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KATO C12入線 [模型]

2017年8月13日の日記

KATO C12.jpg

EF10 24関門タイプと一緒にC12も買っちゃいました!!

C12はとても好きな機関車で,細身のボイラーに明治時代の英国製蒸機みたいなすっと背の高い煙突を持ち,とても戦時設計とは思えない優美さがあって,好きな機関車です。以前,マイクロエースから出て,こちらも買っています。マイクロエースのは炭庫側の前照灯が点灯しない仕様だったので,こちらも改造して点灯するようにしました。

実機は1932年から登場し,40年まで作られていますが,戦後の1947年にも製造されているのに驚きます。まだ工業の復興が進まず,とりあえず持っている図面や資材で作った,と言うところなのでしょう。

もとより簡易線区向けで,そんなに牽引定数は稼げませんが,小型で小回りの利く車体は重宝されたことでしょう。実際,九州から北海道まで,日本中で使われていますし,台湾や樺太に渡ったものもいます。蛇足ですが,樺太は日本が作ったので狭軌ですが,現在,ロシア標準のゲージに改軌中です。いずれ日本の遺物も消えていくことでしょう。

さて,KATOからは今年3月に発売されています。評判の高い,コアレスモータを搭載し,非常にスムーズに走行するのが驚きです。

EF10 24と一緒に改造します。

やはり,オリジナルの状態では機関車が停止しているときに前照灯を点灯させておくことができません。もちろん,国鉄時代の話なので,昼間は点灯しないのが当たり前なんですけど,やはり模型の場合は点灯しないのは不満が残ります。

そこで,前照灯基板を改造します。

といって,普通の機関車だと前照灯のLEDは煙突付近に設置されていると思います。

ところが,このKATOのC12はキャブの屋根に設置されています。

ある意味,ボディをばらさなくて済むので簡単なんですけど,やはりこんなところに設置してあるのか,とびっくりしちゃいます。さすがにコアレスモータを搭載しているとは言っても,コアレスモータは細長いので,前照灯を組み込むにはスペースがここしかなかったのでしょう。

キャブを外すだけなので,簡単です。キャブの下部につまようじを入れて,キャブを少し,クニ,クニとひねってやると外れます。発電機の配管が屋根に刺さっていますので,ご注意ください。発電機は最初に取り外しておいた方がよいかもしれません。炭庫部分も一緒に外れちゃいますが,組み立てるときはまずはキャブと炭庫を組み立ててからでないと組み付けできませんのでご注意ください。

KATO C12前照灯基板1.jpg オリジナルの状態

この積層セラミックコンデンサを撤去すれば,一応,常点灯にも対応し,停車中に前照灯を光らせることができます。

以下はあまり意味がありません。きわめて細かい工作が必要な割にそんなに効果はないので,ほとんどの人にはお勧めしません。

一応,スナバ回路の設置を考えますが,もとより後ろ向きには走らせないつもりですし,また,蒸機なので炭庫側のライトがちらちら点灯してもそんなに気になりませんので,自信のない方はしなくても十分だと思います。

KATO C12前照灯基板.jpg スナバ回路の配線中

あまりにも基板が小さいので,スナバ回路を設置しようにもスペースがありません。

なんとか,2つのLEDの間にスペースがあるので,そこにチップのコンデンサと抵抗をはめ込みました。抵抗値は22Ωで,コンデンサは0.1μFとしました。さすがに前後の部分が長さが足りないのでラッピングワイヤで追加しました。ハンダ付けがやりにくいので,レールの文鎮に両面テープを貼って基板を固定しています。

基板の "べろ" の部分はウェイトに挟まれるので,あまりここにはんだが流れ込んじゃうと今度は基板が挟み込めなくなりますのでご注意ください。iruchanも結局,やすりで修正しました。

そのほか,▲のキャブの屋根部分にいろんなリブがあって,当たりますのでルーターで削りました。

むしろ,こんなに厄介だったら普通のアキシャルリードタイプのCとRを使って,基板後方に飛び出す形式でもよかったと思います。そんなに見えるところじゃありませんしね。

点灯テスト.jpg 点灯テスト

  配線が終わったら,9Vの乾電池で点灯テストです。

KATO C12-1.jpg 実機でのテスト。非常に暗いです。

さて,ようやくスナバ回路付の基板を組み込んだら実機でテストします。

ところが.......。

最新鋭のPFMコントローラではつまみを0に絞っても機関車が動いちゃいます[雨][雨][雨]

本機は最低デューティ3.2%で作ってあるので,非常に低いデューティのパルスを出力できるのですが,恐ろしいことにこのC12はこのデューティでも動いちゃうんです

しかたないので,KATOのKC-1を現代によみがえらせた自作のKC-1改コントローラを引っ張り出してきました。

さすがに,本機は最低デューティ2.45%でしたのでC12は止まったままでした。

KATOのD51だと最低起動デューティはこのブログでもご報告しましたとおり,4.6%だったのでよかったのですが,このC12はさらに低いデューティで起動してしまうようです。たぶん,D51に比べて質量も小さいので,起動抵抗も小さく,動いちゃうのでしょう。貨車を連結して起動抵抗が大きければ止まっているんでしょうけど......。でも,やはり単機の時でも止まっていないといけませんね。

KATO C12常点灯デューティ.jpg 限界停止デューティ

頭にきてデジタルストレージオシロで起動時のデューティを調べてみると2.7%でした。これ以下のデューティのパルスを出力させないと,KATOのC12は止まらないようです。自作のKC-1改だとこれ以下のパルスが出力できるので,C12でも使用可能なわけです。

と,言うことで,今まで作ったコアレスモータ対応PWMコントローラの最低デューティをもう少し低くしないといけないようです。

ということで,PFMコントローラPWMコントローラのソフトを書き換え,最低デューティを1%台にしました[晴れ]

KATO C12 & PFM controller.jpg 

       ようやく停止しました。ホッ[晴れ]

テストしたらC12も止まっていますので,大丈夫です。ソフトはそれぞれの▲のリンクをクリックしてください。

ただ,さすがに2.7%と言うような低いデューティのパルスだと,前照灯は明るく光りません。▲の写真でも暗いです。

まあ,C12はキャブの屋根にLEDが搭載されていることもあり,そこから導光材で光を引っ張ってくるのでさらに光量が減ってしまうのでしょうけど,やはりモータの性能がよすぎることが問題だと思います。たとえ,EF10 24のような普通の機関車の場合でも2.7%というデューティでは暗いです。

KATOのホームページのC12は前照灯が明るく点灯していますが,そもそもKATOの機関車は停車中には前照灯は点灯しないし,iruchanのスナバ回路をつける改造をしてもあまり明るくは点灯しないので,このホームページの写真はおそらく,モータの回路を切って,モータが回転しないようして撮影したのでしょう。こんなに明るく光ることはありません。

ナンバーは42・46・51・67号と付属している中で,今は某JRの子会社になっちゃった某車輌製造会社製[雨][雨]なのでパスしたかったのですが,遠軽機関庫に配属されていた42号にしました。普段は湧網線や名寄本線で活躍したんでしょうけど,常紋にも行ったかもしれません。46号は関東,51号は関西,67号は長野で活躍し,今は茅野駅前に保存されているようです。以上は機関車データベースを参考にさせていただきました。ありがとうございます。

ただ,それにしてもコアレスモータの性能には驚かされますが,今回のC12も非常に走行がスムーズで驚きます。また,ディテールも大変なもので,キャブ内の装飾まで施されているのには驚きます。炭庫側の石炭取出口なんかも表現されていて,これなんか分解しないとわからないのですが,驚きました。



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