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さよならAMラジオ~送信所めぐり~その2:NHK彦根ラジオ中継所,KBS京都・滋賀放送局~ [ラジオ]

2023年10月1日の日記

NHK彦根.jpg 美しい夜景です。

ちょっと,iruchanは最近は鉄道なんか止めて鉄塔にはまっています。

だって~,iruchanが追いかけてきた国鉄型車両はあらかたなくなってしまい,もはや追いかけるものがない,という状況になっちゃいましたからね.......。国鉄は遠くなってしまいました。今どきの若い人に国有鉄道なんて言ったって,ちんぷんかんぷんなんでしょうね......[台風]

なによりJRになって,各社,個性を出してきて,まったく統一したデザインじゃなくなった,と言うこともありますが,個性が出始めた割に,大手私鉄のように確固たる個性があるわけでもなく,ひとつの会社でもバラバラなデザインで,一貫した個性を確立するまではまだまだ長い年月がかかりそう....。挙げ句の果て,某デザイナーの魔の手[台風]にかかってしまった会社もあって,正直,支離滅裂,奇妙奇天烈な車両ばかりでまったく興味ありません。

また,国鉄型車両だとマニアの間で共通の話題にできましたけど,それがなくなってしまった,と言うのも面白くない理由。やはり鉄道車両というものは普遍的で,かつ虚飾を排した合理的なものでなくてはならない,と思います。

さて,AMラジオもとうとう,民間放送がほとんど撤退することが決まり,2028年以降はNHK第一のみ,と言うことになりそうです。TVもそうですけど,コマーシャルに頼る民間放送のビジネスが大きな曲がり角を迎えていることは事実。視聴者の方も,今どき決まった時刻に決められたものを見る,と言うのは面倒だし,コマーシャルを見るのもバカバカしいし,ドラマすらも展開の早いものでないと時間のムダ,と言う感覚なんじゃないでしょうか。

それにiruchanはいつも思うのですが,今,民放のTV番組って,見る価値あるのか,と。タレントを何人か集めてYou Tubeの動画を見て笑いこけてる,なんて番組ばかりですけど,誰が見るんでしょう.....[雨]

さらに,ネット広告の方がTV CMより収入が大きくなってしまった,と言う現状では,より収入の少ないラジオは斬り捨てざるを得ない,と言う状況なのでしょう。特にAMラジオは設備に膨大な費用がかかるので,余計,廃止圧力がかかってしまうのだ,と思います。特に,TVとの兼営局はともかく,AMだけの放送局は死活問題でしょう。

とはいえ,災害に強いラジオを簡単に捨ててしまっていいものか,と思います。電池だけで相当長時間,聴くことのできるラジオは非常に重要だとiruchanは思います。

さて,AMラジオ廃止のひとつの理由でもある,送信塔の姿を記録に残しておきたい,と思いました。これから,見かけたらマメに写真を撮っておこう,と思います。

今日は前回のTBS,AFNに引き続いて,子供の頃からよく知っている,琵琶湖岸の送信所を再び見に行きたい,と思います。

☆NHKラジオ彦根中継所,KBS滋賀放送局

彦根市南部の琵琶湖岸に赤い送信塔が建っています。

たまたま北陸の家から,琵琶湖に水泳に連れてきてくれたのか,鮎釣りに連れてきてくれたのか,分かりませんけど,子供の頃,何の塔か分からなくて,父に「あれはなに?」って聞いた記憶があります。

TVや電話のマイクロ波中継アンテナだとパラボラアンテナがついていたりして,すぐにアンテナ,と分かりますが,AMのアンテナは単なる棒? で何なのか,さっぱり分かりませんよね.....[雨]

高校の物理で,電気力線とか電界強度とか,習わないとどうなっているのか,さっぱり訳が分からない,と言う代物だと思います。

でも,再び見に行ってみて,夕日に照らされた送信塔はとてもきれいでした....。

NHK彦根1.jpg 琵琶湖の夕日がきれいでした。

ここは,NHK大津第一(945kHz)とKBS滋賀(1215kHz)を1kWで送信しています。KBSと言っても京都放送で,韓国 ではありません。日本の民放のパイオニアのひとつです。また,NHKはTBS(954kHz)とすぐ近くなので,このあたりで夜,TBSが聴けない理由になっています。ニッポン放送は割によく聞こえて,中坊の頃,オールナイトニッポンをたまに聴きました。

NHK彦根2.jpg 局舎

NHK彦根, KBS滋賀.jpg NHKとKBSの共用施設です。

てっぺんには容量環を備え,高さは108mと低めです。鉄塔高さは1/2波長にするのが効率がよいので,そこから考えると,KBSにあわせてあるようです。民放の中継局だったらこの出力だと半分の高さ(1/4λ)でもいいはずですが,NHKと共用なので,立派な施設です。

NHK彦根9.jpg 容量環。直径8mもあるそうです。

また,どういうわけか,普通,ステーのアンカー部分も含め,放送局の土地ですが,ここは局舎のみのようで,局舎周辺だけフェンスで囲まれていて,送信設備を近くで詳しく観察することができました。

NHK彦根5.jpg オースチントランスです。
 
60m以上の高さの構造物には設置を義務づけられている航空障害灯用の電源を供給するトランスです。内部はトロイダルコアになっているそうです。鉄塔には高圧がかかっているので,絶縁しつつ60Hzの低圧電源を供給するのが目的です。

周囲は田んぼ。すぐ東にある曽根沼は琵琶湖の内湖で,米原駅西側の入江内湖同様,戦後干拓された農地です。

このあたりもそうかな~という気がしますが,田んぼなので,接地もよく,アンテナの性能としてはとてもよいでしょう。

NHK彦根3.jpg 普通はかういふ看板が建つてゐます。

KBS滋賀.jpg 残念ながらこの看板は5年後撤去されるでせう。

NHK彦根7.jpg STL回線用のアンテナ。荒神山を向いています。

湖岸道路をはさんで1.6kmほど南東の荒神山(こうじんやま)山頂にTV用の中継局があります。そこにSTLのアンテナもあるのでしょう。スタジオは大津にあるので,そこからSTLで荒神山に飛ばして,そこからさらにAMはここに飛んでいるようです。

明治政府が意地悪[台風]して,滋賀県の県庁所在地は大津になってしまい,放送としては県中央部の彦根にある方が電波の伝播状況もよいようです。そういや,福島だって,会津若松の方が中央だし,iruchanの北陸にある金沢もさすがに,一応,県庁所在地として残りましたけど,県の名前は石川県なんて,隣の町の名前を冠しています。

NHK彦根6.jpg 南側はキャベツ畑でした.....[晴れ]

たまたま,農作業に見えたおばさんと話をしましたが,いつもだと中継局の周りに彼岸花が咲いて,きれいだそうですが,今年はまだ咲いていないのでヘン,とのことでした。おばさんもラジオ深夜便を聴いているそうです。また,年に4回,中継局の周りの草刈りをするそうです。どうも大変ありがとうございます。

NHK彦根8.jpg 左は月です。星がきれいでした[ぴかぴか(新しい)]

  60秒も露出しました......。もう,真っ暗なんですけどね。

トンビがたくさん飛んでいて,iruchanは子供の頃,トンビが魚を捕まえるのをよく見ましたが,琵琶湖の魚を狙っているようです。さすがに暗くなってきて,ねぐらに帰らんとまずいのでは......と思ったら,容量環に留まったやつがいて,まさか,そこがねぐらか,と思ったら,そのうち山の方に飛んでいきました。

周囲は畑か田んぼで,琵琶湖を背景に美しい写真の撮れる場所でした。雪が降ったらまた行ってみたいです。


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