Planex WiFiルーターの修理 [パソコン]
2022年3月26日の日記
iruchanは実家のインターネットを引っ越しする予定です。
使っているのはNTTのFlet's光で,今は固定電話をかねてひかり電話を使っているのですが,引っ越し先は固定電話は止める予定なので,ひかり電話のオプションをつけません。
ところが......。
どういうわけなのか,理由がまったく分かりませんが,この場合,NTTさんはWiFiルーター(と言うか,無線LANカードですけどね)を撤去してしまうそうです。
ひかり電話とWiFiがどう関連しているのか,まったく分かりません......
「お引っ越し先では,ご自分でWiFiルーターをご準備ください。」とのこと,どういうこっちゃ?
よく理由が分かりませんが,NTTさんと契約すると,光ゲートウェイと称する,ONU(光回線終端装置)とルーターが一体になった機器を貸してくれ,そのてっぺんにあるスロットに無線LANカードを挿す,と言う格好です。
こんなのを貸してくれます。
何でこんなにでっかいのか,といつも思いますけどね......。
ひかり電話を契約しない場合,無線LANカードのスロットがないタイプの光ゲートウェイを貸してくれるそうです。WiFiは,無線LANカードは有料になり,プラス330円/月くらいで貸してくれるそうなのですけど......。
あとで分かったのですが,正確には,NTTさんが貸してくれるのは,光回線終端装置で,普通ONUと言われるものです。ルーター機能がないので,光ゲートウェイとは言わないそうです。これは,早い話,昔で言えば,モデムで,こいつはLAN端子は1個しかついていません。また,配線も設定もルーターとは異なります。最初から,NTTのおばさんはそう言ってくれれば,わかるのですけど.....。
おかげで,実際に引っ越し先で接続しようとしたらえらくトラブってしまいました。詳しくはまた次回書きます。
ということで,iruchanは別途,WiFiルーターを買う羽目になってしまいました。
まあ,せいぜい,数千円というものだし,買ってもいいのですけど.....。安いものだと4,000円くらいですよね。それに,ルーター自腹で買っても,これなら1年で元が取れますね。
でも,なんか癪由美子。
ルーターが必要なんだったら,それはわかるのですが,せっかくONUにルーター機能がついているのをレンタルしてくれるのに,WiFiだけはない,というのはおかしい。
それで,昔,単身赴任したときに使っていた,PlanexのWiFiルータがあるので,それを使おう,と思いました。マンションなど,別途,ONUがついていて,LANが配線されているところだとこれ1台でOKです。
今回,引っ越し先はWiFiなしの光ゲートウェイを貸してくれるはずなので,それにこのPlanexのWiFiルーターをつなげばOKのはずです。
もちろん,ルーターではなく,アクセスポイントとして使う訳なので,無線アクセスポイントという製品を買えばいいのですけど,ルーターと一緒になったやつの方が断然安いのは不思議
今時,なんでこんな古いWiFiルーター使ってるんだよ,っていう話もあるでしょうけど.....。古いルーターはセキュリティ上も問題なんですけどね。
蛇足ですけど,さらに,「そのWiFiがない場合,お貸しする装置はLANポートはひとつしかありませんけど,いいですか?」なんて念を押されました。意地悪な会社だなぁ~~~
おまけに,その装置はONUですとは言いませんでした。これじゃ,何を貸してくれるのか,わからんだろ~~~
最初,貸してくれるのはルーターと思っていたので,普通,LANポートなんて,4つくらいはついているだろ,と思いました。こんなショボいPlanexのルーターだって,LANポートは4つもついています。
1つしかないんじゃ,直接,有線LANでパソコンと接続し,他のスマホやノートPCなんかはWiFiで,と考えてもこういう使い方はできません。
ハブ買えって,言うのかよ.....
まあ,しかたないので,とりあえず,今いる家でにこのPlanexのWiFiルーターをつないで,アクセスポイントとして設定してみたい,と思います。デスクトップPCも無線LAN経由,と言う使い方にします。
ところが......。
まあ,10年近く使っていなかった,と言うこともあるのですけど,PlanexのWiFiルーターがうまく動きません。
とりあえず,WiFiのLEDも点灯して,電波が飛んでいるようなのですけど.....。
最初,スマホで,設定したSSIDが表示されているのは確認しましたが,数分で消え,しばらくすると復活する,と言うことを繰り返しました。
そのうち,1時間もしないうちにまったく出てこなくなりました.....。
困ったな......
10年も使っていなかったし,故障しちゃったようです。あるいは,もう寿命かもしれません。ネットを見るとWiFiルーターの寿命は4,5年と書いています。
とはいえ,電子機器ですし,iruchanもアンプ作ったりしていますけど,普通,一度ちゃんと動いた電子回路はそうそう壊れないものです。特にこんな半導体だけの機器が4,5年で壊れるはずがありません。
と言う次第で,例によってフタを開けて調べてみます。
案の定,たくさんのチップが載っていますけど,ひとつのチップを触ると熱い!
ちょっと触ってみると,熱っ! と思うくらいなので,50℃くらいはあるように思います。
台湾Ralink社製のRT3052と言うチップで,現在はMedia Tek傘下のようです。
原因はこのチップが熱をもって死んじゃったか,あるいは自主的に出力をoffにして電波が出ていない,のどちらかと推定しました。
いいことにネット上にRT3052というチップの規格表も出ていて,調べてみると,やはり最大接合部温度は125℃と書かれていて,シリコンTrの温度と同じです。また,消費電力も2.3Wと書かれていて,かなり大きいです。
熱的保護については書いてありませんが,WiFiチップと言っても中身はマイコンなので,何らかの保護動作をするのは間違いない,と思います。
それに,2.3Wも消費するなら,放熱器が必要です。
iruchanはアンプを設計するとき,TO-5やTO-220のTrで1W以上の熱を出す場合は放熱器をつけることにしています。2SA607なんかも1Wギリギリくらいで使うと,チンチンに熱くなりますよね。
ピンク色のは熱導電性粘着テープですね。最初はRT3052Fに貼ってありました。
ということで,TO-220用の放熱器をつけてやることにしました。
これをつけてやっても少し熱いな,と言う感じですが,おかげでずっとWiFiの電波は途切れず,出ているようです。
そういえば,NTTが貸してくれる光ゲートウェイは沖電気製のPR-400KIとか,PR-500KIと言う機種が多いようですが,WiFiは同じトラブルがあり,以前,経験しましたけど,1分くらいで電波が途切れ,しばらくするとまた復活するけど,また1分くらいでつながらなくなる,と言うトラブルがありました。そのため,今まで,2回,交換してもらいました。レンタルなので,ただですけどね.....。
まあ,こういう場合,NTTは割に対応がよく,すぐに交換部品持って飛んできてくれますし,「ご迷惑おかけして済みません」って謝ってくれるのでいいかな,という気がします。
ただ,やはり,今から考えてみるとかなり熱かったので,同様に,WiFiのチップが保護動作して電波を出さなくなる,と言うトラブルだったんじゃ,ないでしょうか。WiFiのチップには放熱器が必要だと思います。
ただ,これでもかなりまだ熱い,と言う感じなので,基板をひっくり返して,背面にもamazonで買った放熱シートを貼ってやりました。ついでに,背面ケース裏側にアルミテープを貼って,これに接触させて放熱しよう,と考えました。
熱伝導シートとか,放熱シートとか,いろんな呼び方がありますけど,柔らかいポリマー樹脂に金属粉を封入し,絶縁材だけれど,熱伝導率が低い,というシートです。触るとひんやり冷たく感じるので,なかなかよさそうです。
amazonで,台湾SWEE tech製のを買いました。
これでほぼ常時,電波が途切れず,出てくれるようになりました。
以前は,ケースに触ると熱い,と思うくらいでしたが,▲のように放熱対策をしたら,ケースを触ってもほんのり温かい,と言う程度になりました。結構,効果あるようです。
ところが.......まだ,問題があるんです
どうにも電波が弱い......
確かに,ネットを見るとこのPlanexのルーターは評判が悪かったらしく,iruchanは7,000円だったか,8,000円だったかで秋葉原で買いましたが,WiFiのトラブルが多かったらしく,あとで,1,000円ほどで,投げ売りされていたらしいです。
どおりで....。思わず納得
電波の弱い理由を調べてみるとアンテナにあるようです。
▲のように,アンテナが2種類ついています。ひとつが11a,b用で,もうひとつが11g用か,という気がしますけど,とにかく2種類ついています。
驚いたことに,この細い電線はシールド線で,この配線がまずいようです。ひとつはあまりに短かったので,シールド線は張り替えました。
基板のところで,出力の端子らしいランドが2つあるので,このランド間の導通を見てみると1個は完全に0Ω
このアンテナは電界アンテナであるはずなので,負荷となるアンテナはコンデンサを形成しているはずです。とすると,アンテナのインピーダンスは0Ωではなく,ある程度大きな値で,たぶん,50Ωのはずですし,直流的には∞のはずです。
それが0Ωと言うことは出力をショートしちゃっているんですね....。
調べてみると,▲の写真の左側のアンテナがショートしています。右側は∞です。
ということで,このPlanexのルーターはアンテナが1つしか機能してなかった,と言うことです。
アンテナを外して調べてみると.....。
どうやらエッチングが悪く,コンデンサなので,両面に銅箔がありますけど,裏側へ行く方のパターンが,表側とつながってショートしているようです。
カッターで切って導通を切りました。
これでようやく電波も100%となり,強くなりました。
それにしても,単に両面基板の表と裏にパターンをつけただけの部品でWiFi基板とかパターンアンテナとか,名前がついていますけど,RSコンポーネンツなんか見ると,意外に高いのですね~~。安いものでも350円とかします。
とはいえ,PlanexもEdimaxのファームウェアも,WiFiの出力設定ができるのは褒めてあげましょう。近所にSSIDが分かってしまうのも何だし,ハッカーを警戒して,必要最低限の出力でいいはずです。
出力を25%にして,2FにWiFiルーターを置いて,1Fで撮ったスクリーンショットです。少し,電波が弱くなっていますが,十分だと思います。
なお,このアンテナから基板までは極細のシールド線で配線されていますし,基板側も非常に小さな間隔でランドになっている部分に手作業ではんだづけしています。
このとき,シールドが触れていたり,はんだが隣とくっついたりしてショートして,アンテナが機能してない製品が多数あって,不具合を生じていたのではないか,と思います。
次はファームウェア。
ネットの情報によると,Planexのファームウェアより,台湾のEdimax社のBR6425nのファームウェアBR6425N EdimaxOBM 1.21 upg.bin (Version : v1.21)というのがいいとのこと。
もともと,PlanexのMZK-300NH2というルーターは,台湾のEdimax社のBR6424nという機種のOEMらしいです。
ところが,驚いたことに,ファームウェアはBR6424nのはダメで,binファイルを転送しようとするとエラーが出て,BR6425nの方は転送できました。どういうわけか,同社のwebを見ても,BR6424nのところに,BR6425n用のファームウェアが今も載っています。
早速テストしてみます。
全然GUIが違うデザインになって,戸惑いますが,使ってみてびっくり,ちゃんとWiFiは安定しています。
ただ,Edimaxのファームウェアは変で,もちろん,今回,モードはrouterではなく,APにするのですが,本体の背面にrouter/APの切替用のスライドSWがあるにもかかわらず,routerにしておかないと電波が出ません。
Planexのファームウェアだとこのスイッチを切り替えないとAPになりませんでしたけど......。Edimaxのはソフト的に切り替えるようです。
断然,Edimaxのファームウェアの方が安定しています。おそらく,Planexのファームウェアにはバグがあったんでしょう。
全然,GUIは違う画面です。
ただ,残念ながら,Time zoneとNTPサーバーのアドレスを入力しても,なかなか時間設定はできません。
別にこのPlanexのに限らず,BuffaloなどのWiFiルーターでも案外手こずるところか,と思います。
おまけにこのPlanexのルーターはNTPのアドレスはIPアドレスしか受け付けなくなっていて,NTPサーバに限らず,いろんなサーバーはIPアドレスは結構,頻繁に変わるので,デバイス名でないとアクセスできないところが多いのですが,確実につながることを確認した,IPアドレスでもダメでした。
と言う次第で,省エネと長寿命化のため,午前0時から,6時まで停止,なんてこともできるのに,これはできそうにない,と思っていました。
ところが,悪戦苦闘して数日経って再度,設定してみると,なんと接続できるではないですか!
なにが原因だったのか......散々,DHCPやLANの設定変えてもダメだったのに.....。
どうもLANポートが悪かったのか,#4のポートにしたら接続できました。
こんな風にWiFiを一定時間,offにすることができます。
と言う次第で,無事にWiFiルーターも直ったようなので,当分,様子を見ることにします。
☆ ☆ ☆
それにしても,久しぶりにPlanexのルーターを設定しましたけど,非常に面倒。
そもそも説明書にしたって簡単のがぺらっと入っているだけ。EdimaxはPDFがダウンロードできますけど,160ページもある,しっかりしたもの。
このあたり,日本メーカがダメになっていった理由じゃないかと......。別にPlanexだけが悪いんじゃなくて,他の会社も最近のこの手のIT機器は説明書があまりにも簡単すぎて杜撰,という気がします。
特に,今回,ルーターじゃなく,アクセスポイントとして動作させるのですが,そのやり方がPlanexのマニュアルは非常にわかりにくい
まあ,普通はこういう使い方はやらない,とは思うんですけどね。
もちろん,背面のスライドSWをAPにして使うのですが,その前に一度,IPアドレスを決める必要があり,最初はrouterモードにして起動し,IPアドレスを決め,その後,APにします。
これでようやく電波が出てくるのですけど,”インターネット接続がありません。” と出ます...
ようやく,これは,PlanexとNTTの光ゲートウェイがきちんと接続されていない,と判明。この間のDHCPの設定が悪いようです。
こういう場合,結構面倒です。そもそも,パソコンで,今,LAN上にある機器のIPアドレスを調べる,って言うのはなかなか簡単そうで面倒な話なんです。windowsの標準コマンドにはないようです。
最初,簡単にpingとばしてみたのですが......先ほどのIPアドレスじゃないようです。
pingはいいのですけど,これは相手のIPアドレスがわかっている場合だけですよね。
と言う次第で,結局,NetEnumと言うフリーソフトのお世話になりました。これ,現在,PCが接続されているLAN上につながっているPCや機器などのIPアドレスを表示してくれる便利なツールです。
やっぱり,このPlanexのルーターが顔を出さないので,つながっていませんでした。
このルーターとNTTの光ゲートウェイの間は当然,DHCP接続なんですけど,その設定が面倒で,DHCP有効にして,デフォルトゲートウェイを192.168.1.1にしてOK。ようやくインターネットに接続できました。
みつばち来い,来い.....。
2023年3月19日の日記
どうもすっかり年始早々,網膜剥離で入院して,緊急手術を受けて,大変な目に遭った,iruchanです。そういや,手術するのは学生時分以来です......
かと思ったら,今度は嫁はんが足首を骨折し,入院こそしませんでしたけど,最初は捻挫だと思ってたんですが,ずっと2ヶ月間痛い,というので整形外科行ったら「折れてます」。驚いたことにほぼ自然治癒しているらしく,サポーターもらっておしまいでしたけど,びっくり
そんな調子なんですけど,おかげさまで,このコロナ禍の中,医療関係の皆様には大変お世話になり,順調に回復しています。ありがとうございました。
ところが.....。
どうにも退院した直後からものすごく鬱な状態になり,まいっています。
確かに,大病したあと,退院して精神的に不調になる,と言うことはよくあるようで,おかげで2月はずっと体調不良で休んでいました。
なんとか,3月になり,ちょっと,やる気も出てきたので,畑仕事から再開です。
iruchanは昔から自然に興味があり,退職したら農業のまねごとをちょっとしてみたい,と思っています。もちろん,ど素人なので,できることは限られますし,皆さんに教えてもらいながらやってみたい,と思っています。
と言うことで,手始めに......なにをするか,というと......。
ニホンミツバチの巣箱を設置しました。
10年前,うちの庭で分蜂があり,庭のカエデの木に蜂球ができていました。
もちろん,TVでこんなのを見たことがあり,こういう現象がある,と言うことは知っていましたけど,実際に自分の目で見るのは初めてで,もしかしたら庭に巣箱を設置したら入ってくれるかも,と思っていました。
と言うことで仕事で,もううんざり,と言う気もするし,早めに退職して田舎に帰ろう,とも思っているので,巣箱を設置してみました。
ところが何せど素人なので,誰か詳しい人に教えてもらわないと.....と思ってネットを検索して,長野のやまみつやさんのお世話になりました。
いろいろ詳しく教えていただき,巣箱も初心者には重箱タイプAがよい,と教えていただいたので,購入しました。
大きな箱!
ヤマトさんが持ってきましたけど,やはり大きな箱でした。
10年前に分蜂した蜂が蜂球を作っていた,カエデの木の根元に設置します。
下が平らになるよう,ホームセンターでレンガを買って敷き詰めました。6個でよいようです。
また,暑いところは嫌うので,日影に置いた方がよく,iruchanもちょっと陽が当たる場所なので,後ろのフェンスに板を張ってやろう,と思っています。
本当は,しばらく杉の木の匂いがして,蜂が寄りつかないらしいので,バラバラの状態で雨ざらしにする方がよいそうです。
それにしても美しい,杉の木でできた素晴らしい巣箱です。
スズメバチが侵入しないよう,みつばちたちの入り口も小さくなっています。
ついでに,みつばちたちが蜜を吸えるよう,梅を植えました。嫁はんも梅が好きです。
ただ,梅は自家受粉しない木がほとんどですので,この甲州小梅を植えました。これは自家受粉するそうです。
ということで,ニホンミツバチたちがやってくるのを心待ちにしているiruchanです
☆ ☆ ☆
ところで,商売 or 趣味いずれにしても,みつばちの巣箱を設置した場合は,届出が必要です。
と言うことで,iruchanも近所の農業振興事務所へ出かけました。
県の役所なのと,役所の名前も県によって変わってきますが,"○○市 ミツバチ" なんかで検索すると,地元の届出方法が出ていると思います。iruchanの住んでいる市のホームページにもわかりやすく書いてありました。
ごく簡単な,1ページの書類に,届出者の住所,氏名,電話番号,飼育場所,飼育予定蜂群数等を記入しておしまいです。
iruchanもちゃんと届出をしてきました。
なお,届出は設置前にしないといけないのでご注意ください。あまり大きい声じゃ言えませんが,iruchanは設置翌日に出かけたので,後出しでしたが,叱られませんでした......。