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ソニーSRF-A300のAM広帯域化&ワイドFM対応改造ほか~その1:セラミックフィルタ&ダイヤルバックライトLED交換~ [ラジオ]

2023年9月3日の日記

残暑お見舞い申し上げます。それにしても暑いですね~~[晴れ]

SRF-A300-6.jpg 

 ただいま,ワイドFM受信中。バックライトも明るくしました[晴れ]

iruchanもすっかり夏の間はぐったりで,なにもする気がせず,ブログの更新もできませんでした。地球はもうすでに,point of no return(もう引き返せない点)を通り過ぎてしまった,と思います。将来どうなることでしょうか.......[台風]

さて,先日,実家へ行って,ソニーのSRF-A300を聞いていたら,ちょっと故障気味なので持って帰ってきました。

症状としては,

電源SWをoffにしていても,音が聞こえる.......[雷]

マジかよ.....[雨]

それこそ,誰もいない部屋でラジオが鳴っているのを聞いたら,真夏の夜の怪談 って思っちゃいますよね......[雷]

これ,よくあることで,電源SWの接触不良で,接点が微妙にoffにできず,多少,抵抗値を持っていても導通してしまっている状態,です。

そのほか,たまにTVが夜中に突然,onするっていう恐ろしい怪談 もありますのでご注意ください。

怖っ~~~[雷]

TVの場合,たいていはリモコンの電池が古くなってきて,電圧低下して誤動作している場合が多いです。

と言うことなんですが,ソニーのSRF-A300もいずれ,ワイドFM対応改造をしよう,と思っていたし,他にもやりたいことがあったので,この際,修理ついでに改造しちゃいます。

        ☆          ☆          ☆

ソニーのSRF-A300は1993年10月,ソニーが発売した,AMステレオ対応スピーカーつきポータブルラジオです。

AMステレオ放送は1992年3月に始まっていますが,当初,ソニーはSRF-M100やSRF-AX51Vなどを発売しましたけど,いずれもヘッドホンで聴く,と言うラジオだったので,本格的なスピーカーつきラジオを待っていました。

iruchanは速攻で1台買いました。

何より音がよいし,AMステレオにも対応しているので,愛用しています。FMは76~90MHzで,日本の従来のFMバンドラジオです。

惜しいのは,TV 1~3ch.にも対応して,108MHzまでだったら,ワイドFMにも対応していたのですけどね.....。

残念ながら,AMステレオはもはや風前の灯火で,国内ではニッポン放送,ラジオ大阪,和歌山放送がやっているだけになりました。

TBSなんかは大相撲中継なんかもやっていて,NHKで聴くより断然,臨場感がよく,とてもよかったのですけどね....。TBSは2011年にAMステレオから撤退しています。

それどころか,とうとう2028年には民放各局はAM放送から全面的に撤退するようで,2027年以降はNHK以外はごく一部の民放がAMバンドに残るだけ,と言う状況になりそうです。

ラジオ大好きなiruchanはとても残念なんですけど.....。

さて,SRF-A300ですが,音がよいのにとても感心しているんですが,まだちょっと不満が残っています。

なにより,ミョ~~に図体が大きいのもちょっと残念で,ソニーにしては図体が大きすぎます。ソニーだったら,米国向けのSRF-A100くらいのかっこよい小さなラジオを発売してほしかった,と思います。

大相撲中継もステレオでやっていたし,ポータブル,据置両方で使える,ということで高齢者向けに大きくしたようです。PLLシンセじゃなくて,アナログチューニングなのもそのためのようです。AC100Vが直接使えるようになっているのもこのためか,と思うんですが,必要だったのか......電池とACアダプタでよかったんじゃ,ないでしょうか。

また,音がよいと言ってもAMについては,iruchanは少し,不満を持っていました。

例の帯域病です[雨]

日本のAMラジオって,アジア各国の強力局からの妨害がひどいため,帯域幅が異常に狭くなっています。特に,1978年11月に,アジア地域の置局間隔が9kHzに変わってから余計ひどくなりました。帯域幅±3kHzなんてラジオも多く,高音がまったく出ないため,「AMは音が悪い」というイメージが定着する原因にもなっています。

SRF-A300はAMステレオ対応,と言うこともあり,広帯域のセラミックフィルタを使っているようですけど,これでもまだ狭い,と思っています。もう少し高音が出てもいいのでは,と買ったときから思っていました。

今回,分解するついでに,もっと広帯域のセラフィルに交換してやろう,と思っています。

さらに,

ダイヤルにバックライトがついていて,暗いところでチューニングするのに便利なんですけど,これが暗い[曇り]

緑色のLEDを使っていて,ダイヤルが緑に光るようになっていますが,かなり暗い。

まあ,当時は青色LEDも発明されていないし,LEDはありましたけど,まだ輝度が低く,暗いです。

ソニーのチューナーはどれも確かに,バックライトが暗く,iruchanが持っているST-5000Fなんて点いているのか分からないくらい,暗いんですが,SRF-A300も暗いので,最近の高輝度LEDに交換したい,と思います。

最後にもうひとつ。

AMステレオ対応,って言っているのに,AMステレオのインジケータがありません......[雨]

ソニーのAMステレオラジオはどれもついていなくて,SRF-M100もついていません。かろうじて,米国向けのSRF-42だけはAMステレオ時に同調用のLEDが明るく光るのですが,これくらいです。

せっかくのAMステレオラジオなのに,なんでステレオインジケーターがないんでしょ。

ということで,iruchanもずっと昔から疑問に思っているので,この際,ステレオインジケーターをつけられないか,検討することにしました。

さて,まずは分解。

図体がミョーに大きいことが幸いし,分解は簡単です。⇒と印のついた場所のプラスねじを全部外すと簡単にケースが離れます。電池箱の中にも1本,ありますので,ご注意ください。

SRF-A300-2.jpg 裏ケースを外したところ

プリント基板は両面基板で,上面にはパワーアンプのCXA1522Pがつけられています。

SRF-A300-3.jpg 基板(上)

下面にラジオ関係のICがついています。

フロントエンドはCX20111で,AMステレオデコーダはCXA1657MCXA1758が使われています。後者はシールドで覆われていて,見られません。


ただ,残念ながら,CXA1657MCXA1758のデータシートは見つかりません。ステレオインジケータがつけられるかな.....。ちょっと,困ったな.....。

SRF-A300-4.jpg 基板(下)

シールドをめくってみると.....
  
CXA1758.jpg やはりCXA1758でした。

セラフィルはムラタのSFP-450Gでしたが,残念ながら,iruchanが持っている当時のムラタのデータシートに記載がなく,詳細な規格は不明ですが,末尾の文字は帯域幅を表していますので,Gということは-6dB帯域幅で±4.5kHz以上,ということを表しています。

う~~ん,やっぱまだ狭いよな~って思いました。

AMステレオ用としては,SFG-450Dと言うのが有名で,AMステレオ開始時に秋葉原でなんとか入手可能でしたので,iruchanもエレキットのJE7514や自作チューナで使っています。これは帯域幅は±10kHzです。これに交換するとかなり音がよくなるはずです。

SFP-450G, SFG-450Ds.jpg AMステレオ用セラミックフィルタ

SFG-450D.jpg 交換しました[晴れ]

幸い,ピン間隔も同じで,簡単に交換できます。

次に,ダイヤルライトも交換しておきます。

オリジナルは小型のリードタイプの緑色LEDです。非常に小さく,当時,最小のLEDではないか,と思います。

ただ,取り外して調べてみると,やはり暗~~い[雨]

現行の高輝度LEDに交換しよう,と思います。

ただ,こんなに小さなLEDは今じゃ,表面実装のものばかりです。はんだづけできなくはないですけど,何かいいものはないか,と秋月のWEBを見ていたら,いいものを見つけました。

OSG5212411C.jpg本当?

驚いたことに,形状がソニーのオリジナルとぴったりなんですが,驚いたのは輝度。12000mcdです[晴れ]

最近のLEDはとても明るくて,逆に明るすぎて苦労するくらいですが,それでも輝度は1000mcdくらい。こいつは一桁違います。最初,何か間違っているんじゃ,と思いました。同じ形状の赤や青だと4200mcdなので,どうも緑色は非常に明るいLEDが作れるようです。

台湾OptoSupply社のLEDですが,リード線もついているし,何か便利そうなので,他に白色も買いました。

やはり非常に明るい~~[晴れ]

LED比較.jpg オリジナルとの比較

ソニーのオリジナルのは9V電池と1kΩの抵抗を直列に入れた状態で,これでも点灯しているかどうか分からないくらい,暗いです[雨]

LED比較1.jpg 実装状態

左はまだソニーのオリジナルのLEDです。これくらい輝度が違います。30年でこれだけ進歩したのか.....と。もっとも,オリジナルは東芝製だと思いますが,新しい方は台湾製ですけどね.....[雨]

反対にOptoSupplyのは明るすぎる[晴れ]くらいで,SRF-A300は▲の写真から分かるとおり,直列に220Ωが入っていますので,これを2.2kΩくらいにしないと明るすぎるか,と思いましたが,面倒なのでそのままLEDだけ交換しました。

結果オーライですけど,これで十分明るく,また,明るすぎる,と言うこともない感じなので,このままにしました。

SRF-A300-5.jpg バックライトのLEDを交換しました。

オリジナルの状態を撮り忘れましたけど,それこそ,点灯しているかどうか分からないくらい,暗かったです[雨]

やっぱ,非常に明るい~~[晴れ]

思わず,

♪ 明る~い○○○○○,明る~い○○○○○

 みんな~~,うちじゅう~~,なぁ~んでもソニー~~......♪  

っと。

この歌が歌える人はもう相当なおじさん,おばさんだと思います。よく,水戸黄門見ていたな~~。やっぱ,水戸黄門はiruchanは東野英治郎なんですよね~~(古っ!)。西村晃は許せるけど,里見浩太朗や石坂浩二は許せないな~~[雨]

iruchanはソニー党で,昔から○○○○○の製品はもちろん,真空管や半導体は嫌いなので,ラジオやオーディオ,TV,HDDレコーダはすべてソニーです[晴れ]

この状態で,ラジオを聴いてみましたが,やはりAMはセラフィル交換しただけあって,びっくりするくらい,非常に音がよくなりました。冗談じゃなく,FMと遜色ない音質です[晴れ]

ちょっと長くなりましたので,ワイドFM化工事はまた次回,とさせていただきます。お読みくださいまして,ありがとうございました。


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コメント 2

U3

SONY製の製品って他のメーカーに比べて壊れやすいという印象が私にはあります。
by U3 (2023-09-08 11:09) 

iruchan

そうなんですよね~。やっぱり後で修理することを考えずに必要以上に小型化したりするのが原因でしょうか。

電源SWは続きに書きました。
by iruchan (2023-09-08 20:25) 

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