出ました。

困ったのはブルーレイが再生できないこと。

まあ,再生ソフトにもよるようですが,最初はPower DVDで再生できていましたが,例のコピーガード用のAACSキーが更新されて,再生できなくなってしまいました。使っていたPower DVDは12と言うこともあり,古いソフトの場合,更新回数が決められているらしく,何回目か以降はソフトを更新しないとBD再生ができなくなるようです。そこで,CorelのWinDVDにしたんですけど,まったく再生できません.....[雨][雨]

残念」ながら,グラフィックに高性能なものが必要で,Intel Core プロセッサ ファミリーのインテグレーテッド グラフィックスが必要,と書いてありますので,前作ではBDの再生ができないようです。

それに,Microsoft officeを使っていたり,普通に仕事をする分には問題ないんですが,ネットブラウジングも少し襲い感じです。

まあ,タスクマネージャを見ていると,Chromeはどうも非常に重いんですね.....CPU使用率が50%くらいになったりして,これはちょっと厳しい感じです。

と言う次第で,新作はCPUはインテルのi3 10100にしました。10100Fだとグラフィックなしで,その分,1,000円ほど安いんですが,別途,グラボが必要です。今回,コンパクトなPCにしたいので,グラフィックつきにします。最新の第10世代CPUで,ソケットはLGA1200です。さすがに,マザボは前作同様,mini-ITXにするので,それほど大きなファンをつけられないし,i5i7も使えるマザボですが,お金がないのでi3にします......orz。

P1020832-1.jpg Intel core i3 10100プロセッサ

P1030094-1.jpg

と言うことでマザボはmini-ITXにして,結局,AsusのPRIME B460I-PLUS/CSMにしました。もう少し安い,BIOSTARのZ490GTNにしようか迷ったのですが,前者はチップセットがB460で,Z490の上位機種なので,こちらにしました。それに,やっぱ信頼のAsusブランドですね~~~。久しぶりにASUSのマザボを使います。日本語マニュアルも付属しているし,安心です。

本当言うと,VGA出力のついたものにしたかったのですが,さすがにmini-ITXではVGAまでついているものは少ないです。ASUSもHDMI出力とディスプレイ出力のみです。まあ,今のモニタはDVIは使えるので,しばらくはHDMI⇒DVI変換ケーブルを使います。

メモリはDDR4-2666 8GBにします。残念ながら Samsungですけど.....。クソっ。

次はケース。

前回,非常に小さいアルミダイカストケースをAli Expressで買いましたが,今回も同じです。ただ,同じケース,と言うのも気が進まないので,縦置きタイプにしました。同じケースをamazonで,7,500円で売っていますが,Aliで$35でした。でも,amazonだとすぐに届きますが,これは3週間かかりました。

と言う次第で,ケースがようやく2月に届いたので,製作に取りかかります。

着いてみるとパネルも厚いし,ヘアライン加工がきれいで,なかなか高級感あふれるいいケースでした。これで〒なしで$35なんだから驚き! 中国恐るべし!

問題は電源とファン。

mini-ITXなので,ATX電源で十分ですけど,さすがに今回もケースが小さいので,電源ユニットが入りません。ACアダプタを使って,DC12V入力で使います。

この場合,マザボのATX電源ソケットにDC12V入力の電源ユニットを挿して使います。

まあ,1年しか経っていないし,前回と同じものを買いました.....でも,これでドはまりでした。

なんと,CPUの電源ソケットが8ピンになっているではないですか!! ありゃ?

驚いて調べてみると,ATX12V version 2.4対応の電源が必要で,従来の4ピンソケットから8ピンに変わっています。

まあ,実を言うと,従来の4ピンプラグを所定の位置に差せば,使えるらしいのですが.....。

こういうことでそのまま4ピンプラグを差して起動しても画面は真っ暗.....。

しかたないので,EATX12V用の変換ケーブルをまたamazonで買ってやってみますがダメ。

P1030110-1.jpg 4P⇒8P変換コード

う~~ん,あと考えられるのはACアダプタの容量不足か,電源ユニットの不良。

といって,この12Vの電源ユニットは秋葉では手に入らないようです。まだ,mini-ITXでパソコン作る,と言う人は少ないようです。そもそも正式な名前すらないようで,一応,amazonやAliではpico BOX ATX ITX psuとかなんとか書いてあります。

一応,電源を疑って,まずはマザボに挿さずに点検します。

24ピンのATX電源ソケットの#15と#16ピンをショートすると電源が起動しますのでテスターで12Vと5Vの出力電圧を見てみますと正常。どうも電源ユニットは故障していないようです。

とりあえず,次にやってみるのはACアダプタの交換。

前回,CORSELの非常に小さな4A出力の電源ユニットを使って自作しているので,それを使ってみたのですが,容量が4Aと言うこともあり,少し小さいのかもしれません。

おそらく,CPUは起動時に電源ユニットが正常に起動するかどうか確認してから起動するはずで,上記のピンはCPUが制御するようになっているはずです。まずは,CPUがこの2つのピンをショートして電圧を確認し,それから数秒間,数A流すようにチェックしてみて,電圧変動やリップルなどの計測をして正常ならCPUが正規に起動する,と言う手順になっていますから,このチェックで不合格となっているのだ,と予想できます。

そこで,結局,ACアダプタも買ってしまいました。あまりこんなの買いたくないんですけどね.....。ノートPC用のが使えないか,と思っても,ノートPCは19V入力のものが多く,12Vじゃないので使えません。

と言うことでまたamazonというのも癪なので,秋葉の千石電商で12V 5AのACアダプタが1,500円だったのでゲト。

千石ACアダプターs.jpg 裏に千石電商とあります。

プラグは内径2.1mmのものなので,プラグかソケットを交換する必要がありますけどね。

でも......。

電源ユニット付属のDC12Vのソケットは外径こそ同じ5.5mmですが,内径は2.5mmのもの。千石のに限らず,たいていの12VのACアダプタは内径2.1mmのものが多くてはまりません。

この場合,プラグを交換してもソケットを交換してもよいのですが,iruchanはソケットを交換して使いました。

次はCPUファン。

今回,i3 10100はインテルのリテール品を買ったのですけど......嫌な予感がしてましたが,やはりファンが大きすぎてケースに収まりません。

まあ,最近はPCの部品屋さんも非常に少なくなってしまい,バルクのCPUをほとんど扱っていないので,リテール品を買うのはしかたないですが,おまけでついているファンはやはりよくない。大きいし,うるさい,というのは昔からですね.....。

結局,iruchanも毎回,別にCPUファンを買うことが多いんですけど,今回も背の低いファンに買い換えました。

買ったのは,アイネックス薄型CPUクーラー CC-01というもの。CPU取付面からてっぺんまで32mmですので低いです。インテルもこういうファンをつけて売ってほしいです。LGA115x用とうたっていますが,LGA1200はファンのサイズは変わっていないので,互換性があります。おまけに,CPUの取付部のみ,熱伝導率がアルミの倍近い銅を使っていたり,非常によいファンです。インテルのファンはアルミ単体ですしね。

P1030116-1.jpg 無事にマザボに取りつけられました。

HDDは2台つけられます。C:ドライブはお気に入りのPLEXTORのSSDにしました。

ようやくこれで電源をonにするとCPUファンが回り始めて無事にBIOSが起動しました。

あとは前回と同じく,MicrosoftのサイトからWindows10のイメージをダウンロードし,USBメモリにコピーしてそこから起動すれば,ものの10分もしない間にWindows10がインストールできます。まあ,便利な時代になったものだな~~~[晴れ] 昔はWindowsのインストールは半日がかりでしたね.....。

あとは必要なアプリケーション入れて,メールの設定をして終わり,です。

一応,使用した部品と価格を書いておきます。

CPU  インテル i3 10100 12,958円

ファン アイネックス  CC-01 1,273円

マザボ ASUS PRIME B460I-PLUS/CSM 12,980円

メモリ SAMSUNG M378A1K43DB2-CTD 4,488円

電源  zmart pico BOX ATX ITX psu 2,000円

SSD  plextor PX-256M8VC 4,928円

ケース RGEEK Mini ITX Case $35

合計で4万円ほどです。買ったのはamazonとパソコン工房です。必ずしもamazonが一番安い,と言うわけじゃないので要注意です。

         ☆          ☆          ☆

できあがってみて驚いたのはスピード! まさに激速って感じでびっくり。

会社で使っている,i7のPCより速いと思えるくらいで,Chromeも非常に速いです。実際には,ベンチマークの結果を見るとi7はi3の倍くらい速いのですが,実感として,i3でも非常に速いです。C:ドライブにSSDを使ったこともあるでしょう。BDも再生できますし,なかなかのもの。3D CADも快適です。

その代わり,ファンがついちゃったので,AsusのBIOSで静音モードにしておけば,一応,静かにしていますけど,夜寝るときは気になります.....orz。夜中にradikoolなんかのソフトでラジオ録音することが多いので,ちょっと困ります。

もうひとつ,気になるのはLED

この中国製のケースは電源のパイロットランプに,HDDアクセスランプにを使っています。

どうにもiruchanは青色LEDというのは気に入らないし,赤も,こちらで指摘しましたけど,中国製のLEDはどうにもオレンジっぽくて気に入らない。大体,オレンジって色も大嫌いなんですよね~~~。調べてみると,中国製の赤LEDは波長が短く,東芝などの国産だと波長は700nmくらいなのに,中国製は620~650nmくらいと短いです。これじゃ,オレンジっぽくなるのは当たり前[雷]

 中国の人はこの色を赤と思うのでしょうか.....[雨]

それに,青色LEDは輝度が高すぎるし,中国製の機械に多いですけど,真空管アンプなんかにも青を使ったりして,はっきり言って,趣味が悪いです。MJの金田さんも青好きだな~~。

それに,このPC,マザボは信頼性の高いAsus製だし,なかなか高性能だし,コンパクトなので,長く使えそう....。

と言うわけで,LEDも交換しちゃいました。

パイロットランプはiruchanは自作のアンプやラジオはピンクを使うことにしているので,それに交換します。なかなかおしゃれできれいです。HDDアクセスは今回,電球色(ウォームホワイト)にしてみました。

でも,今度は電球色のLEDが明るすぎ! シャシーの放熱穴から光が漏れてくる始末......。今度,やっぱ電流を下げてみますっていうことで,抵抗(10kΩ)を挿入してあとで少し輝度を下げてみました。

P1030295-1.jpg アナ雪2のBDも見られます[雪]

ついでに,とうとう,モニターも買い換えることにしました。

今まで,ソニーのSDM-X73を使っていましたけど,さすがにアナログVGAもこのPCでは接続できないので,買い換えることにしました。2007年頃の発売なので,もう15年近く使っています。DVI接続もできるモニターでしたけど,CPRMに対応していないので,地デジDVDやブルーレイはDVI接続では見られませんので。内緒ですけど,VGA接続するとCPRM非対応のモニターでも見られます。

買ったのは長年憧れていた,EIZOのEV-2360WT。16:10の1920ドット:1200ドット表示のWUXGAモニターです。

16:9だと縦は1080ドットですけど,これは少し縦に広く,仕事をするには便利です。A4用紙2枚を横に2枚並べてちょうどよい大きさで表示でき,楽です。1080ドットだとちょっとA4を表示するには厳しくて,少しずつスクロールさせないと見られないのでイライラしますが,16:10だと見やすいです。

もちろん,CPRM対応なのでブルーレイも見られます。PCもブルーレイ再生ができる能力がありますしね。

これでアナと雪の女王2のブルーレイが見られます.....[晴れ][晴れ]

          ☆          ☆          ☆
2021年5月5日追記
 
嫁はんがモニターカバーを作ってくれました[晴れ][晴れ]
 
アナ雪モニターカバー.jpg かわい~~
 
この机でiruchanははんだづけしたりするので,モニターの表面にハンダが飛んで表面が傷まないよう,カバーを掛けています。


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さよなら特急「有明」 [紀行]

2021年3月20日の日記

先週,特急「踊り子」の185系での運用が終了してブログを書いたばかりです。

実は,うっかりしていて,特急「有明」も終わっていたんですね......[雨]

う~~ん,実はiruchanはもう,鉄道雑誌はほとんど読まなくなっていて,最近の情報にすっかり疎くなってしまっていました。NHKラジオの "鉄旅・音旅 出発進行" で聞いてびっくり,でした。ちなみにこの番組,音鉄用の番組ですが,結構面白いです

そうか....ついに「有明」も終わってしまったのですね....。確かに,九州新幹線が開通して,ほとんど意味がなくなっていた,と思います。一時は25往復あって,国鉄の臨時特急は50号以上の番号だったのを80号以上にした理由にもなったのではなかったでしょうか。もっとも,30分ヘッドになった代わり,3両編成なんて列車もあり,ちょっと寂しい感じもしたのは事実ですけどね。

通例,新幹線が開通すると在来線の特急は廃止になるのが普通ですから,今まで生き残っていたのが不思議なくらいです。最後は朝の上り1本だけ,と言う寂しい状況でした。もっとも,新幹線では停まらない駅とか,新幹線のルートが在来線のルートから外れちゃったところとか,本線から離れて支線に直通する特急とかは新幹線が開通しても残すべき,と思っています。

特に,「有明」は783系ハイパーサルーンがiruchanはお気に入りで,国鉄民営化後初の特急電車として華々しく登場しましたが,その斬新なスタイルは国鉄時代最後の185系同様,ちょっと衝撃を受けました。模型の国鉄民営化反対派なので,JR以降のものは買いませんけど,783系と地元の683系だけは買ってあります.....(^^;)。

でも,残念ながら,この電車のあとは例のデザイナーがデザインするようになり,大嫌いです。そもそも,「つばめ」なんて九州とはそれほどゆかりのない名前をつけた電車が登場した頃から,九州の電車はおかしくなった,と思います。783系もその後,そいつの手にかかって変な色になっちゃいましたね.....orz。

そういや,九州には20回くらい行きましたけど,その後パタリと行かなくなってしまいました。多分,電車が嫌いになってしまったからだと思います。

783系はいつか乗りたい! と思って九州に行きました。その頃の写真を紹介しませう。

有明783.jpg '89.3撮影
    八代から南は鹿児島本線も単線になります。

有明485.jpg 上田浦~田浦間にて

  485系「有明」には乗りませんでしたけど,貴重です。

ここはよく行きました。上田浦駅から線路沿いに20分ほど歩いたところです。線路を越えて海側に半島みたいに突き出た場所があり,そこから撮影しました。今は鹿児島本線じゃなくなって,第3セクター肥薩おれんじ鉄道になっているところです。もう,電車が走らなくなってしまっています.....。

並行在来線はJRの経営から切り離す,と言うが原則になっているのに,鹿児島中央~川内間はJRがそのまま経営しているのが不思議です。もちろん,儲かるからで,そこから先は儲からないから捨てた,ということなのでせう。

はやぶさ3.jpg 「はやぶさ」

西鹿児島行きは1997年に廃止になっています。東京~西鹿児島間を22時間かけて走行していました。iruchanはやはり,「はやぶさ」というと新幹線じゃなくて,これなんですけどね.....。やっぱ,東北新幹線は「はつかり」じゃないんでしょうか。車両故障で停まってはつかりがっかりって,また新聞に書かれるのが嫌でやめたのでせう。


ED76貨物.jpg ED76牽引貨物

       国鉄コンテナが懐かし~~~。

これ以前の写真もあるのですが,どうにも褪色が激しいので止めにします。国産F社のフィルムはどうもこの年くらいまでは褪色がひどく,乳剤かなにか,悪かったのだと思います。

ここは上田浦の駅からかなり歩くので,行きも帰りも駅前のお店で冷えたジュース(まだこの頃はペットボトル入りのお茶がなかった頃だと思います)を買って,帰りはホームのベンチに座って休憩,と言うのがいつもの定番でした。行きも帰りも買ったので,店のおばさんが笑ってた記憶があります。また,海を見ながら無人駅で次の列車を待つ.....なんて贅沢な時間だったのだろうと思います。昔はよかったなぁ~~~~。

上り有明.jpg 上田浦駅にて

そういえば,▲の写真は先頭はクモハ485形ですね。しばらくして真っ赤になっちゃうので国鉄色の写真は貴重です。
 
ひと駅手前の肥後二見~上田浦のあいだのポイントもよく行きました。午前中は順光で海をバックにきれいな写真が撮れました。

有明485-1.jpg

今じゃ,485系「有明」の写真はとても貴重だと思います。

有明783.jpg '89.9撮影

     783系はこんなにかっこよかった.....[晴れ]

☆湯前線

「有明」や「はやぶさ」,「なは」を撮りに九州へ行ったのですが,湯前線に行くのも目的でした。

急行くまがわ.jpg 八代駅。

急行「くまがわ」に乗って人吉へ行きました。パノラミックウィンドウの1500番台ですね。

湯前駅.jpg 湯前線・湯前駅にて
 
実は,このとき,JR湯前線が廃止になる半年前で,この駅に行くのも目的でした。できれば国鉄民営化前に行きたかった,と思います。国鉄バスが懐かしいです。湯前線は1989年10月1日にくま川鉄道に転換しています。
 
くま川鉄道は去年7月の豪雨で現在も不通になっています。1日も早い復旧を願いますとともに,被害に遭われた沿線,球磨川流域の皆様にお見舞い申し上げます。
 
湯前駅2.jpg キハ23がいたのですね~。
湯前駅1.jpg 国鉄スタイルの駅名標

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さよなら185系「踊り子」 [紀行]

2021年3月12日の日記

踊り子14号.jpg 伊豆急下田駅にて

今日でとうとう,185系 "踊り子" が引退します。いよいよ国鉄形電車特急も終焉です。国鉄マニアのiruchanはもうこれで撮影する対象がなくなっちゃって,残念です。といって,昔みたいにEF58やDD51など,古い車両を全国追いかけ回す,なんてことは体力的にできなくなっているんですけど......orz。

正直,185系は"踊り子" だけじゃなく,新特急 "草津" など,何度も乗っているのですが,最後にお別れ乗車をしておこう,と思い,出かけてきました。

185系は1981年登場で,iruchanはよく覚えているんですけど,国鉄最後の特急電車として,国鉄らしからぬ,色とデザインには衝撃を受けました。国鉄の特急というとクリームに赤,と言う定番カラーを打ち破り,緑色でしかも水平じゃなくて斜めにストライプが入っている,というデザインは衝撃的だった,と思います。

とはいえ,足回りは485系などと同じ制御器と台車で,特に台車はDT32/TR69なんて,165系以来の相変わらずのペデスタル台車で,正直,かっこわる~~って思ったのは事実です。車体も張り上げ屋根じゃなく,雨樋の見える国鉄形の車体だし,車内も普通のアルミデコラ張りで変わりばえのしない内装です。椅子も0系や117系みたいに転換クロスシートなんてのも,当時ですら特急とは思えない設備でした。

当時の国鉄は何を考えていたのか,特急と快速を同じ車両で兼用する,なんてことを考えていたらしく,事実,185系も間合いで東海道線の普通電車に使われていました。通勤電車としても使うので,特急なら固定窓が当然なのに,大昔の157系みたいに窓が開くなんて驚きの設計でした。それに,157系は1段下降窓なのに,185系は車体の腐食を警戒したのだと思いますが,1段上昇窓で,これもびっくりでした。

おまけに,同時に登場した117系は最初から通勤用だったので,デッキなしの両開き2扉なのに,185系は一応,特急用と言うこともあり,デッキ付の片開き2扉で,これじゃ,通勤時間帯はムリ,という構造で,事実,国鉄は通勤時間帯は使わないと言っていたのに,実際は東京18:00発なんて下り普通電車にもバンバン使われていました。これじゃ,途中駅では降りられへんちゅ~の~~[雨]

DSC_0366s - コピー.jpg リゾート21改装の黒船電車と

また,国鉄は極力,新規の設計部分のない設計でコストを抑えてどんどん車両を作るつもりだったらしく,そういえば,気動車の185系も同じ考えですね.....。

ついでに,一時は電化も検討した高山本線にもこの考え方の車両を投入するつもりだったようで,デッキ付2扉の特急形気動車の図面を見た記憶があります。

いずれにしても,特急と快速を同じ車体で,というのはどちらも中途半端で,結局,四国のキハ185系も持て余して九州に売却したくらいだし,"ひだ" もやめておいて正解だったでしょう。JRになってから,どちらも新規に特急用車両を導入したくらいですし.....。

う~~ん,なんかこう考えてくると,国鉄も末期なのに古い車両の置き換えのため, "踊り子" もそうですけど,北海道や四国に新車を投入しましたね....。むしろ,高山本線や函館本線,石勝・根室本線,予讃本線など電化しておいてくれた方がよかったのでは,という気がします。せいぜい30年ほどで取り替える車両よりインフラに投資しておいてくれた方がよい遺産になったのではないかと思います。

と言う次第ですけど,117系も185系もとうとう車齢が40年になり,経年劣化から取り替えとなっています。伊豆方面の特急も中央線用のE257系をアコモ改善 & 塗装変更して投入することになりました。

本当はiruchanもE257系が去年のダイ改で投入され始めたので,早く行かないと,と思っていたのですが,去年の夏くらいから公私ともに忙しく,おまけにいろいろ悪いことばかり続いて,とうとう,3月になってしまいました。

E257系踊り子.jpg 後継はE257系です。

"かいじ" に使われていたE257系はあまりにもブサイクなので嫌いなんですけど,まあ,この塗色ならそれなりにマシ35です。"E257にも衣装" ということでせうか.....。

ということで,3月3日(水)に出かけてきました。

最初,行き先は熱海にしようかと思っていたのですが,まだ伊東線に乗っていないことに気がついたので,伊東までにしようかと思いましたが,思い切って,伊豆急下田へ出かけることにしました。下田も以前,訪れたことがありますが,クルマだったし,今回は電車で行って,伊豆急と伊東線を乗り潰そう,と思います。やっぱ,北陸に住んでいると,こういう盲腸線(失礼!)はちょっと乗りにくいんですよね.....。

乗るのは,"踊り子" 14号にしました。伊豆急下田14:33発,東京17:30着です。これが一番空いていそう.....と思いました。行きの "踊り子" 9号だと,東京10:30発で結構いい時間帯ですから,混んでいそうです。  

熱海駅に8:00過ぎに着き,各駅停車を乗り継いで,10:00前には伊豆急下田に着きました。天気がよく,伊豆諸島がきれいに見えました。

残念ながら,コロナのせいで街は閑散としています。本当に困ったことだと思います。

さて,"踊り子" 14号の発車まで4時間ほどあるので,少し観光させていただきます。

☆玉泉寺

玉泉寺 - コピー.jpg 本堂は1848年建立です。

やっぱ,下田と言えば,ここですよね~~。ぜひ,一度,行ってみたいと思っていました。伊豆急下田駅から1.6kmほどありますが,バスは2時間に1本くらいなので,歩いて行きました。

1853年6月(旧暦),ペリー艦隊が江戸湾に現れて,大砲をちらつかせて幕府に開国を迫ったわけですが,大慌ての幕府は右往左往の末,なんとかかんとかお引き取りいただいたものの,「また来るからな」というわけで,半年後の翌年1月,再びやってきて,14カ条の日米和親条約が締結され,下田と箱館が開港されます。

ペリーの目的は捕鯨船への食料や燃料の供給のためで,特に日本と貿易をしよう,と言うものではなかったので,1856年8月,ハリスが来日して今度は日米修好通商条約を結ぼうとしました。

まあ,ハリスはペリー同様,高圧的な人物で,ミルクや牛肉を所望して村人を困らせたし,TVでもあまりよくは描かれていませんよね。特に,芸妓のお吉との話はずいぶん歪曲されているとは思いますが,これもそうです。

もっとも,ハリスは敬虔な米聖公会のクリスチャンで,この前,バイデン大統領が就任直後にお参りしたワシントンのアングリカン教会というのはここの教会なんですけど,日本側が女で外人を籠絡しようという意図にはすぐに気がついて,さすがに激怒したらしいですが,今でもこういうのはハニートラップと言って,諜報関係では普通のことだし,意外にもそこまで考えた幕府側の作戦には結構驚かされます。

まあ,お吉は当時,17歳だし,どうも肌に発疹があって病気だと思われ,実際には3日で解雇されていて,普通に世話役と看護婦の役割を果たしただけと思いますけどね......。当時の日本人は何らかの皮膚病を患っていたらしく,イザベラ・バードの "日本奥地紀行" にも出てきますけど,ちょんまげのはげた部分も,とてもきたなかったそうです.....orz。

日本での捕鯨の話はメルヴィルの "白鯨" にも少し出てきますが,日本近海が鯨の好漁場だったためですが,エイハブ船長やペリーもそうですが,アメリカは太平洋岸から来たわけではなく,彼らの出発点は米東海岸です。ペリーは東インド艦隊の司令官で,日本へはインドから来ています。

蛇足ですけど,グレゴリー・ペックがエイハブ船長をやっている,映画 "白鯨" でも描かれていますが,彼らは鯨の皮を船で煮て,溶けた脂を樽に詰めて持ち帰り,ランプに使用していただけで,後は全部海に捨てていたわけですし,鯨が大西洋にいなくなったから太平洋まで出てきて,そのため,近くの日本に薪や水を補給しろ,というのは厚かましいし,自分らは明かりのためだけに散々鯨を捕っておいて,今は鯨が減ったから捕るな,なんていうのはおかしいと思います.....。そもそも捕鯨禁止のきっかけとなったシロナガスクジラが増えないのは人間がミンククジラを捕らなくなって,ミンククジラが増えすぎ,シロナガスクジラのエサが減ったから,というのは正しいと思います。

それに,ペリーは提督と訳されてますけど,そもそもAdmiralではなく,Commodoreで,准将です。日本ではこの階級がないので提督と訳したのでしょうけど,Admiralは少将以上なのでおかしいです。そもそも東インド艦隊というのも,艦隊ほどの規模はないので,英語ではfleetではなく,squadron(戦隊)となっています。もちろん,江戸湾に来たのが4隻なのですから,とても艦隊じゃないのですけどね.....。

普通の国なら,沿岸に大砲を設置して警戒していたはずだし,入港時には港に兵隊に銃を持たせて整列させておくだけで十分で,好きなようにはさせないわけですが,何にも考えていなかった日本はアメリカの力の外交に屈服しちゃうわけですね.....。

とはいえ,ペリーが来たときに対応した日本の役人が素っ裸で腰蓑をまとっただけで手にヤリ持って出てきたわけじゃなく,頭に変なソーセージみたいなもの載っけてるけど,きちんとした身なりで整然とした一団で現れ,一応,通訳らしき人物を連れて現れたので,オッ,と思ったのは事実でしょう。

了仙寺.jpg 

了仙寺。こちらは1635年開山です。1854年5月,日米和親条約の細則を定めた下田条約締結の場所です。

その後,玉泉寺に初代米国総領事館を開設し,1858年6月に同条約が締結される,と言うわけです。もちろん,よく知られているように,日本には関税自主権がなく,領事裁判権により米国人の犯罪裁判を米国領事が米国法に基づいて行うとするなど,日本の無知につけ込んだいわゆる不平等条約です。こういう条約を押しつけたハリスはどうにも好きになれません。

それと,世界史でも学ぶし,最近も本で読んだのですけど,Graham Allisonの "Destined for War" には1793年,大英帝国から清に派遣されたマカートニーの話が出ていましたが,英は通常の外交儀礼で特使を派遣して皇帝(乾隆帝)に領事館の開設を要求するのですが,清は全く取り合わず,例の三跪九叩頭の礼を拒否した,マカートニーは門前払いされちゃったのですが,アメリカは「あれじゃあかん」と横で見ていたのではないか,と思いました。もっとも,英は後のアヘン戦争やアロー号事件など,今度は武力に訴える方針に変えるのですけど,アメリカも文明の低レベルの国には力で要求すればよい,と言うのを学んだのではないでしょうか。

もっとも,この清の尊大無礼な態度は,中国が世界の中心であり,貿易を要求されても,対等な関係でなく,あくまでも朝貢であるならば,という考えに基づくものですが,このときの対応が後の中国の植民地化につながったのではないか.....と思います。むしろ,江戸幕府のように,たとえおっかなびっくりでも相手に敬意を払ってまずは話を聞く,という姿勢が日中のその後の運命を分けた,と考えるのはどうでしょうか。

ディアナ号墓.jpg ディアナ号遭難者の墓

玉泉寺の北側にある,墓所です。iruchanもお参りしてきました。

1854年10月,プチャーチンはディアナ号に乗船して下田に上陸します。ペリーが去って半年後のことです。ディアナ号は2000tを超す大型艦で,500名近い乗員が乗っていました。もちろん,来航の目的はペリーに倣って日露和親条約を締結して,北方の国境を画定し,日本の開国を迫るものでした。巨大戦艦に乗ってやってきたのもペリーに倣ってのことでしょう。もっとも,すでにクリミア戦争が始まっていて,カムチャツカ半島にある母港のペトロパブロフスクが英仏軍により攻撃されることが予想されているのに,最新鋭の戦艦を日本に向かわせた意図はなんだったんでしょうね。でも,プチャーチンはペリーの高圧的態度とは異なり,終始紳士的で,日本に敬意を払い,日本側交渉役の川路聖謨が感銘を受けたことも知られています。

ところが,11月4日朝10時頃,推定M8.4の安政東海地震が発生し,下田地域も6~7mの大津波が襲い,ディアナ号も破損してしまいます。32時間後,同規模の安政南海地震が起きているのも有名です。船の修理のため,戸田港へ回送中,船は沈没してしまいます。

しかしながら,乗船者に3名の犠牲が出ているにもかかわらず,ロシア側は医師を陸側にも派遣し,被災者の治療を申し出たそうです。

12月21日に日露和親条約が締結され,日露国境はウルップ島と択捉島の間と決め,樺太は国境を定めず,日露共同管理? としました。この日が今の北方領土の日(2月7日)となっています。また,領事裁判権は日米和親条約と異なり,双務的で,日露平等になっています。

一方,哀れにもロシアに帰れなくなったプチャーチンは,戸田港の船大工の協力を得て日本初の洋式帆船ヘダ号を建造し,翌年3月,下田を出港し,6月には無事にロシアに帰還します。ヘダ号は,日本の造船技術の向上につながったことはよく知られています。

iruchanはこの辺り,吉村昭の短編 "洋船建造" や司馬遼太郎の週刊朝日の記事で読んだので知っているのですが,そもそもヘダ号は改めて調べていると100tほどの小型船。そりゃ,そうですよね~~。船大工がそう大きな船を作れるとは思えません。それに,皇帝に謁見して結果を報告しないといけないでしょうけど,こんな小さな船じゃ,インド洋,喜望峰を回ってペテルブルクへ帰れるわけがない,と思ったら,帰還航路はペトロパブロフスクです。

そこから陸路でペテルブルクへ.....といってもペトロパブロフスクからは今でも陸路ではモスクワはおろか,どこへも行けないようですから,結局,ペトロパブロフスクからは船で沿海州あたりに移動しないといけないので,とりあえずニコラエフスクへ移動し,そこから陸路でシベリア鉄道に接続するところまで移動して汽車に乗り換えて,と言うところのようです。

でも,この頃じゃ,まだシベリア鉄道はウラル山脈を越えた辺りまでだし,陸路でのロシア横断は大変だったはずです。実際,wikiを見ても,ペテルブルクにたどり着いたのは11月のようですし,この37年後,皇太子のニコライ(のちのニコライ二世)がウラジオストクでシベリア鉄道の起工式をやるのですが,ウラジオストクまでの移動はもちろんまだ鉄道は開通していないので,馬車なんですけど,陸路ではなく,船でした。ちなみにその途次,大津で受難するわけですが.....。それにしてもやっぱロシアは大変......。

また,このヘダ号は500人を乗せるには小さすぎ,結局,第1陣は米船フリート号で帰国し,第2陣がプチャーチンをはじめとして48人がヘダ号で帰国しています。おそらく,一番危ない? 小型のヘダ号で帰国したのは,船長としての責任と,助けてもらったお礼と言うことがあるのだと思います。プチャーチンはいいやつだな.....。

残る最後は独船グレタ号を雇って帰国を図りますが,英国船に拿捕され,捕虜となってしまいます。彼らが無事にロシアに帰国したのはクリミア戦争終結後のことです.....。

プチャーチンは日露友好に貢献したとして,1881年に明治政府から叙勲されていますし,娘さんが戸田村を訪れてお礼と寄付をしているのも知られていますね。

この後,下田漁港でおいしいキンメダイやえぼ鯛,アジの干物をお土産に買って,ペリー上陸の碑や下田公園まで行って,開国記念碑や了仙寺,開国博物館を見て伊豆急下田駅に戻りました。干物は子供らが喜びました[晴れ]

県境.jpg どうもすみません.....。国道135号にて。

☆ペリー上陸の碑

ペリー上陸の碑1.jpg

☆下田公園

開国記念碑.jpg 開国記念碑

1953年5月に下田開港100周年を記念して建立されました。てっぺんに白頭鷲がいますし,揮毫したのは吉田ひつじじゃなくて,なんと吉田茂......。もう占領下じゃない時代ですけど,いろんなところにこれでもかとばかり日米友好と書かれた碑があったり,なんかアメリカの属国化を自画自賛するような印象を受けます。さすがに親英米派? のiruchanでもこれじゃ,鼻白んじゃいます......。

思わず,最近読んだ,佐々木譲の "抵抗都市" を思い出しちゃいました。

日露戦争に日本が負け,日本はロシアと表向き対等の二帝同盟を締結し,霞ヶ関にロシア統監府が設置され,通りの名前がロジェストヴェンスキー通りとか,ロシア風になっていたり,都内至るところに日露の英雄をたたえる銅像が建っていたりします......。

         ☆          ☆          ☆

伊豆急下田駅には駅弁があります[晴れ][晴れ]

本当は金目鯛の塩焼き弁当が食べたかったのですが売り切れ。しまった.....[雨][雨]。でも,このひれかつ弁当はボリュームがあって,カツもおいしいし,ケチャップであえたスパゲティもとても懐かしく,うれしいお弁当でした。

ひれかつ弁当.jpg ひれかつ弁当


ひれかつ弁当1.jpg とても丁寧なお弁当です。

包み紙つきの包装もとてもいいですが,厳密に言えば,日本鉄道構内営業中央会に所属していないと駅弁とは名乗れないので駅弁の表示がなく,正式には駅弁ではないのですが....コンビニ弁当食べるのは絶対に嫌なので,駅でお弁当が買えるのはとてもうれしいです。今度はなんとか金目鯛弁当買おうっと...

伊豆大島.jpg 

海と伊豆大島がきれいでした....。こんな景色を見ながら駅弁を食べる,というのはサイコーですね[晴れ]

これほどはっきりと伊豆大島が見えることは少ないそうです。ラッキー[晴れ]

☆おまけ‥‥‥特急「踊り子」の写真

54-1s.jpg 東戸塚付近

1984年,まだ登場したての頃の撮影です。残念ながら,当時の国産のフィルムは褪色が激しいです....。

18-1s.jpg

同じ場所で,雪が降った日に撮影しました。残念ながら後ろ向きですけど....。1994年1月撮影。

10年経つとこれだけフィルムの質が向上します。おなじF社のフィルム(この会社の製品だとフルムかな)なんですけどね.....。

☆おまけ

24s.jpg "踊り子" 50何号か。東京駅

14系普通座席車による客車 "踊り子" も結構運転されていました。東京機関区のEF58が使われることが多かったです。一度,EF58 61牽引の "踊り子" で湯河原まで乗ったことがあります。1984年撮影。

25s.jpg EF58 93(東)。横浜駅


183系踊り子.jpg

183系1000番台による "踊り子" たぶん,18号だと思います。場所は湯河原かな?

田町電車区に皇族用に配置されていた,183系1000番台3編成が "踊り子" 運用に入っていました。こっちの方が国鉄特急らしい,と思うのは私だけでしょうか? 北陸に住んでいるiruchanは頭の補助灯がないのはどうにも間が抜けている気がするんですけどね。

183系は最初は3往復だったようですが,この頃は1往復のみだったはずです。東北新幹線のリレー号用185系がご用済みになって転属してくるとお役御免になりました。

☆もっとおまけ

サウンドを収録してきました。伊豆急下田を出て,伊東線の網代駅発車までです。残念ながら,鉄道唱歌のオルゴールの音が小さいですけどね.....。


踊り子14号 モハ184-215(2021年3月3日)

MT54の爆音とコンプ音がいいですね~~~[晴れ][晴れ]

やっぱ,モーターはブラシがついていないヤツはダメだな~~~!!

伊豆急下田を出て,すぐに稲梓駅で各停と交換するんですね.....。コンビニ袋をビリビリやっているやつはiruchanじゃありません。だからコンビニ弁当は嫌いなんですよね......(^^;)。

最初,このブログにアップしていたのですけど,SSブログは最大10MBまでなので,mp3は48kbpsにしないとアップできませんでした。そのため,キュルキュル音が目立つのでYou Tubeに投稿しました。オリジナルデータはPCMなんですけどね.....。


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メジロが来ています。

2021年2月28日の日記

小さなうちの庭に珍しいお客さんがやってきました。

DSC_0237-2s.jpg かわいい~~[揺れるハート]

うちの庭に,ツバキの木が1本,植えてあるのですが,年末からちらほらと咲き始めました。さすがに今はほぼ散ってしまったのですが,時折,メジロが蜜を吸いに来ています。

と言う次第で,ちょっとミカンをお裾分け.....。

DSC_0227-2s.jpg のところにもう1羽います。

こんな風にミカンを輪切りにして枝に刺しておいてやると食べに来る,という話を聞いていたのですが,やはり来るのですね~~~。

それに,ミカンはお気に入りのようで,ツバキの花はまあ,蜜が少ないと言うこともあるのでしょうけど,一瞬で吸って飛んで行ってしまいますが,ミカンはしつこくついばんでいて,5分くらい食べています。あっという間にミカンはすっかり空になり,1日で空っぽです。

DSC_0385s.jpg おいちい,おいちい~~~[晴れ]


ミカン.jpg 1日でこの調子です....。

また,カップルなのか,たいてい,2羽でやってきて,やはりカップルになっているせいか,特に争うわけでもなく,もう1羽は近くの枝に止まって行儀よく待っています。

かと思うと,あとから1羽だけ来て,追い出して食べているやつもいますけど.....。そいつは彼女いないのかも.....[雨]

シロバナタンポポ.jpg 今年もシロバナタンポポが咲きました[晴れ]

では,また。

          ☆          ☆          ☆

2021年3月21日追記

毎日メジロを観察しています......[晴れ]

やっぱり,カップルで来るようだし,1羽が食べていると取り合いをするわけじゃなく,パートナーが食べ終わるのを茂みの中でおとなしく待っているので,ミカンを2つおいてやったら,それぞれ別々に食べています。それに,驚いたことにたまに交代して別のを食べるのはまるで恋人同士みたいで笑えます。

また,このツバキの木は小さな庭にあり,今,ブログを書いている自作のPCは2Fにあるので,ベランダからツバキの木を見てみると一瞬でいなくなります。

▲の写真は横から撮ったものですけど,意外にカメラには動じないくせに,上からほんの少しでも人間が顔を出すと飛んで逃げていきます。

おそらく,上空からハヤブサなどの猛禽類が襲ってくるので,非常に上の方は警戒しているんでしょう。

なんか観察しているととても勉強になります。


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謹賀新年&石北本線廃止予定駅~北日ノ出,将軍山~ [紀行]

2021年元旦の日記

どうも皆様明けましておめでとうございます。

昨年はほんとうに災害やコロナ禍で悪いことばかりでした。被害に遭われた皆様,ご病気の皆様にお見舞い申し上げますとともに,本年がよい年でありますよう,お祈り申し上げます。

雪551レ(北日ノ出~当麻'20.2.3)1.jpg 雪551レ(北日ノ出~当麻)

☆北日ノ出駅

残念なことに,この北日ノ出駅は3月のダイヤ改正で廃止になります。一昨年,訪問していますので,写真を載せておきます。

北日ノ出2.jpg

北日ノ出1.jpg 北日ノ出駅

駅の南側は工業団地になっていて,比較的,会社や事業所が多く,人が多い場所なのですが,さすがにこの駅を通勤で使う人はそう多くないようです。

北日ノ出.jpg 小さな待合室

北日ノ出3.jpg 古ぼけた木製のベンチが懐かしいです。

今春,石北本線では,北日ノ出のほか,将軍山,東雲,生野の各駅が廃止となります。瀬戸瀬も結構,大きな集落の中にあり,大丈夫と思っていたのですが,廃止対象だったようです。地元自治体が維持することになり,存続が決定しました。東雲駅は訪問し損ねたので残念です。

☆将軍山駅

次は将軍山駅。いつも "オホーツク" が爆走して通過するのを車内から見ていました.....。

ここも比較的,駅の北側,国道39号線までの間にそれなりに人家があって,通学生がいるのではないかと思っていたのですが....。

将軍山2.jpg 隣は当麻です。

将軍山.jpg 駅の周りは何もありません。

    吹きっさらしで,さぶ~~~~[雪][雪][雪]

将軍山3.jpg ちゃんと待合室があります。

将軍山1.jpg ソファまである!

残念ながら,東雲駅は訪問し損ねました。コロナのおかげで,今年は訪問できそうにありません。

       ☆          ☆          ☆

では,皆様,今年こそよい年でありますように[晴れ]


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メタルキャントランジスタを使ったスーパー・ストレートDCプリアンプの製作~その5・発振対策編~ [オーディオ]

2020年9月28日の日記

前回,フラットアンプの超高域発振があるのを発見しました。金田式DCアンプではよくあることですよね。

もっとも,発振自体はそれほど強いものではなく,オシロで観測していて,どうにも輝線が太いので発見した,という程度でした。

周波数的には200kHzくらいで,たいていは2段目の差動アンプの位相補正で収まります。

ということで,前回,2段目の位相補正を20pFにして止めたところまででした。

ところが.....。

f特を見てみると,やはりまだ,200kHz付近にピークが残っていて,4dBくらいあります。

まあ,個人的には1dB以内なら許容しよう,と思うのですが.....。

ということで今週は対策をします。

いくつか対策があるのですが,先ほどの2段目の差動アンプの位相補正コンデンサを増量する,というのが普通ですが,前回,47pFまで増やしてみても変わりませんでしたので,原因は初段にあるようです。

そのほか,一番簡単なのは,真空管アンプでよくやる,微分型位相補正と呼ばれるもので,帰還回路の抵抗にパラに数pF~数十pFのコンデンサを取りつける,というものです。

フラットアンプLTspice.jpg位相補正箇所

ちゃんとTrは8月に作った,2SA6062SC959のモデルを使っています[晴れ][晴れ]

ただ,この場合,帰還抵抗と位相補正用のコンデンサが構成する時定数以上の周波数全体が下がってしまいます。

ピンポイントに特定の周波数だけ下げる,という場合は,初段の差動アンプのコレクタに入っている,2つの抵抗をショートしちゃいます。金田氏もよくこの手を使っています。

と言う次第で,まずはLTspiceで確認してみます。

フラットアンプLTspice f特(位相補正全部なし).jpg 位相補正なし

まずはすべての位相補正コンデンサがない状態です。やはりピークが出ています。

ただ,LTspiceでの結果は600kHz付近にピークがあり,実際にiruchanが組み立てたアンプでは200kHzですから,これくらいずれるんでしょうか。LTspiceだと,配線の浮遊容量などは考慮に入れていませんので。

フラットアンプLTspice f特(2段目位相補正のみ).jpg 2段目位相補正のみ

差動アンプの2段目に位相補正用のコンデンサを入れます。金田氏の原設計どおりの場合です。やはり,かなりピークが抑えられますが,完全には消えません。

フラットアンプLTspice f特(位相補正初段のみ).jpg 初段の位相補正後

最初,600kHzのピークだから,ということで計算上,R14に2.7kΩを使ったのですが,ダメで,どんどんカットオフを下げて,160kHzくらいにしたら,最良でした。少しピークが下がります。

ただ,これでもピークが残ります。

しかたないので,これをあきらめ,やはり微分型位相補正にすることにします。

フラットアンプLTspice f特(微分型位相補正).jpg 帰還抵抗+47pF

見事にピークが消えます。また,200kHz付近に第1ポールがあることもわかります。

ということで実装してみます。

まずは,初段の位相補正を試してみたのですが......。

確かにピークは下がりましたが,まだ3dBほどのピークが残ります。いくつか定数を変えてみてもあまり変わらなかったし,基板上のスペースも厳しいので,早々にあきらめ,帰還抵抗に47pFをパラにしてみました。

flatアンプ特性(実測, cnf=47pf).jpgフラットアンプ位相補正後

予想どおり,見事に200kHzのピークは消えました[晴れ]

ただ,WEの真空管式DCプリに劣ります。-1dBで80kHz,-3dBで100kHzといったところです。半導体プリなんだから,もう少し広帯域でよいし,せめて100kHzまでフラットと行きたいものです[雨]

要は薬の効きすぎ.....という状態なんですね。もう少し位相補正用のCは小さくてもよさそうです。

と言う次第ですが,この宿題はまた後で,ということにしたいと思います。ほかにもいくつか宿題がありますので......。

ただ,宿題をひとつ,片付けました。今回,電源を増強しました。往年の名石2SA5662SC1161を使った超高速プッシュプルレギュレータです。もう,これらのTrはたぶん,製造されてから40年以上経っていると思います。

±10.5Vレギュレータ基板1.jpg フィルタCを増量しました。

今回,1Uという非常に背の低いケースにした関係で,フィルタのコンデンサはRubyconの35V,3300μFを使いました。非常にコンパクトで助かっています。モノラルLP用CR型EQアンプでも使いました。

ただ,フラットアンプもついたプリアンプ用としては,ちょっと少ないのではないかと....。トータル電流は40mAくらいなんですが。

金田氏の第1号プリでもフィルタコンデンサは4700μFです。オリジナルのスーパー・ストレートプリアンプは電池仕様だったので,フィルタコンデンサの値は不明です。

もっとも,第1号プリは1974年のことだし,使用しているケミコンは日ケミのCEWだと思いますが,ブロック電解の50V,4700μFなので非常にサイズがでかくてこのケースには入りません。

ということで,もう1個ずつ,追加しました。合計6600μFなら十分でしょう。それに,ESRの点から考えても,大容量のコンデンサ1個より,小容量のコンデンサを複数パラにした方がESRは小さくなるはずです。

と言う次第で,ようやく完成としましょう。来週は実際に音を聴いてみたいと思います。


     ☆          ☆          ☆

2020年10月3日追記

やはりフラットアンプのf特をもう少し広帯域にしたいと思います。

微分補正用のコンデンサが47pFでは大きすぎるので,LTspiceでシミュレーションすると,10pFくらいでも十分です。また,微分型位相補正が効くことがわかったので,2段目の差動アンプのB-C間に接続した位相補償用のコンデンサは金田氏のオリジナルの5pFに戻しました。

でも......。

フラットアンプLTspice f特(微分型位相補正10pF).jpg CNF=10pFのとき

制御理論から,位相が180゜回ったときに,アンプの閉ループゲインが0dBより上だと発振することがわかります。LTspiceでのシミュレーションでは,-1.06dBでしたので,発振しないはずですが,ゲイン余裕はこれでは少し足りません。回路の実装状況では発振することもあり得ます。

実際,やってみたら,発振はしなかったものの,200kHzでのピークが1dBほど出ました。

ということで,結局,最終的にCNFは15pFにしてみました。

flatアンプ特性(実測, cnf=15pf).jpg最終f特です。

これでも,ch. Rには0.6dBほどのピークが残りますが,ch.Lはピークは消えました。まあ,これくらいでいいとしましょう。

f特は大幅に改善され,-1dBで400kHz(ch. R),200kHz(ch.L),-3dBでそれぞれ,500kHz,400kHzとなりました。100kHzまでは,完全にフラットです。半導体アンプなら,これくらいは必要だと思います。

いよいよ,これで音楽が聴けますね。

最終版の回路をのせておきます。ピンクの部分は改造部分です。音量調整は金田氏の原設計では,β回路に入れていますけど,音量が0にできないこともあり,通常の方法です。それに,β回路に入れたから,といって音声信号がそこを通るわけなので,結局は同じなのでは,と思っています。

スーパー・ストレート・プリアンプ回路(最終版).jpg最終版回路

☆          ☆          ☆

半年以上が過ぎてしまいましたけど,続きはこちらです。音を聴いてみました。

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