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Topcor持って... [カメラ]

2011年4月4日の日記

今日はTopcor 50mm F2を持って出撃です。

東京光学は日本の光学機器の草分け企業のひとつで,特に戦前は海軍が日本光学(現ニコン)なのに対し,陸軍御用達の光学機器メーカでした。カメラでも世界初のTTL測光一眼レフなどを開発するなど,高い技術力を誇っていました。ただ,いかんせんニコンやキヤノンに比べると製品のラインナップが少なく,早めにカメラ市場から撤退しました。眼科用医療機器や測量機器では今でも有名なのですが,アマチュア向け製品は作っていないので,東京光学と言っても知らない人の方が多いかもしれません。

1960年に東芝傘下となり,1989年からトプコンと社名を変更しています。

実は,私が最初に使った一眼レフカメラがトプコンのRE-300で,これについていた55mm F1.7のレンズを使ってよく写真を撮っていたので,いまでもトプコンという会社にはとても親しみが湧きます。RE-300は初心者向けのマニュアルカメラでしたが,LED式の露出計もつき,非常に使いやすかったと思います。

1963年,世界初のTTL測光一眼レフカメラとしてRE superを開発したのはあまりにも有名で,特に,その時点で開放測光を実現していたのは本当に驚きです。開放測光をした場合,シャッターを押した時点で速やかに絞りが自動的に設定した値に絞られなければなりませんが,そのメカニズムまで実現していたのは驚かされます。

一眼レフ以前のカメラとしては35シリーズが有名で,yahooオークションなどでよく見かけますね。ただ,ライカ全盛期には主としてレンズで儲けていた感があり,特に,レオタックスカメラへのレンズのOEM供給は有名で,ライカマウントのTopcorレンズがいまでも豊富に見かけるのはこのせいです。

と言うことで実は,以前からTopcor 50mm F2.0を狙っていました。このレンズ,やはりレオタックスへのOEMのレンズですが,当時からライツのSumicronをしのぐとまで言われ,非常に評判がよかったレンズで,現在でもとても人気があります。

外観は最初のものはすべて銀色のものですが,途中から鏡胴が半分黒くなり,最後は全部黒くなっています。特に最後期のものはレオタックス最後のカメラG型向けだったらしく,同社が倒産して不良債権となったものを東京光学が独自に販売した,という話もあります。

残念ながら,オーディオ機器でもそうですが,なぜか限定品など,日本では最初,銀色が出て,後から黒いものが作られることが多いですが,黒いのはあまり好きではないので,銀鏡胴のものを買いました。

Topcor 50mm f2.jpg 

       やっぱりLeotaxのレンズキャップです。

フィルターは失敗で,マルミのφ40.5mmのものですが,銀色を買えばよかったと思っています。

桜(topcor 50mm F2.0).jpg やはり驚くべき描写力です。

桜(topcor 50mm F2.0)1.jpg 色も非常にいいです。

近くの公園へ桜を撮りに行きました。この前のHexar同様,驚くべき写真が撮れます。解像度はとてもシャープで,色もとてもよく,50年も前のレンズとは思えません。

 


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