ソニーのAMステレオ対応ラジオ SRF-M100の修理~2台目,3台目~と後期型について [ラジオ]
2024年3月31日の日記
ソニーが国内で最初に発売した,AMステレオ対応ポータブルラジオのSRF-M100を持っています。
なかなかいいラジオで,音もよく,感度もよいので愛用しています。残念ながら,スピーカーではステレオで聴けませんし,ステレオインジケータもヘッドホンをつながない限り,点灯しないのが残念です。
iruchanは新品で購入した後期型と,最近,ジャンク品と言うことで購入した前期型を持っています。
今回,性懲りもなく,もう1台,ジャンク品を購入してしまいました。
前回で,修理個所も方法もわかったし,今回のは修理可能,と思ったのですが......
実際,オークションで落札して,届いてみると,確かにスピーカで音は出ませんが,ヘッドホンなら聞こえる,という故障で,これなら例の四級塩コンデンサを交換すれば直るはず,でした......。
そこで,届いて早々,そのコンデンサ4個を速攻で交換し,無事にスピーカからも音が出るようになり,楽勝,と思いました。
詳しくは▲のリンクをクリックしてください。
このコンデンサ4個を交換しました。220μFは秋月で売っている,ニチコンのオーディオ用です。470μFは,千石で日ケミの固体導電性電解コンデンサの6.3V耐圧品があったので使いました。秋月のはPanasonic製で高さが高すぎます。
220μFは液漏れしているようです。470μFは問題ない感じで,あとで中国製の部品チェッカで測定したら,430μFくらいの数値を示しました。220μFはダメで,どちらもpF単位の値がでました。
ところが.......。
しばらくして,何日かしてから再びスイッチを入れてみると,ウンともスンとも言いません......
あちゃ~~~,なにか,修理した際に壊してしまったのか,と思いました。
現象をよく観察してみると,一応,マイコンは動作していて,時間や周波数は表示します。
ただ,スピーカからも,ヘッドホンからも何ら音はしません。まずい.....。
しかも,選局時にピッと言うビープ音もしないので,おそらく,スピーカとの配線が断線しているのでは,と予想します。
基板とはスプリングで接続されるようになっています。ついでに,FMアンテナの接続もばね→ですが,向きを間違えるとFMの感度が低い,ということになるので,写真の向きになるよう,取りつけてください。
結果はビンゴ!で,実際,本機はプリント基板とスピーカの間はスプリングで接続するようになっていて,プリント基板を再度外して,本体から顔を出している,2つのスプリングの間の抵抗を見てみると,∞になるので,この部分の接触が悪いようです。
本来なら,数Ω以下の値になるはずですので,おかしいです。
と言う次第で,プリント基板の裏にある,接触部分とスピーカの端子部分をきれいにアルコールで拭いて,タミヤの導電性グリスを塗ると抵抗が数Ωになりました。
これで安心して再度,組み立ててみるとOKで,無事に修理完了です。
の,はずだったのですが......。
翌日,再度,電源投入してみると,また音が出ません。スピーカとの接触は直したはずです。
しかし,今回はボリウムを上げてよく聴いてみるとサーッと言うホワイトノイズは少し聞こえますので,マイコンと低周波部分は動作していて,RF部分が動作していない,と言う状況のようです。
となると考えられるのは,本機で使われている,ラジオICのCX20111に電源が供給されていない状況,と思われます。
う~~ん,困ったな......
幸い,CX20111の規格表はネットでダウンロードできますので,端子を調べてみると,#23ピンがVccです。
そこで,電池を接続して,#23ピンの電圧を見てみると,0.8V程度です。
これじゃ,CX20111が動作せず,ラジオが聞こえないのは当たり前,です。
例の,四級塩コンデンサから漏れ出たアルカリ性の電解液でパターンが切れているか,と思って電源の+Bと#23ピンの間の抵抗を見てみると,300Ω前後の値になっています。回路図▼を見ると,この間にはL7が入っていますが,これは27μHと小さいので,直流抵抗もほとんど0Ωのはずですから,おかしいです。
それで,C26のはんだづけをやり直したりしてなんとかラジオが動作するようにしました。
ところが,これでもダメで,しばらく放置するとまた音が出ません。
それにケースに力を加えたりすると直ったりするので,どこかで接触不良になっているようです。
これ,よくあるんですけど,こういう故障は厄介ですよね......。
結局,散々調べて,やはりCX20111の#23ピンのはんだづけ個所が不良,と判断しました。
どうもそのコンデンサから漏れ出た電解液で,ピンが腐食し,接触不良になっているようです。
それで,#23ピンの周辺のレジストを剥がし,銅箔を露出させて,はんだづけをやり直しました。
もちろん,再度,アルコールで電解液を除去しておきます。
そもそも,この電解液,非常にクサいですよね......。はっきり言って,○○○コの臭いがします.....
この臭いがするラジオというのはやばいです。どこかで四級塩電解コンデンサを使って液漏れしている可能性が高いです。
ということでいろいろ洗浄したり,はんだづけし直したりしていたら,#24ピンがぽろっと外れてしまい,頭真っ白......
どうも,#23や#24ピンはC26に近いので,ピンが腐食してしまったようです......
まあ,CX20111の規格表を見ると,#24ピンは帯域幅設定ピンで,開放でもよいらしいのですが,一応,なんとかICのモールドを削って,再度,はんだづけして,導通するようにしておきました。
たぶん,ラジオが鳴ったり鳴らなかったりしたのは,Vccの#23ピンとパターンの間が腐食して導通不良となっていたため,と思います。
▲の写真のように,レジストを剥がして再度,はんだづけしました。
#24ピンは取れちゃったので,ICのモールドをルーターで削って再度,なんとかはんだづけしました......
☆ ☆ ☆
と言う次第で,とんでもなく苦労しちゃいましたが,なんとか修理できました。
しばらく,実用ラジオとして,使用します。
☆後期型について
iruchanはSRF-M100が現役最後の頃に,秋葉原にあった石丸電気で購入しています。買ったのは1999年のようです。
石丸電気は輸入CDの専門店もあったりして,とてもお世話になりました。
さて前回も書いているのですが,iruchanはSRF-M100は買っただけで,ほとんど箱に入れてしまったままでしたが,四級塩コンデンサで鳴らなくなる,と言うのは聞いていたので,先日,25年ぶりに電源を入れてみて,動作を確認しました。
それで,時代的にすでに四級塩電解コンデンサの問題点がクローズアップされた後の製造なので,対策品が使用されているのでは,と書きました。
今回,確認のため,フタを開けてみてみました。
前期型と比較してみてください。すぐに,バーアンテナ下部にある,青色のフィルムコンが変わっていることがわかりました。ほかにも,セラミックフィルタがいくつか,変わっています。
それに,驚いたのは基板~スピーカ間の接続で,後期型はなんと,はんだづけに変わっています。
やはり,前期型でスプリングが接触不良になり,鳴らない,という現象が出たのでしょう。
で,問題の電解コンデンサなんですが,見た感じでは同じコンデンサのようなのですが......メーカは同じで,外観もほとんど同じです。
それでも,念のため,先日購入した▲と同じコンデンサに取り替えてみてみました。
すると......。
取り外したコンデンサはチェックしてみると,やはり対策品のようだ,と思います。
フィルムの外装はどちらも同じで,一見,変わっていないようですが,封止材が変わっているし,やはり対策済の製品のようです。
また,容量を計ってみると,いずれも正常で,ESRの値も低いです。
それに,例の臭いはしません......。
と言う次第で,全部がそうだとは言えないと思いますが,後期品はコンデンサに四級塩電解コンデンサは使われていないように思います。
ちなみに前期型と後期型の違いですが,こちらの写真にあるとおり側面のVOLUMEとPHONESが前期型はシルクスクリーンで,後期型はモールドに変わっています。
ほかに,前面のAM STEREOのロゴの位置が多少,異なります。
後期型(左)はAM STEREOのロゴの位置が少し,上がっています。
2024年4月10日追記
またまた性懲りもなく,3台目を買っちゃいました.....
現役の頃,新品で買った,後期型は永久保存し,残りの2台を普段用にしよう,と思います。
例によって四級塩電解コンデンサを交換しましたが,これはダメで,このようにしてもまったく音が出ません。
▲の2台目の前期型は,サーッというホワイトノイズはしていて,ラジオだけ鳴らない,という現象だったので,ラジオICのCX20111に電源供給されていないのが原因でしたが,これはそもそも低周波部も動いていない,という感じです。
これは,基板とスピーカーの間のスプリングの接触が悪いか,オーディオ出力のパワーアンプIC CXA1522Mにも電源が供給されていない状況と思います。
もうすでに,親切な方がWEBに載せておられますが,例の四級塩電解コンデンサ(C26 4V,220μF)が液漏れして銅箔パターンを腐食させて断線させてしまっているようです。
こうなるとCXA1522Mに電源が供給されませんので,スイッチを入れてもマイコンは動いているので,液晶パネルに表示が出ますが,ボリウムを最大にしても,サーッというホワイトノイズはおろか,まったく音が出ません。
と言う次第で,プリント基板とスピーカの間に入っているスプリングの抵抗を見ましたが,正常で,やはりCXA1522Mに電源が供給されていないようなので,この部分のパターンをジャンパ線でつないで復活させます。
左のピンはどちらでもOKです。この2つのピンは接続されていますので。
ジュンフロン電線でこのピンと,松下の2個のTrを内蔵した,電源制御用のXN4608の#3ピンを接続すればOKです。
今回も220μFの不良で,あとで部品チェッカでチェックしたら,完全に容量抜けでした。
右の470μFの不良にはぶつかったことがありません。今回も480μFくらいの値で,正常でした。
どうもSRF-M100の470μFの方は特に問題ない感じです。
こうして無事に音が出るようになりました。
感度も音もよいので,実用ラジオとして使う予定です。
さよならAMラジオ~送信所めぐり~その16:山梨放送・双葉送信所,NHK甲府第1,第2・下河原放送所 [ラジオ]
2024年3月24日の日記
さて,今年春の青春18きっぷの残りで甲府へ行ってきました。
それにしても東京からは意外に遠いんですね~。髙尾駅からでも1時間半かかります。昔は新宿から1時間に1本,中距離電車が出ていて,次の停車駅は立川でしたけど,いつの間にか,髙尾で乗り換えになってしまっています。そういや,新宿発の夜行もありました。iruchanは一度も乗らなかったのが残念ですが,115系で運転されていました。
と言う次第ですが,今回は山梨放送の送信所が目当てです。ここはAMの送信所としては数少ない自立鉄塔で,非常に気になる存在です。
☆山梨放送・双葉送信所
山梨県北巨摩郡双葉町にあるので,双葉送信所ですが,2004年9月に隣接する中巨摩郡竜王町および敷島町と合併して甲斐市となっています。
送信所は中央道双葉SAのすぐとなりで,今はスマートICとなっていますので,クルマなら楽にアクセスできる場所にあります。
ちょっと公共交通機関では厳しいところで,甲府駅から双葉ニュータウン行きのバスに乗るか,竜王駅からのコミュニティバス甲斐市民バスに乗るか,と言うことになります。ただ,後者は双葉線は少なく,1日2本しかないので,ちょっとムリという感じです......
結局,iruchanは竜王駅から歩くことにしました。約2kmほどで,30分くらいか,と思ったのですけど.....。
かなり上り坂なんですね......失敗しました。帰りは楽だったですけど......
竜王駅の北に,ENEOSの甲府油槽所があります。ここで貨物列車からタンク車を分離して各地にタンクローリーで輸送されます。昔からあるようですね。
南武線~中央線でたくさんのタンク貨物が運転されていますし,名古屋からもタンク貨物が運転されているのですが,山梨県や長野県は大量の石油を消費するのですね。
EH200がいました。
中央道沿いの道を歩いているとようやく見えてきました。高さ130mの鉄塔です。
この日はすごい霧で,塩山あたりから甲府盆地に雲海ができているのが見えました。帰りの電車の中に山登りの一団がたくさん乗ってきて,今日は雲海がすごかった,と話をしていました。ただ,電車の中で酒盛りして騒ぐのはやめてほしい.....
昔はYBS山梨放送,山梨日日新聞のネオンが輝いていたらしいですが,撤去されているようです。ネオンの跡の支持部が鉄塔に残っていました。
1980年代末から,従来の基部絶縁支線式の鉄塔に代わって,スペースが小さくて済む,自立鉄塔のダウンリード式の送信所が増えてきます。以前,訪問した,ニッポン放送の足立予備送信所や淡路島のラジオ関西の淡路送信所がそうです。それから2月に行った,ロンドンのクリスタルパレス送信所の鉄塔も建設は1957年ですが,そうです。
ほかに,国内ではKBS京都の久御山送信所や北陸放送の粟津送信所なども自立鉄塔のようですし,山梨放送の大月送信所もそうです。一度,見に行きたいと思います。
自立鉄塔の場合,鉄塔自身は接地されているので,リード線を垂直に何条も配置し,下部から給電します。端部給電アンテナというわけですが,頂部で接地されることになります。
風で鉄塔に触れたりすると地絡しちゃうので,途中で支持するとともに鉄塔からは絶縁されています。
左右に見える四角いフレームがネオンのあったところのようです。
細長い白い支持碍子で取りつけられ,リード線が局舎にのびています。
残念ながら,400mmの望遠でもよく見えません。竣工は1988? 年3月らしいです。高さ130mで,ラジオ送信鉄塔の工事大手の東京の加藤電気工業所が建設しました。
周波数765kHz,出力5kWです。開局は1954年7月で,当初,周波数1490kHzで,送信所は敷島町大下条にありました。1956年10月に760kHzに変更しています。1978年の9kHz化に伴い,現在の周波数に変更しています。
設立当初の敷島町の送信所の位置がわかりません。竜王駅のすぐ東にあったようなのですが.....。1/25000の地図に記載がなさそうだし,空撮写真を探してもどうも撮影時期や場所が悪く,鉄塔が見つかりません。
と思っていたら,竜王駅の南東に赤白の鉄塔があるのを見つけました。今は自動車学校になっている場所のようです。
驚いたことに,見直してみたら,どういうわけか,1/25000の地図の同じ場所に今も鉄塔の記号があるじゃないですか。でも,googleストリートビューを見ても鉄塔はありません......
うっかり,今はこの場所には送信所はないので,関係のない鉄塔の記号,と思ってしまっていました。
どうも中央道の建設に伴い,現在の双葉町に支障移転したのではないか,と思います。ラジオ関西もそうですよね。敷地もサービスエリアのとなりですし,道路公団が購入した土地に移転したように思います。
googleマップで見ると,広い敷地ですので,従来の支線式でもよかったように思います......。今は敷地内に太陽光発電所が設置されています。
FMやデジタルTV,携帯電話のアンテナも取りつけられていないようで,AMのみのようです。2028年以降はどうなるでしょうか。
☆NHK甲府放送局下河原放送所
周りはすっかり住宅地で,全景はきれいに撮れません。
山梨放送の送信所から,中央道に沿って南東に4kmほど離れた場所にあります。
レンタカーなら簡単ですけど......iruchanは健康のため,散歩をかねて歩いて訪問しました....
途中,お食事処ぼんちさんで補給。大食い選手権やYou Tubeで有名なお店のようです。
親切な店員さんにコーヒーやお菓子のお土産までいただいて,大感激です。炒飯はそれほど多くはない,と思ったのですが,食べたら満腹でした。しっとりとした美味しい炒飯でした。
iruchanは炒飯が好きなので,自分でもつくるのですが,なかなかうまくいきませんね~。炒飯は難しいです。
銘板があり,日本放送協会甲府放送局下河原ラジオ放送所と書いてあります。
NHK第2も送信されているのですね。埼玉県久喜市からの東京第2が受信しにくい地域なのでしょうか.....。
☆山梨県立美術館
NHKから北に歩くと,すぐに山梨県立美術館がありますので,訪問しました。ミレーの "種をまく人" や "鶏に餌をやる女" が見られて感激でした。ミレーはとても好きな画家の一人です。
☆追記
山梨放送から,QSLカードをいただきました。信玄がほうとうを食べているのが笑えます。
この少し前のカードは鉄塔の写真のカードだったようです。
どうも大変ありがとうございました。
ねこだらけ。
2024年3月22日の日記
うちの嫁はんは編みぐるみなど,手芸が趣味なのですが,ここんとこずっとねこの編みぐるみを作っています。
嫁はんはどういうわけか,こういう細かいものを作るくせに,意外と雑な性格なせいか,できたねこたちを無造作にお菓子のボウルに放り込んでいます。
iruchanはメデューズ号の筏 ▼状態,と言っています.......
なんか,しがみついているやつもいるしな.......
Le Radeau de la Méduse, Théodore Géricault(1819)
ジェリコー作の "メデューズ号の筏" です。
怖い絵の代表作のひとつですね.......
さよならAMラジオ~送信所めぐり~その15:和歌山放送・橋本,高野山放送局,ラジオ大阪・石原送信所,NHK第1美原放送所,第2羽曳野放送所 [ラジオ]
2024年3月15日の日記
昨年末に関西方面の送信所を訪ねましたが,冬将軍の来襲でとても寒く,自転車で撮影に行く予定だったのであきらめました。和歌山でも雪が降っていました.....
今日はリベンジです。
☆和歌山放送橋本放送局,高野山放送局
和歌山放送の基幹送信所である,狐島送信所を訪ねましたが,今回は橋本と高野山にある中継局を訪ねました。どちらも周波数1485kHz,出力は100Wとごく小規模の送信所です。
出力100Wということだと,昔なら4P55がよく使われていました。オーディオの出力管としてもポピュラーですよね。東芝製が有名ですが,iruchanもNEC製を持っています。ほかに,日立やTENもあるようです。
もちろん,これらの和歌山放送の送信機はソリッドステートになっていると思います。
始発の電車で大阪に出て,南海高野線で橋本まで出かけました。
橋本放送局(送信所)は和歌山線に乗り換えて,隣りの紀伊山田の駅から南に1kmほどです。
紀伊山田の駅を出て,少し西に歩いて,自動車も多い県道を南に歩くと見えてきます。隣りに大きな病院があり,まるで病院の送信所です.....
驚いたのは周囲は湿地で,まるで沼に送信用の鉄塔が建っているような感じでした。
支線式の鉄塔の場合,広い接地面積が必要で,接地抵抗を下げるためにも湿地は有効です。田んぼの真ん中や河川敷に建っていることが多いのも同じ理由です。
和歌山放送の基幹送信所は狐島送信所と表札がついていましたが,ここは放送局とあります。
ただ,出力100Wはいかにも小さく,帰りにまた橋本駅で放送を聞きましたが,かなりノイズが乗っていて,聞きにくい状況でした。直線距離で3.4kmほどなんですけどね.....。
八木アンテナを2段スタックで使用しているようです。FMのDX受信用として使うことがありますね。iruchanはスタックはやっていませんが,屋根に8素子を上げています。
☆高野山放送局
さて,橋本放送局からさらに南に歩いて,紀ノ川を渡ると南海高野線の学文路駅に着くので,そこから高野山を目指します。
関西や北陸の人には高野山は憧れの地で,ぜひ一度,行ってみたい,と思っていましたが,やはり遠く,ようやく行くことができました。
残念ながら,和歌山県は地形が複雑で,さすがに中波の電波といえども届かないところが多いようで,和歌山放送も高野山に中継局を設けています。
ここなら橋本の中継局で十分では,と思ったのですけど,実際,直線距離で10kmほどなのですが,やはり山の中のため,中継局が必要なようです。
それにしても南海高野線も九度山駅を過ぎるともう山の中ですね。どんどん山の中に入っていき,まるで黒部峡谷鉄道って感じでした。
終点の極楽橋でケーブルカーに乗り換えて高野山駅へ。ここから高野山の街中へはまたバスに乗り換えとなります。
さて,高野山放送局へは,大門南駐車場行きのバスに乗り,愛宕バス停で降りて山の方に歩くと女人道という看板が出てくるので,そこから女人道を歩くと送信所に着きます。
女人道とは,江戸時代,高野山参りは女性は禁じられていて,それでもお参りしたい,という女性は高野山を取り囲むように山の中のお堂を廻ることを強いられていました。なんともひどい差別ですね....。
今ではハイキングコースですが,かなり険しく,踏破するにはかなりの装備が必要な感じですし,最近は熊も出るそうなので気をつけてください。
高野山放送局は女人道に入ってすぐに見えてきます。残念ながら,googleさんに尋ねると南側の国道371号からの道を指示しますが,こちらからアクセスする道はないようです。
鉄塔は景観に配慮して茶色に塗られています。本当に素晴らしいですね
出力100Wとしても小さな箱に驚きます。
残念ながら,周りはうっそうとした森のため,送信所全景は撮影できませんでした。
帰りに金堂と金剛峯寺をお参りしてまた橋本駅まで出ました。
この日は和歌山駅で休憩かねて和歌山放送を聞きました。
ところが.....。
マクドで休憩しようかとマクドナルド和歌山駅前店へ行こうとして止めました。結構,遠いんですね.....。
国体道路に面したところにあり,和歌山駅から500mほど離れています。
まあ,どこもファストフード店は駅前と言うより幹線道路前の方が儲かるのでしょうから......。
でも,これは正解だったようです。
駅前のLotteriaに入って,ハンバーグ食べて和歌山放送を聞いていると,マクドでトラブっているらしく,全世界でPOSシステムが動かず,営業休止しているところがある,とのこと。びっくりしました。
☆紀伊中ノ島駅
さて,帰りは和歌山駅周辺でお茶して休憩しよう,と思いましたが,どうしても1個所,寄っておきたいところがあります。
1935年建築の美しい駅舎です。どうか末永く保存してくれるように祈っています。この駅舎は阪和電鐵ではなく,鐵道省が作った旧和歌山線の駅舎です。
実は,和歌山線はいまでこそ和歌山駅へ直行していますが,昔は南海の和歌山市駅が終点で,紀伊中ノ島駅で阪和電鐵と交差していました。和歌山港への貨物輸送や,紀ノ川対岸の扶桑金属(→住友金属→新日鐵→日本製鉄)などの工場群への輸送も兼ねていたのだ,と思います。
ということで,この駅には廃線跡があるんですね~。
その昔,iruchanは阪和線や紀勢線を荒らし回っていて,EF58やED60なんかを追いかけていたので,この駅に廃線跡があるのは知っていましたし,実際,今も紀州路快速から見えますよね。
それで,一度,実際に降りてみたい,と思っていました。
駅舎の裏に和歌山線のホームが残っていますが,1974年に廃止となっています。
【紀伊中ノ島駅周辺の変遷】
省線和歌山線は和歌山市駅へ直行しています。阪和電鐵は東和歌山がターミナルで,今の紀和駅が和歌山駅となっています。まだ紀伊中ノ島駅は開業していません。
和歌山市駅から,加太電鐵が出ていますね。阪和電鐵の駅は阪和中ノ島と名乗っています。
和歌山線に紀伊中ノ島駅が開設され,阪和線の駅も南に移設されました。このとき,旧阪和電鐵の駅舎は解体されているようです。
1961年に田井ノ瀬駅から東和歌山駅へ連絡する線路が敷設されましたが,まだこのときは貨物線です。また,依然,和歌山駅が存在しています。1968年に東和歌山→和歌山,和歌山→紀和と改称されています。
加太電鉄は戦時中に南海電氣鐵道に吸収され,南海加太線となりますが,戦時中の1944年に紀ノ川経由の現路線が貨物線として開業し,戦後,運行系統はそちらの線路に移行することになりましたが,もとの加太線は1953年の水害で橋梁が破壊され,北島まで廃止,その後,東松江までの全線が1966年に廃止されています。
いまも紀ノ川には河西橋が架かっていて,人が渡れるのですが,あまりに細いので,もとの鉄道橋ではなく,掛け替えられたものではないか,と思います。
ほぼ現在と同じです。
いずれも地図は今昔マップ on the webから引用させていただきました。
戦後,米軍撮影の空撮写真です。扶桑金属の工場があったので,戦時中はこの周辺は重要偵察対象だったでしょう。
なぜか,この空撮写真は国土地理院のサイトで公開されているものですが,戦時中に米軍が撮影した写真は公開されていません。ちょっと,それが不思議なんですけどね.....。
田井ノ瀬駅からの短絡線はすでにこのときには工事が始まっていたようです。路盤整備が始まっているようですし,資材置き場? らしきテントみたいなものも見えます。
☆ラジオ大阪石原送信所
さて,今晩は前回と同じ,阪和線・信太山駅で下車して,グリル若さんで美味しい食事をいただいて,みまつ旅館に泊まりました。ふかふかの布団と朝食がうれしかったです。
ラジオ大阪は堺市石原町に基幹送信所があり,出力50kWで送信しています。信太山だと近くなので,きれいにAMステレオで受信できるので,録音していました。
近くに毎日放送や朝日放送の基幹送信所がありますが,どこもスタジオを備えた大きな設備です。ラジオ大阪は今もAMステレオで送信しているので,本当に感謝しています。
それで,一度,送信所を見に行こう,と思っていました。
交通としては,南海高野線初芝駅から1.2kmなんですけど,iruchanはほかにもそこから5kmほど離れた,NHKの送信所へ行きたかったので,泉北高速鉄道の深井駅でレンタサイクルを借りました。残念ながら,この周辺でレンタサイクルがあるのはここだけのようです。深井駅からだと5kmもあるんですけどね......
親切な職員の方にお願いして自転車を借りました。300円/日なのに驚き
自転車はとてもきれいに整備してあり,快適でした。
周囲は池や古墳があるところで,昔は田んぼが多かったようですが,今ではすっかり住宅地になり,送信所も住宅や駐車場に囲まれています。今度,古墳めぐりをしてみたいな,と思っています。
STL用のパラボラは▼の反射板に向けてある,とのことです。
MBSやABC同様,容量環はありません。
夜間航空標識灯用のオースチントランスがあります。
ここから,毎週,iruchanが聞いている番組がステレオで流れている,と思うと感無量です。どうかできるだけ長く,続けていただきたいです。
☆NHK大阪第1 美原放送所
ラジオ大阪の送信所から,5kmほど東にNHKの第1と第2の送信所があります。どちらも近畿の基幹送信所で,出力も大きいです。第1は666kHz,出力100kWで,第2は828kHzで300kWです。第2の方が大きいのは送信所の数が少ないから,ですが,iruchanの住んでいる北陸では聞きにくく,よっぽど秋田第2 774kHzの方が聞きやすいですけどね。まぁ,もっとも,秋田は500kWと日本最大ですけどね......。
美原送信所は旧南河内郡美原町にあったため,美原送信所と名乗っています。2005年に堺市と合併し,今は美原区となっています。
大きな池に囲まれた送信所で,半島のようになったところに送信設備があります。
小さく見えますが,直径10m以上あるはずです。
☆NHK大阪第2 羽曳野放送所
直線で500mほど離れたところに第2があります。ただ,自治体は羽曳野市のため,送信所は羽曳野放送所です。
鉄塔は第1が円管柱ですが,こちらはトラス構造です。建設時期がよくわかりませんが,こちらの方が古いのでは,と思います。
絶縁されたリード線が主塔の方向にのびています。指向性を持たせているようです。
大座間池という池の中に鉄塔が建っています。右はゴルフの打ちっぱなしで,網はそこの設備です。
すぐそばに第1の鉄塔が見えます。第1は高さ196m,第2は155.2mだそうです。
NHK大阪のホームページによると,どちらも運用開始は1969年2月のようですが,どうして構造が異なるのか,わかりません。どうも建設時期は違うのでは,と思います。
急に昼から霞んできて,きれいな写真が撮れませんでした。やっぱ,送信所は冬に行かないとダメですね......
ここでかわいい柴犬を散歩させているおじさんに会いました。この送信所はいずれ廃止されます,と話したらびっくりしておられました。
NHKは今年中の第2放送の廃止を表明しています。さすがに施設を保存することはないでしょうから,鉄塔も撤去されるでしょう。
また,そのおじさんは第1の鉄塔に登ったことがあるそうです。もちろん,仕事なんでしょうけど,「ものすごく揺れて怖かった。」とのこと。
ただ,「中を登った。」と話しておられましたけど鉄塔内部にも登れるよう,はしごがあるのでしょうか。
菖蒲久喜ラジオ放送所を見学しましたが,さすがNHKの鉄塔はゴツく,直径1m以上ありそうでしたが,中を登れるとは聞いたことがありません。もっと詳しくお話を聞いておけばよかった.....。
さよならAMラジオ~送信所めぐり~その14:茨城放送・下国井送信所,土浦中継局 [ラジオ]
2024年3月10日の日記
茨城放送の基幹送信所です。冬だとまるで荒野に立つ送信鉄塔で,映画にも出てきそうですね。周波数1107kHz,出力5kWです。
前回,ロンドンのAM局の送信所を訪ねました。
さすがに,英国では日本より一足先に,10年前にはAMラジオの一部停止を行い,かなりの局がFMやデジタル(DAB)に移行しているようです。実際,BBCは4(トーク)と5(ニュース,スポーツ)のみ,AMで放送しているだけですし,どちらもFMまたはDABで並行して放送している状況です。民放もニュース専門のLBC Newsという局が放送している以外は宗教系や移民向けの民族系放送局が放送しているだけ,という寂しい状況でした。
日本でも,先月からAM放送の一部を停止し,リスナーからの意見を募集する実験が始まっています。
今回,茨城まで行ったのは,前回訪問した,県西中継局(筑西市)と土浦中継局が実験に参加し,送信を中断しているためです。
同社のホームページによると,期間は半年,とのことですが,リスナーの反応がなければ,このまま閉局となる公算が大きい,と思います。
う~~ん,AMラジオ大好きなiruchanとしてはとても残念ですが,完全に閉局して取り壊される前に見ておきたい,と思いました。
なお,このAM停止実験は茨城放送のほか,岩手放送,新潟放送,北日本放送,南海放送,RKB毎日放送など13社で,東京,大阪の局は参加しませんが,名古屋は東海ラジオが参加します。いずれもこれらの放送局は一部の中継局を停止するもので,東海ラジオは豊橋と新城の中継局を停止しています。なお,山口放送は徹底していて,7月には本局まで停止するようです。
とはいえ,どの局も,苦情を言っても,ワイドFMやradikoのご案内をしておしまい,なんじゃないでしょうか....。
と言う次第ですけど,久しぶりに上京したiruchanは青春18きっぷ使って水戸まで行ってきました。
☆下国井ラジオ送信所
水戸駅から約10km,レンタル自転車で訪問します。
残念ながら,水戸市の郊外の下国井町にあって,大きな集落がありますが,農村と言うこともあり,公共交通機関は乏しく,近くを通るコミュニティバスは早朝に1本あるだけで,東京からだと間に合いませんし,そのほかは夕方以降,4本あるだけで,利用できません。
しかたないので,大宮営業所行きのバスに乗ろうかと思いましたが,その場合,最寄りの豊喰(とよばみ)バス停から2kmほど,歩くことになります。
前回の栃木放送・鹿沼送信所の場合とほぼ同じ距離です......。
ちょっと悩んで,水戸駅からレンタル自転車を借りることにしました。北口と南口に市営のレンタル自転車があり,電動式で1,000円/日,非電動式で500円です。
健康のため,iruchanは非電動タイプにしましたが......。
なんと,水戸って,関東平野にあるし,平坦なところ......って思っていたのですが,いきなり駅の前から崖
常磐線はこの崖に沿って敷設されているので気がつきませんでした。
有名な偕楽園もこの崖の上にあります。
それに,送信所までの間に那珂川など,川も多く,堤防の上り下りがあるので,結構しんどいところでした。やっぱ,電動借りておくんだった....
今日の旅のお友達
駅の南口を出るとすぐに駐輪場の看板が見えて,そこで貸してくれます。親切な職員の方が手続きしてくださいました。自転車はとてもきれいに整備されていて,快適でした。iruchanはパンク修理をしたりするのですけど,本当に大変です。たぶん,自転車修理の技術のある方が,遠方から来るお客さんのため,心を込めて整備してくださっているのだと思います。どうもありがとうございました。
iruchanは鉄ちゃんなので,水戸も何回も来ていますが,実際に,街を散策したのは今回が初めてでした
それにしても,iruchanは高校生の頃,毎日,片道5.5kmの道のりを15分で走っていましたけど,平均時速22km/hと,とても速いですね......。
途中に8号線の大きな交差点があり,かなり待たされたのに,15分で高校に着いていたのは驚き。
今考えてみるととんでもないスピードで,今じゃ,とてもこんな速度で走れません
ということですけど,今回は10kmなので,45分くらいで着くか,と思ったら,ほぼ1時間かかりました.....
それに,鉄塔も低いせいか,なかなか見えてこないので,不安になります。特に,ここは常磐道の高架が邪魔をして,鉄塔がそれをくぐるまで見えてこないので,ちょっと心配になりました。
入口には,以前はちゃんとしたゲートがあった感じですが,今はチェーンだけです。
局舎は非常に珍しい,瓦葺きです。日本の送信所ではおそらくここだけだと思います。ぜひ,訪れてみたい,と思っていた理由です。木造ではない,と思いますが,鉄筋モルタル造瓦葺きという感じなのでしょうか。青い瓦がとても美しいです。
周囲は広い田んぼ。AM電波の送信には非常に適したところだと思います。
さすがに民放AM局は設立から60年経っていることが多く(茨城放送の開局は1963年4月1日),▼の土浦中継局やNHK豊橋放送所のように,周囲が都市化してしまって送信所が住宅に取り囲まれている,という場合がほとんどですが,ここは建設当初のままのようです。
給電線とオースチントランスが見えます。この鉄塔は高さ60mはないようで,赤白の昼間航空標識には塗られていません。
以前は頂冠の直下にももう1個,パラボラアンテナがあったようです。
支線周りも田んぼです。アースには具合がよいでしょう。
帰りは快適。さすがに,行きはしんどいですが,帰りは気分的にも楽ですね~。
お腹が空いてきたので,市役所横のレンガ家さんでランチ。手のひらの倍くらいある,ジャンボハンバーグで大満足。ほんの少し辛めのデミグラスソースがかかってとても美味しかったです。
ここは息子さんがレストランを継いでおられるようです。茨城大? の学生さんらしい,親切な若い子がバイトをしていました。こういう昔ながらの洋食屋さんは本当にいいですね~。食後にとても美味しいコーヒーをいただいて帰りました。
今日は梅祭り。偕楽園と千波湖の周辺をサイクリングして駅に戻ります。市のレンタサイクルは,千波湖の駐車場にも返却可能です。
千波湖の駐車場にD51が保存されています。補助灯がついているので,常磐線で使用されていたことは明らかですが,詳しい説明板がありません。
ちなみにこの補助灯は交流電化区間で前照灯のランプが切れたとき,架線下で交換するのは危険なため,区所に戻るまで点灯させるためのもので,模型などで両方共点灯するのはおかしいです。
1941年3月大宮工場製で,平機関区や水戸機関区で活躍したあと,1970年11月用途廃止のようで,翌年からここで保存されています。
とてもきれいに再塗装して,整備されていました。ありがとうございます。
帰りは偕楽園駅から。
ここは臨時駅なので,滅多なことでは乗れませんので.....
お前は知らんのか,と言われそうですが,iruchanはここは下り線だけ,というのは知りませんでした。
偕楽園駅を通過するときわ72号。このように,上り線側にはホームはありません
iruchanが学生の頃,つくば出身の子と友だちでした。彼は今はどうしているかな.....。
☆土浦中継局
残念ながら,ここは2月1日から停波しています。周波数1458kHz,出力1kWです。建設は1965年1月のようです。
以前から,鉄塔も塗装が剥がれ,局舎もかなり傷んでいる状態でしたので,近いうちに廃止になるのでは,と思っていましたが,それも停波実験に参加する理由かもしれません。
どこも同じ状況ですが,ちょうど,建設後60年と言うこともあり,減価償却期限を迎えますし,このままAMを継続するには局舎と鉄塔の更新が必要で,それなら儲からないAMは止めてしまおう,というのが民放各局の事情だと思います。
交通としては,土浦駅からイオンモール行きの直通バスが出ていますので,これを利用するのが手っ取り早いです。また,終点のイオンモールから南に,鉄塔が見えますので,とても楽です。イオンモールから,徒歩15分ほどです。
手前に空き地があります。以前は畑かもしれません。
下国井送信所は瓦葺きでしたが,ここはトタン葺きです。建物の傷みがひどいようで,亀裂の補修個所が痛々しいです。鉄塔は赤白の航空標識で塗装されていますが,剥がれています。60m以下の鉄塔の場合,この塗装は不要ですが,おそらく,低くてもこのような鉄塔には赤白が似つかわしい,ということでさび止めをかねて赤白に塗られているのだろう,と思います。
夕方近くになってしまい,夕日がまぶしいので,西側に行きました。ゲートも含め,局舎には何の看板もありません。
左に見える大きな箱は非常用発電機で,最近,取り替えられたようです。
下の方の箱はなに?
オースチントランスとスパークギャップがあります。コンクリの土台に銘板があって,製造年月や施工業者がわかるはずですが,本局もここもありませんでした。
おそらく,中継回線は光回線化されていて,これは予備だと思います。
☆ ☆ ☆
ということで,iruchanはおそらくこれで関東地区のAM送信所はすべて制覇したと思います。1日でも長く,AM放送がつづくことを祈っています。
まあ,それにしても2月はとても暖かかったのに,3月になってとても寒いですよね~。今日も朝はとっても寒かったです。おまけにちょっと北風がきつく,自転車は
あ~~,しんど~.....(笠置シズ子の声で)
でした。
デジタルアンプLEPY(旧Lepai) LP-2024A+の修理~ステレオミニジャック交換~ [オーディオ]
2024年3月9日の日記
実に,7年ぶりの追加記事です
中国LEPY(旧Lepai)のデジタルアンプをいじって遊んでいました。
前回,ヘッドホン端子をつけて,ヘッドホンが使えるようにしました。
もう,7年も経つんですね~。月日の経つのは本当に速いです
さて,iruchanは今もLEPYのデジアンを愛用しているんですが,とうとう,LP-2024A+がおかしくなり,ここ半年くらい前から,どうにもch. Rの音が小さくなってしまいます。
プラグを抜き差しすると直るので,接触不良のようです。
といって,修理するのはめんどくさいので,しばらく放置してしまっていました.....
そんな具合で半年くらい我慢していたのですが,とうとう直すことにしました。
まあ,それにしてもこのアンプ,特に入出力の端子がお粗末で,特に,RCAジャックは買ってすぐにダメになってしまい,とうの昔に交換しちゃっています。
φ3.5mmのステレオミニジャックの方は問題なかったので,放置していたのですが,どうも中のリード片が変形してしまい,接触が悪くなってしまっているようです。
とはいえ,同じものを入手するのはまず無理で,なんとか互換性のあるものを,と思っていたら,秋月で,ほとんど同じものを売っていました。
たった50円で,中国・一暐實業有限公司(AVVICON ELECTRONIC CORP)という会社の製品のようです。
もとのLEPYのミニジャックとピン配置は同じで,そのまま差し込むことができました。
残念ながら,高さだけ異なり,MJ-495はずいぶん低くなってしまいます。
iruchanはスペーサをかまして使おうか,とも思ったのですが,面倒なのでパネルの穴を改造しました
まあ,スペーサを使うと,穴を改造しなくてもよいですが,ぴったりというスペーサを作るのは難しいし,ピンの穴開けも必要なので,パネルの穴を改造する方が簡単だし,また,ジャックを基板に密着させた方がモーメントも小さいし,将来,また接触不良になる可能性が低くなるだろう,と思います。
なんのことはない,せいぜい30分で修理完了でした。
自作の専用電源と。
フルディスクリートのシリーズレギュレータです。max. 2Aなので十分です。
iruchanは仕事用のパソコン用につないでこのアンプを使っています。まだまだ頑張ってもらいます
【追記】
おぉ~~っと。
同じ部品はないかとAli Expressを探してみると,どうもPJ-306Mというのがほぼ完全互換品のようです。
残念ながら,Aliでは寸法がわからないので,同じ型番で探してみるとamazonで売っているではないですくゎぁ~
amazonは寸法も出ていて,調べてみるとほぼ同じです。これだとパネルの加工も不要な感じですが,残念ながら,自分でやってみたわけじゃないので,保証できません。
Aliだと10個単位ですが,〒込でたった$2.68です。