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京阪鉄コレ1900系 Nゲージ化 ~その5~ [模型]

2018年11月10日の日記

京阪1900系5連1.jpg 今日は構内試運転です!

ようやく,先週,京阪1900系鉄道コレクションの先頭車をNゲージ化できました。なんとか,旧1810系の1905の砲弾型ヘッドライトも点灯化できました。ただ,2つ目玉の新1900系の方はLEDを1つまたは2つ使用するものを試験しましたが,やはり後者の方が明るく,こちらの方がよかったです。今後,改造するときはこの方式で行いたいと思います。

さて,今日はようやく動力化に取り組みます。

動力を組み込む車両は悩みましたが,先頭車に組み込むと前照灯の点灯化も容易なのですが,プッシュ運転となる時は脱線しやすいため,やはり中間車に組み込みたいと思います。

その場合,1905か,1956か,と言うことになります。

iruchanは1956を選んじゃいました。1905だと旧1810系で,一応,鉄コレ京阪電車1900系特急電車3両セットBではAセットとの組み合わせで中間車になっているのですが,やはりこれも先頭車ですし,純粋な中間車と言うことで1956にしました。

ただ,結論から先に言いますと,1905の方がよかったです。その理由は後から.....。

☆1956の動力化

動力はTM-06を使いますが,今だと改良型のTM-06Rが出ていますので,そちらをおすすめします。実際,最初の1900系鉄コレが出たときはTM-06が推奨されていましたが,3両セットの時は後者が推奨されています。

これ,何が違うかというと......,

いろいろ改良されているようなのですが,最大の改良点はTNカプラーと動力台車が干渉しなくなった,ということでしょうか。TOMYTECはTomixの子会社なのに,なぜか,設計の互換性がうまくとれてなくて,よく苦情が出ていますけど,鉄コレ用のTOMYTEC製動力を使うとTNカプラーが使えない,と言う問題がありました。そこで,iruchanも苦労してKATOのNカプラーなんかを使ったりしていますし,ほかの方はアーノルトで我慢する,ということも多いようです。

と言う次第なんですが,iruchanはTM-06の手持ちがあるので,旧製品で我慢します。

ただ,幸いなことに,京阪から1900系2両セットが発売されたときは動力台車用のKS-70台車枠がなかったのに,今回の3両セットでは付属していることです。これは助かりますね~。以前だとBトレ1900系用台車やGMのKS-74台車を切って使用したりする必要がありました。

といって,実はこの台車枠を使わないことになっちゃうのですが......。

動力車KS-70.jpg ちょっとiruchanは気になっちゃいました。

最初にKS-70台車枠を取りつけてみてびっくり!

鉄コレ動力台車の横梁? が丸見えなんです[雨]

KS-70は下揺れ枕を廃止したインダイレクトマウント台車なので,下揺れ枕部分がなく,割に枕ばねの下が空いています。そのせいで,丸く2つ穴の開いた動力台車の中央部分が丸見えになってしまいます。まるで豚鼻みたい[曇り]

まあ,鉄コレ動力の動力台車は黒く塗られているので,それほど目立たないっちゃ,そうなんですけど.....。

動力車FS347,KS-70比較.jpg KS-70とFS345の比較

そこで,前回も使用した阪急2800系用のFS345の活用を考えます。これだと,軸距が違ったり,枕ばねが金属ばねか,空気ばねかという違いはあるのですが,京阪のFS347とよく似ています。それに,FS347は従来通り,上下の揺れ枕があり,その間に空気ばねが入った構造なので,枕ばね部分はずっと下の方まで延びていて,鉄コレ動力の横梁部分を隠してくれます。

ただ,問題は車号。1956だとKS-70を履いています。自由にあとでインレタか何かで車番を入れる方式だったら問題なかったのですが.....。

目をつむって1956のままFS345としちゃうか,我慢してKS-70で行くか,迷いましたが,なんと,1956は新造当時はFS347を履いていたことが判明しちゃいました[晴れ]

             なぁんや,問題ないんやんか。

倶楽部2600さんのブログに書いてありました。大変貴重な情報をありがとうございました。どうやら,本来T台車用だったFS347を翌年,予備を確保しておくため,KS-70を製造し,それと履き替えたらしいのです。

そういうことで,1956の製造当初はFS347だった,ということでFS345でも問題なさそうです。FS345の台車枠はTM-12に東武用? としてついていたものを活用します。

もともと,1956はT車なので,FS347でよかったわけです。ホッ[晴れ]

1956.jpg 1956を動力化しました。

組み立ててから気がついちゃいましたけど,FS347とFS345ではボルスタアンカの向きが微妙に違います。京阪のFS347の正確な向きがわからないのですけど.....。ほかにも軸距が違うし,そもそも枕ばねがFS347だと空気ばねなのに,FS345だと金属ばねだとか,いろいろ違いはあるのですけど.....。まあ,当時はダイヤフラム型の空気ばねはまだ難しく,ベローズ形空気ばねが多くて,ぱっと見,模型じゃ金属ばねに見えちゃうので問題ないと思います。

ただ,やはりT車なので,床下がスカスカでモータ部分が丸見え。これだったらやはり1905を動力化した方がよかった感じです。1905だと,1810系なので,中間車を作ったら1810系で運転できそうですしね.....。

☆カプラー交換

残念ながら,さっきも書きましたけど,今回使用したTOMYTECの動力TM-06をはじめとして,これとTNカプラーの相性が悪く,そのままでは取りつけられません。試しに手持ちの#0337密連タイプをつけてみると......

TNカプラー&動力干渉.jpg ホンマにどうなっとるんや.....。

TNカプラーの復元ばねの取付部分が部分で動力台車と干渉し,TNカプラーを取りつけることができません。

それで,今まではKATOの密連Nカプラーなんかを使ったりしていました。今回もその予定だったのですが,京阪は18m車なのが災いし,車間の調整が厳しいです。

TM-06などには車間距離調整用のカプラー治具が入っていますけど,構内試運転をしてみるとどうしてもこの部分が外れてしまい,うまくいきません。結局,今回はあきらめてやはりTNカプラーにします。

この場合,どうしても復元ばねの取付部分が邪魔になってしまうので,あきらめてカットしてしまいます。こうするとカプラーが収納されず,また,まっすぐ向かなくなっちゃうのですが,手で正面に向けてやればなんとか連結できますので,こうして取りつけます。

TN密自連カプラー加工1.jpg この部分をカットします。

復元ばねはしかたないので外してしまいます。ばねの取付部分をカットし,さらに▲の写真のように少し斜めにカットしてやると動力台車と干渉しなくなります。本チャンは#0375密自連タイプを取りつけました。

☆京阪1900系パンタの謎

前回は台車の謎でしたが,今日はパンタ。

実は何をつけたらよいのか,迷っていました。

というのも写真を見ると,ホーンが2つになった,国鉄のPS16に似たパンタをつけているものが大部分ですが,初期の頃はホーンが1本のものが多く,PT-42などのパンタに似ています。

なんで,こうなっちゃっているのか.....。

おそらく,途中でパンタを付け替えたのだと思います。あるいは,スリ板やホーンがついている部分はひっくり返すと舟みたいな格好をしているので,舟体と言いますが,それだけ交換することも可能なので,その部分だけ取り替えたのかもしれません。ボルトで簡単に外せるようです。つけるときにそのボルトを締め忘れて走行中に舟体を吹っ飛ばしちゃったJRもありますけどね......。京阪1900系は製造当初はホーン1本タイプで,割に早い段階でホーン2本タイプに取り替えられているようです。

私鉄だとホーン1本,国鉄だとホーン2本,というのがiruchanのイメージで,できれば京阪もホーン1本のものにしたいと思います。

と言う次第で,鉄コレの箱にはPG16が推奨されているのですが,天邪鬼のiruchanはPT-42Fをつけてみました。

ところが,旧1810系の1905は困ったことに,PT-42Fはもとから取りつけられません。碍子のピッチが異なるようですし,そもそもTomixパンタ用の前後の四角い穴が開いていません[雨][雨]

1905屋根上パンタ部.jpg 碍子のピッチが異なります(1905)。

しかたないので,これはGMのPT-43をつけることにしました。例によって真ん中の2つの穴はごそごそなので,裏からセメダインのSuper Xで固定しました。

パンタ比較.jpg パンタの比較

新1900系にはTomixのPT-42Fをつけてみました。1両だけ,PG16にしています。旧1810系の1905にはGMのPT-43をつけてみました。

精密さではPG16のようです。断然,繊細にできています。

余談ですけど,やはり京阪はパンタ多いですね。今回の5両編成でもパンタがないのは1956のみと言う状態。2600系なんかもそうですけど,もとは600V時代の車が多く,MM'ユニットじゃなくて1Mとなっている電車が多いためでしょう。架線電圧が600Vだとモーターの端子電圧は150Vで済みますが,1500V電化のところだと375V耐圧のモーターを用意しないといけないので絶縁が難しく,京阪が高性能電車第1号なのはこのせいもあります。

さて,ようやくこれで1900系5両編成の完成です。Aセットを買うと6両編成にできるんですけど.....。1963年4月の淀屋橋延長開業後,大部分は5両編成でしたし,オール6両編成化は1970年11月の天満橋~野江間の複々線開業後のようです。鉄コレBセットはこの頃の時代を再現しているものなので,iruchan版は少し早くて淀屋橋開業直後の頃です。

いずれ,中間車をもう1両作って6両化したいと思います。さらに,1971年に3000系が登場すると1900系も7両編成が登場します。これも完成できたら運転会などで受けそうですね......[晴れ][晴れ]

でも,1900系がスターだったのはあとわずか2年ほどのことです。1973年7月には全特急の3000系化が完了します。ありがとう,さようなら1900系。

京阪1900系5連3.jpg 旧1810系の1905先頭です。


2018年11月17日追記

TOMYTECの鉄コレ用旧動力TM-06の動力台車とTNカプラーが干渉する件ですが,親切な方から解決策をご教示いただきました。

復元ばねの取付部分が動力台車の軸と干渉するので,カットせざるを得ないのですが,こうすると,復元ばねを固定することができなくなってしまい,iruchanもカプラーがブラブラという状態で放置してしまいました。一応,まっすぐに向ければ他の車と連結はできるのですが......。

TNカプラー(復元ばねなし).jpg あちゃ~~~orz。

  こんな状態で元には戻らなくなります。

下記のようにすると,復元ばねを活かすことができます。

まずは,カプラーの根元部分をカットした後,残ったリブ部分に穴を開け,真鍮線で復元ばねが固定できるようにします。

TNカプラー(復元ばね用穴開け).jpg この部分にφ0.3mmの穴を開けます。

TNカプラー(復元ばね固定).jpg φ0.3mmの真鍮線を通します。

復元ばねのフック部分をφ0.3mmの真鍮線に通してリブに固定します。瞬着でもいいのですが,iruchanは透明エポキシで真鍮線を固定しました。

TNカプラー(復元ばね固定)1.jpg カプラーの固定位置

カプラー本体は▲の位置で上からフタを取りつけます。一番奥まで本体を押し込むと動かなくなっちゃいますのでご注意ください。

TNカプラー復元後.jpg ちゃんと前を向くようになりました。

どうもご教示いただいたkimaroki9600さん,ありがとうございました。


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