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京阪鉄コレ1900系 Nゲージ化 ~その4~ [模型]

2018年10月21日の日記

京阪・新1900前照灯.jpg 京阪1900(1810編入車)前照灯.jpg

       新造1900系            旧1810系編入車

前回からなんと,8年も経ってしまいました......orz。

京阪の1900系特急電車を模型化しています。2010年4月に鉄コレで事業者限定で2両セットが出ていますが,そのときからNゲージ化に取り組んでいるのに,いまだに完成していません......。

実は,中間車がないのが問題で,モデラで作ってみたり,何セットか買ったので,切り接ぎを考えてみたのですが,塗料がいいものがなく,せっかくスクラッチして工作しても色合いが合わないとおかしいですし,と言う具合でいろいろ悩んでいるうちに月日が過ぎてしまいました。

まあ,それからいろいろあって,2016年3月にはとうとう定番として中間車込みで3両セットが,しかも旧1810系先頭車も含めたセット(Bセット)が発売されています。

ということでいよいよ完成させたいと思います。

それに,13日には冷改後の5両セットが事業者限定鉄コレで発売され,iruchanもそのときたまたま仕事の都合で前日から東京にいたので,一足早くゲットしちゃいました。関西地域での発売は27日なので,未入手の方には大変申し訳ありません。

京阪電車1900系冷改5両セット.jpg 今回発売の冷改5両セットです

当日,まあ,さすがに値段も8,000円もするし,そう簡単に売り切れないだろう,とは思いつつ,やはり10:00には京浜線の有楽町の駅でおんぼろモハ63を降りて,南口を出て,GHQの横を通りすぎたところ.......GIに "Hey, you!" ってSuicaじゃなかった,誰何されてしまいました。よほど怪しげな格好をしていたようです。

"I'm a.......railway enthusiast!"(私は鉄道ファンです.....)って言ったらニコリと笑って解放してくれましたけど......。ホッ......。

ようやくGHQの横をすぎて,日比谷交差点で背の高い大きな白人のGIがかっこよく交通整理をしている横でチビの日本の警官が申し訳なさそうに同じまねをしているところをすぎ,ヤミ市の広がる日比谷公園に行きました.....。

あたりは一面の焼け野原.....。

現地はスゴい人。すいとん 鉄コレや進駐軍放出品 鉄道グッズを求めて阪急の バラック コーナーがすごい列で,3重くらいに列が並んでいました。一体どれくらいの人が並んでおられたのでしょうか......。

一方,京阪の方は バラック 売り場ブースの台の前にはほとんど人が並んでいなくて,やはり高くて売れないのか,と思ったらずっと離れたところに列ができていて,そこに誘導されました。いったい,今は何年だ......。

実際には日比谷公園は占領中は進駐軍に接収され,Doolittle Fieldと命名されてGHQに勤務する高級将校の宿舎やテニスコートなどの遊戯施設が設けられていたようです。Doolittleって,1942年4月に日本を空襲したドーリットル中佐にちなんだものでしょう。

    ☆         ☆         ☆

確かに,自社ブース前にたくさん並んじゃうと,ほかの通行の人に迷惑ですしね。一度に,5人ずつ,ブース前まで誘導してきて,ブースの前は広く開けてありました。

まあ,列と言っても大したものじゃなく,せいぜい50人,という感じでした。30分ほど並んでゲットできました。あとで某ちゃんねるを見たら大体,列はそれまでの時間だったようで,昼からはマタ~リと買えたそうです。

といって,今日はその冷改車の改造記事じゃなく,従来の特急車の改造の話です。

申し訳ないんですが,通勤色はあまり興味がないので.......。将来,特急色冷改3扉が出るのではないかと考えていて,そのときは改造しようかと考えています。

さて,久しぶりに工事を再開します。

いつも通り,前照灯の点灯化改造をします。

京阪・新1900前照灯回路.jpg 2LED仕様

表面実装(SMD)タイプのLEDを2個直列に配線したタイプです。かまぼこ板に両面テープを貼りつけてそれにLEDを固定してφ0.3mmの隣青銅線ではんだづけしました。

結構,面倒な配線で,はんだの熱でやはりLEDを1個,溶かしてしまいました.....。

LEDの逆耐圧は5V程度ですので,逆向きパラにシリコンDiをはんだづけします。電極の向きは▲の写真の通りです。電球(ランプ)と同様,LEDと直列にDiを入れる方が多いですが,逆耐圧の保護はパラに入れますのでご注意ください。


京阪・新1900前照灯回路1.jpg 導光材使用タイプ

SMDのLEDのはんだづけは難しいので,もう1両はこうしてみました。φ3mmの電球色LEDを使います。遮光用に熱収縮チューブをかぶせます。

ただ,導光材はφ1mmのアクリル棒を使いましたが,結構堅く,工作はやりにくいです。また,うまくアクリル棒をまっすぐ前照灯のレンズに向けないと左右の明るさが違ったりして,▲のSMD LEDを使う方が簡単だと思いました。それに,LEDを挿入した場所はパンタの真下!うまくやらないとパンタの脚と干渉します。

京阪・新1900前照灯1.jpg こんな感じです。明る~い!

さて,次なる問題は旧1810系からの編入車。これは旧型国電みたいに砲弾型の前照灯を使っています。これの点灯化は至難の業です。

ダミーの前照灯を外した後,KATOの485系用補助灯を取りつけます。

どういうわけか,買い忘れたのか,レンズがなく,しかたないのでTAVASAのφ1.2mm前照灯レンズを加工してはめ込みました。

京阪1900(1810編入車)前照灯2.jpg KATOの485系補助灯です。

φ1.0mmのアクリル棒を屋根に貫通させ,それを補助灯に埋め込みました。接着は透明エポキシです。透明なので光も通すし,便利です。

京阪1900(1810編入車)前照灯回路.jpg やはりSMD LEDを使います。

そのアクリル棒の断面を照らすようにSMDタイプのLEDを点灯させます。やはり保護用Diを逆向きパラにはんだづけしておきます。

京阪1900(1810編入車)前照灯1.jpg 少し暗いですけどOKです。

やはりどうしても導光材を使う関係で,新1900より暗くなってしまいましたが,十分な明るさです。

さて,お次は台車の集電化改造ですが,そもそも台車をどうするのか......と言う問題があります。
 
☆1900系台車の謎
 
京阪の1900系は1960年の淀屋橋乗り入れに際して新造されたグループと,1956年に製造された,わが国初のカルダン駆動高性能電車である1810系を編入したグループがあります。
 
そもそも新造グループですら台車形式は大きく2つある,と言う次第で,おかげで台車は非常にややこしく,面倒です。
 
旧1810系は汽車会社製がKS-15,KS-51,KS-56で,KS-15は金属ばねですが,後の2つは空気ばね台車です。いずれも円筒案内式シンドラー台車です。
 
一方,住金製のFS310,FS317を履いたグループもあり,いずれもアルストム台車です。
鉄コレのBセットに入っている,1905は旧1815で,台車はKS-51のようです。
 
新造の1900系もややこしく,汽車会社のKS-70と住友のFS347です。KS-70はシンドラー台車ですが,FS347はミンデン台車で,特異な形状をしています。Bセットの1918はKS-70ですし,事業者限定で発売された2両セットは車番の表記がないですが,どちらもKS-70仕様のようです。
 
一応,iruchanは全部,KS-70で行こうかと思ったのですけど.....世の中いつも斜めに見ているわがままなiruchanはできれば1両くらいFS347を履かせたいと思いました。
 
といって,FS347は発売されていないので,クロスポイント限定で発売されているFS345が手元にあったので使いました。
 
この台車は阪急2800系用の台車です。同じミンデン台車なので形状が似ています。ただ,軸距は2100mmで,京阪は2300mmなので少し無理がありますが.....。
 
阪急2800系というと,京阪の1900系のライバルだったのですが,ご存じの通り,京阪のKS-70の乗心地がよいことから,2800系も後期のものがKS-70とほとんど同じKS-74を履いているのは有名ですね。
 
なお,京阪の1900系でFS347を履いているのは1914, 1915, 1916のほか,1984~1986も履いていて,意外に数は多いのです。
 
京阪1900台車比較(KS70,FS345).jpg ずいぶんと印象が違います。
やはりFS345を使うとずいぶん雰囲気が変わりますね.....。 

さて,集電台車ですが,いつもの通り,Tomixの旧集電板とGM車輪の組み合わせです。うまく集電板を曲げないと集電できなかったり,車輪が回転しなくなってしまうので,注意が必要です。

京阪1900集電台車改造.jpg 集電台車の加工

ようやくこれで点灯化改造は終了です。次回は動力の組み込みを行って試運転をしたいと思います。


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