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さようならトワイライトエクスプレス [紀行]

2015年3月13日の日記

トワイライトエクスプレス大阪行.jpg

今日でとうとう "トワイライト・エクスレス" の運転が終了します。 "北斗星" は今日の発車までです。これで日本の寝台特急列車は廃止となります。

"北斗星" は都合4回乗車することができました。過去にも何度か記事を書いています。ところが, "トワイライトエクスレス" は1回のみで,もう一度乗りたい,と思っていましたが,全然切符が取れず,結局,1回のみとなってしまいました。

"トワイライト" に乗ったのは2011年10月のことで,石北本線のたまねぎ列車を撮りに行った帰りのことです。あのときはたまねぎ列車はもちろん,マヤ検まで撮影することができ,未乗の函館本線の山線をつぶしてあとは "北斗" 14号と "スーパー白鳥" 42号を乗り継いで, "日本海" に乗る予定でした。

ところが......。

北斗14号(長万部).jpg "北斗" 14号(長万部にて)

長万部駅で "北斗" 14号に乗り換えたところ,まったく動きません。どうもこの先の函館本線で先行の普通列車がエンコし,本線の途中で止まっているようです。結局,先行のキハは落部駅であとから来た普通列車? に押し込まれる形で退避し,"北斗" 14号は長万部駅を1時間半遅れで発車となりました。結局,"スーパー白鳥" 42号に乗り継げませんでした。

この約2年後,2013年7月6日に同じ "北斗" 14号がこの先,山崎~鷲ノ巣駅間で出火し, 原因はエンジンブロックの破損によるものでしたが,以後,同形式の4往復が運休する事態となりました。同じ列車というのでびっくりした記憶があります。▲の写真のあと,DF200牽引の貨物列車が横に並んで停車していました。

幸い,救済措置であとから来る "トワイライトエクスプレス" に乗車できた,と言うのが最初で最後の乗車体験となりました。"日本海" はすでに廃止される予感がしていて,はやめにオロネ24に乗ろうと思っていたので,A寝台を押さえてきましたが,まだ廃止のニュースもなく,これはまたの機会にすればよいと思いました。実際,翌年,息子と乗ることができたのでいい思い出です。

"トワイライトエクスプレス" には五稜郭駅から乗車しました。普通,"トワイライトエクスプレス" は函館駅に入らず,五稜郭駅で折り返しますが,この駅は運転停車のみで,ここから乗車することはできません! これだけでもすごい経験だったと思います。忙しい中,乗車手配をして下さった "北斗" 14号の車掌さん,どうもありがとうございました。

冬型で雨の降っている五稜郭駅から乗車しました。函館駅に入らず,そのまま江差線を走行します。

早速,レストランのご案内が....。ご夕食もご用意できますよ,とのことでしたが,長万部駅の名物かに飯を買っていたので朝食だけお願いしました。

木古内を発車したら青函トンネルのご案内がありました。"北斗星" でもありますが,ちょっと詳しいですね。 

 

蟹田駅に運転停車。ここでJR西日本の車掌さんと交代です。

 

次に停車するのは青森信号場。ここで折り返しとなります。青森信号場で折り返す旅客列車はこれだけでしたし,東北本線方面からの旅客列車でもこの信号場に入るのは少ないので,いい経験でした。ただ,"トワイライトエクスプレス" も "北斗星" も,当初は青森信号場経由でしたが, 2012年3月ダイヤ改正から青森駅経由となり,私が乗った "北斗星" はすべて青森駅で停車していました。

あとはよく寝てしまいました。広い青森信号場の構内でずいぶん長い時間,停車していたのを覚えています。

直江津駅出発後,おはよう放送が入ります。

 

朝食は食堂車でいただきました。とてもおいしかったです。 

洋朝食.jpg 洋朝食。豪華~! 

その後,最初は敦賀で下車しようと思っていたのですが,とうとう大阪まで乗ってしまいました。いい経験でした。

それにしてもこれでとうとう日本の寝台特急列車はなくなります。1,000km以上の距離には夜行列車が必要だと思いますし,北海道や九州へ夜行列車で行けないのは残念です。一晩寝れば翌朝は目的地という便利さと同様,飛行機に乗れば当日出発してそれほど時間をむだにせずに済むということはある訳ですし,実際,日本の場合はほとんど1時間ほどでどこへでも飛行機で行けてしまう時代であっても,夜寝ている間に移動し,早朝に目的地に着く,と言う夜行列車は便利です。それに,飛行機の10倍以上の時間をかけてはるばる遠くへ出かける意味もあると思います。

JRも民営化後,独立化がいよいよ定着し,煩わしい他社からの乗り入れ列車は廃止したいとか,途中の線路が第3セクターになって取り分が減るとか,今どき機関士を養成するのは面倒などというJRの本音はそういうところなのだと思いますが,そんな理由で長距離列車が廃止になっていくのは困ります。

一方,"トワイライトエクスプレス" のように列車自体を観光目的化するJR九州の "ななつ星" やJR西日本自体でも "トワイライトエクスプレス瑞風" とか,JR東日本でも豪華寝台列車の計画があるようですが,1泊何十万円もする料金とか,エリア内だけの運行ではまったく魅力を感じません。一晩眠っても隣の県とか,目的地は何度も行ったことのある温泉とか,そういう目的地へ夜行列車に乗って行きたいとは思いません。それに,目的地の温泉地などもお客さんが来たと思ったら泊まりは列車で,温泉入って帰って行った,という具合では歓迎されないんじゃないかと思います。一晩寝たらまわりは出発したところから遠く離れた知らない土地とか,一面の銀世界なんてのがやはり夜行列車のよさではないかと思います。

ラウンジカー.jpg ラウンジカー

こんな車内でゆっくりと車窓の風景を見ながら移動できる,というのは飛行機にはない楽しみだと思うのですが....。 


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suzuran6

復活!!「寝台特急」・・・
なんて、ニュースが突然出てきたりあいないかなぁ~
by suzuran6 (2015-03-21 19:40) 

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