KATO EF10 24関門タイプ入線 [模型]
2017年8月13日の日記
6月に発売されたKATOのEF10関門タイプが届きました!
旧型電機はとても好きだし,何よりステンレスボディがとてもかっこよくて,昔,マイクロエースから出た24号機は予約して買っています。これは瞬殺だったらしく,今でもオークションで高値で取引されていますね。
KATOからも茶色の3次形が2014年に出たときにひょっとしたら出るのでは,と思っていましたのでとてもうれしかったです。
ただ,何より正確な24号機をモデル化したものじゃなく,細かいところに違いがあるのであくまでもタイプ,ということですし,ブランドも通常のKATOブランドじゃなく,ラウンドハウスブランドになっています。
どうも,前照灯の設置位置やデッキの手すりの色や避雷器の有無など,細かいところで実車と異なるようですが,細かいことは全く気にしない(というよりそろそろ老眼で細かいところが見えない.....orz)iruchanは放置です。
さて,例によって停車中に前照灯が点灯しないのが気に入らないので,常点灯化改造をします。コンデンサを撤去した上,iruchanが考案したスナバ回路を設置します。改造自体は前回のKATOの3次形と同じですのでこちらもご参照ください。
ボディの分解は面倒ですが,▼の写真にある付近のガラスにツメがありますので,その部分を狙ってボディとの隙間につまようじを差し込んでボディを外します。
さて,お次は最新鋭のコアレスモータ対応PFM式鉄道模型用コントローラでテストします。
ただ.....。
iruchanはこのところ,自作のコントローラの出力部分には必ずスナバ回路を入れることにしています。定数的には100Ω+0.01μFとあまり強力なものじゃないのですが,これを入れることによってコントローラ自身の出力波形がすこし "なまって" 立ち下がりが緩くなります。こうなるとモータのインダクタンス分で発生する逆起電力が小さくなるため,早い話,車両側にスナバ回路を搭載しなくてもよいのでは,と思っています。
コンデンサを撤去しただけの状態ですが,後ろ側は点灯しません。
実際,今回テストしてみると予想どおり,ほとんど反対側の前照灯が点灯しません。今までの普通のPWM式コントローラだと,コンデンサを撤去しただけの状態だとこんな風に両方とも全開!という感じで点灯しちゃうんですけどね......。
ただ,テストして走らせてみると,確かに後ろ側の前照灯が点灯しないのですが,全く点灯しないわけじゃなく,レールのギャップ部分などではわずかにちらちらと点灯しちゃいます。
まあ,普通のPWM式コントローラの出力にはスナバ回路はついているわけじゃありませんし,運転会や貸しレなどで運転するときに使うコントローラにはないわけなので,やはり車両にも搭載しておこう,と思いました。
また,電気的にもスナバ回路というものはインダクタンスの直近に設置するもので,離れてしまうと今度は回路中のインダクタンスが邪魔するため効果が下がります。ですから,やはり車両に搭載するのがよいと思いますが,コントローラに搭載しておくだけでもかなり効果があるので,コントローラを自作される方は出力部分につけておくとよいと思います。
ただ,今回,スナバ回路の定数はちょっと悩んじゃいました。
最新のPFMコントローラは周波数が高く,PICを使ったものでは最高100kHz,タイマIC LMC555を使ったハードウェア版では500kHzくらいにもなります。スナバ回路はモータのインダクタンスや抵抗分などにより最適な値が変わりますが,コントローラの周波数にも依存するので,最適値は実験で決めないといけません。
と言う次第で,ボディを載せない状態でテストします。
今回は33Ω+0.1μFにしました。これでも少しちらつくのですが,無視できる範囲だと思います。なお,抵抗値は小さい方が効果が高いですが,その分損失が増えますので,できる限り大きい値の方が無難です。
また,いつも思うんですけど,KATOの前照灯基板に搭載されている電流制限抵抗は560Ωで,これはちょっとLEDの最大定格ギリギリです。場合によっては明るすぎると思います。今回も基板だけの状態だと明るすぎ。直視できないほどまぶしいです。
ちょっと心配になったので2.2kΩにしましたが,それじゃ,ちょっと暗かったので,少し値を戻して,1kΩにしました。
ここまで来ればあとは普通にボディを載せてナンバーつけてナックルカプラーに交換して終わりです。
ナンバーは24・27・35・37・41がステンレスボディです。模型には21・22・23・24が付属していましたが,24しか使えません。ご注意ください。また,ステンレスボディと言っても戦後になって,外板だけ張り替えたもので,骨組みは鉄のままです。こういう構造だと鉄との接続部で電位差が生じますので,いくらステンレスとは言え腐食するので,24号機以外は茶色に塗られていました。24号機だけステンレス無塗装のままだったのは海水による腐食の影響を見るためだったのでしょう。
走行性能は言うまでもなく,ディテールも素晴らしいKATOの電機でした。
2017-08-14 00:00
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