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Hexar持って.... [カメラ]

2011年4月3日の日記

いよいよ桜が咲き始めました。昨日,近所の公園へ行ってみると,まだ寝ぼけた木があって,全部の木が咲いている,と言うわけではありませんでしたが,今日行ってみると,満開と言う状況でした。

早速,カメラを持って出撃します。

年末にとうとうLumixのGF-1を買ってしまいました。長年,デジタル一眼は買う気がせず,ずっと見送りをしていていましたが,とうとう負けて買ってしまいました。なによりデジタル一眼はミラーがついているのがダメだと思います。GF-1はミラーレスの小型の一眼レフなので買いました。なんの衝撃も音もなく,スッとシャッターが切れるんじゃないかと思っていたら意外にガチャガチャと大きな音がします。ファインダーや液晶モニタを明るくするため,絞りが開放になっているのは昔のカメラも同じで,撮影するときだけ絞りが設定された状態になるのでその音かと思ったら,機械式のシャッターがついているためのようです。説明書を見ると,普段は隠れていて見えないようです。するってぇと,レンズシャッター? コンパー? コンパーのシャッターって安物の代名詞だったので,ちょっと残念です。どうしてシャッターがいるのでしょうか。もちろん,ニコンやキヤノンのミラーつき一眼レフはミラーが動くので,それより静かですが,意外にマイクロフォーサーズもうるさい,と言うことがわかりました。

けれど,このカメラでぜひやってみたいことがありました.....。そう,昔々のオールドレンズが使えるのです。

15年ほど前,クラカメに凝って,ライカやニコンのSなどクラカメを集めました。驚いたのは50年以上も前のカメラなのに,現代のカメラと遜色ない写真が撮れるということでした。ただ,何よりお金がかかりますし,クラカメのマニアって本当にたくさんいるので,とても私のコレクション程度じゃ,自慢できるようなものでなく,また,工作マニアなのに,カメラはさすがにいじれない,と言うことでほとんど手放してしまいました。

しかし,一部のレンズだけは残しました。いずれ何かまた新しい楽しみ方が出てくるだろう,と思ったのです。

そして,時代は変わりました。今,マイクロフォーサーズのほか,ソニーのNEX-5などEマウントに変換するアダプタが販売され,ライカのスクリューマウント(Lマウント)やMマウント,コンタックスなどの古いレンズをデジタル一眼で楽しめるようになっています。特に,マイクロフォーサーズ規格だとバックフォーカスが短いので,昔のレンジファインダー用のレンズが使えます。

ということで,昔のレンズをGF-1につけて遊んでみることにしました。

まず,準備しないといけないのはアダプタ。使うレンズはライカのLマウントレンズです。一時,ライカは世界中を席捲していましたから,Lマウントレンズはほとんどのメーカが製作し,ライツ社のみならず,全世界のカメラ,レンズメーカの多くの製品があります。これらがアダプタを使えば,デジタル一眼カメラで使えるようになるのは本当にすばらしいことだと思います。

ただ,Lマウント→マイクロフォーサーズの変換アダプタというのはまだ種類が少ないです。多くの方はいったん,Lマウント→Mマウントの変換アダプタを使い,そこからさらにマイクロフォーサーズへの変換アダプタを使って,いわば "二階建て" をしている人が多いと思います。

これはできれば避けたいと思いました。アダプタごとにどうしてもガタがありますし,2つも使うのは面倒です。直接,Lマウントをマイクロフォーサーズに変換するアダプタはないかと探しました。

すると,三晃精機さんのアダプタを見つけました。webを見ても非常に出来がよさそうです。それに,所在地は大田区! 最寄り駅は京浜急行の六郷土手のようです。京浜急行のファンなので,この辺りはよく知っています。町工場が建ち並んだこんなところにある会社の製品が悪いはずがない,と思いました。

早速メールで問い合わせてみると,非常に丁寧なご返事が届きました。奥さんと2人だけでやっておられる小さな会社のようでした。送料なしで1万円でした。注文して,3日,すぐに届きました。

やはり予想通りの非常に素晴らしい製品でした。クロームメッキは美しく,また何より精度も非常によく,レンズの無限遠位置のストッパ位置もカメラに取りつけるとちゃんと7時の位置に固定されます。実は他社のを検討したら,この位置をネジで調整する,なんてのがありました。それじゃダメですよね。

まさしくこのアダプタは職人の良心の結晶のような,非常に素晴らしい製品でした。

adaptor1.jpg 

三晃精機さんのLマウント→マイクロフォーサーズの変換アダプタ

さて,今日は早速,このアダプタを使って小西六のHexar 50mm F3.5をGF-1に取りつけて出かけます。

Hexar 50mm f3.5.jpg Hexar 50mm F3.5

小西六のレンズはトプコン同様,大部分がレオタックスカメラへのOEM用で,↑ のように,Hexarのレンズキャップがついているものは小西六が自社で個人向けに販売したものです。リアキャップつき,と言うのも珍しいと思います。

Hexar 50mm F3.5は名レンズとされる,ライツ社の同じ焦点距離のElmar 50mm F3.5のコピーです。ただ,日本人らしく,非常に工夫が施され,オリジナルよりよいと思います。特に,絞りリングがElmarはレンズ前面にあって,非常にやりにくいのですが,Hexarは鏡胴に取りつけられ,普通のレンズ同様,側面で絞りが調整できます。レンズ構成はElmarと同じ,テッサー型の3群4枚構成ですが,絞りリングの関係で絞りとレンズの位置関係が変更されています。Elmarは最後までレンズ前面式でしたから,今も買う気がしません。

フィルムメーカのレンズはよい,と言うのが世評で,実際,このHexarも名レンズとされています。西ゆうじ著 "クラシックカメラ劇場" で絶賛していたので,購入したレンズです。

Lumix GF-1+Hexar.jpg 

  GF-1に取りつけてみました。かっこいいです

近くの公園へ。オートフォーカスもAEも利かないので,非常にやりにくいのでは,と思いましたが,画面を見ながらピントと露出をあわせればよいので,案外,簡単です。おまけにフィルムの一眼レフだと開放測光で,絞りは全開になった状態になっています。これはこれで,ファインダーが明るく,見やすいのですが,逆に,被写界深度を見るのに一度,絞り確認ボタンを押して,撮影する絞りの状態にあわせないといけませんが,デジタル一眼だとそのままの状態で,被写界深度も確認できます。

桜(Hexar 50mm F3,5).jpg クリックすると拡大します

さすが,Hexar! と思わず唸ってしまいました。こんなにきれいな写真が撮れるんですね。色も非常によいと思います。とても50年以上も前のレンズとは思えない描写です。その昔,小西六のエンジニアが情熱を持って設計し,職人さん達が心を込めて作ったレンズを三晃精機さんの技術で,また甦らせることができました。大切に使っていこうと思いました。

と言う次第で,しばらくクラシックレンズで遊べそうです。次は本職? の鉄ちゃんをしてみようと思います....(^^;)。

 


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