バックロードホーンスピーカーエンクロージャキットBW-800の組み立て [オーディオ]
2015年4月20日の日記
どうもブログの更新が滞ってしまい,大変申し訳ございませんでした。実は引っ越しをしておりました。年始から転居先を探し始めましたが,引っ越し作業のほか,子供の転校などの手続きもあり, ブログの更新ができませんでした。
その間,北陸新幹線が開業したり,つい最近は敦賀気比高校が選抜高校野球で優勝したり,北陸が注目されるニュースが多かったですね。敦賀気比の皆さん大変立派でした。
ただ,残念ながら私の住んでいるところはまだ北陸新幹線の恩恵にあずかれないところなので全然うれしくありません.....orz。
さて,転居先でオーディオを再開しようと思っています。もともとハンダゴテやオシロは持っていましたが,あらためて今回は実家から低周波発振器や歪率計を持ってきました。
ところが.....。
肝心のアンプとスピーカーがありません!!!!............(爆)
で,今まではどうしていたか,と言うとBOSEのWave radioを使っていました。これ,本当に音がよいです。いつもFMをこれで聴いています。AUX端子もついているので,SACDプレーヤをつないで聴いていました。どうしてこんな小さなボディで低音が出るのか不思議なくらいで,オーケストラを聴いても家庭用のオーディオシステムとしては十分なくらいです。ただ,やはりスピーカは口径5cmの小型なもので,このように強力な低音が出るのでいいのですが, どうしても左右のスピーカの間隔が狭く,BGMならいいですけど,ちゃんとステレオで音楽を聴こうとすると左右の音の分離が悪く,ちょっと無理ですね。
と言う次第で,新しい家ではちゃんとしたスピーカとアンプをつなごうと思います。
といって,それほど大きな家じゃないのでスピーカは小口径のフルレンジです。
まずは手始めに8cmのFOSTEX FE87があまっているので,これを有効活用したいと思います。10年ほど前に買ったユニットですが,今じゃほとんどない防磁形のSPユニットで,すでにこのユニットも製造中止になっていますが,ブラウン管式TVの色ずれを防止する目的で磁気シールドがついています。基本的にはFE83と同じですが,磁気シールドがついていてTVの横に置いても問題がないと言うことでAV用として販売されました。うちのくそガキ共がセンターコーンをへこましてしまっていますし,真空管式TVを自作しようと考えているので,いずれそちらに転用し,FF85WKなんかと交換したいと思います。
8cmですからろくに低音は出ないので,それなりにエンクロージャは大型のもので,低音を増強できるような構造の箱が必要です。
バスレフが普通でしょうけど,10cmや20cmのユニットを使ってバスレフは過去何度も作ったので,今回はバックロードホーンにしようと思いました。ダブルバスレフというのも魅力なんですけどね。
実は昔からバックロードホーンというのは魅力があり,それこそ中学生の頃からの憧れでした。
バックロードホーンと言えば長岡鉄男ですね~。氏の本は1冊しか持っていませんけど,"Stereo" や "FM fan" (懐かし~)に載る氏の記事はいつも楽しみにしていました。もとは放送作家だったらしく,文章はユーモアがあり,とても面白いものでした。電気にも詳しく,私も氏の本でスピーカの基礎的な理論やインピーダンスの計算を勉強しました。
氏の設計したダイナロードシリーズは大変な反響でしたね。自作した人も多かったと思います。
ただ,私はスピーカの製作よりもアンプの製作の方が好きで,氏の設計したバックロードホーンのスピーカーは一度も作ったことがありません。でも,一度,バックロードホーンのスピーカーを作ってみたいと思っていました。
とはいえ,バックロードホーンスピーカーは内部の構造が複雑で,板をカットするのも組み立てるのも大変です。やはりキットを利用するのが一番だと思います。
8cmのFE87と組み合わせるので,吉本キャビネットのBW-800を使いました。 アマゾンでも評判がよく,皆さん褒めていますね。
と言う次第ですが,アマゾンより安かったのでアマゾンではなく,コイズミ無線で買いました......(爆)。
秋葉原の老舗ですね。中学の頃からお世話になっています。どうもいつもありがとうございます。
カードも使えて端子とエンクロージャキットを買って送料込み6,700円ちょっとでした。
キットはパーティクルボードを細かく裁断したもので,必要に応じてほぞも切ってあり,組立は容易です。クランプやハタガネも特に不要ですが,できればあった方がよいと思います。
裁断はNC加工機を使っているのだと思いますが,非常に正確に切ってあり,ちゃんと組み立てればヤスリやサンドペーパーによる修正は不要です。
木工用ボンドで組み立てていきます。とりあえず,ホーンの部材を片側の側面に接着し,10~20分くらいで少し接着剤が固まったら修正し,その後,反対側の側面を接着します。
このときはちゃんと重しが必要です。やはりトランスが一番かと....。青いのは米国STACO製のスライダックです。メータ(電圧計)がついていて便利です。国産のスライダックは東芝が撤退し,山菱電機だけになりました。
1, 2時間もあれば組立は完了します。あとはやはりサンドペーパーで表面を磨きます。ついでに,コーナー部分を丸くペーパーがけしました。これには愚息を徴用し,強制労働させました.....(^^;)。
塗装はスプレータイプのニスを使いました。さすがにもとのパーティクルボードのままじゃ可哀想ですからね。ニスを塗るとぐっと生えますしね。
と言う次第で,一番上の写真が完成写真なんですが,仕上がりは拡大してお見せできないくらいです。やはりスプレータイプのニスはダメで,どうにもムラだらけの仕上がりとなり,ハケ塗りするべきでした。
音についてですが,ユニットの大きさの割に雄大な音を聞かせますし,低音もなかなかのものですが,ちょっとスケール不足というのが第一印象。低音も高音も不足で,ナローレンジです。バックロードなので,もう少し低音が出てもよいと思います。高域はツィータがいるような感じで完全に不足です,フルレンジの場合,センターコーンにアルミを使ったりしたものの方がよいようです。
スピーカは自作するとたいていがっかりするのですが,スピーカはエージングしないとダメで,数週間はろくな音はしません。もうしばらく我慢することにしましょう。
ただ,ユニットもFE83やFE87はバックロードには向いていないと思います。もっとマグネットが強力で,コーンが丈夫なユニットが向いていると思います。いずれユニットを取り替えることにします。
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