デジタルアンプLepai LP-2020の改造~その5・メタルキャンOPアンプへの交換~ [オーディオ]
2015年12月19日の日記
先週,LEPYのLP-2024A+アンプのOPアンプをメタルキャンのLF-355Hに交換し,音の良さにびっくりしたiruchanは悪のりして前作のLP-2020A+の方もメタルキャンOPアンプに交換しちゃいました......(^^;)。
LP-2020A+の方はオリジナルは4558を使っています。これ,デュアルのOPアンプの嚆矢を飾るもので,米Raytheon社がオーディオ用に開発したものです。音もよいことで知られています。
ただ,さすがに古いし,なによりLepai(米国ではLEPYにブランドを変えたようです)が使っている4558は表面にJRC4558 とは書いていますが,日本の新日本無線製ではなくて,どこのかわかりません。
という次第だし,もっと音のよいOPアンプを,ということで現在は同じ新日本無線のMUSES8820を使っています。詳しくはその4をご覧ください。
でも,改造は大変で,もとよりオリジナルの4558は表面実装のものを使っているのでそれを引っぺがした上,DIP→SOP変換アダプタを使っています。これ,よく秋葉などで売られているSOP→DIPの変換アダプタと逆で,DIPのOPアンプを表面実装用に作られている基板のパターンに合わせるためのものです。そもそも基板を小さくするために最近は表面実装の部品を使っているところにわざわざ大きな古いタイプのOPアンプを接続するなんて普通はこんなことやらないし,単に大きくなるだけならまだしも,2階建てみたいな構造になるのでタテにも大きくなっちゃいます。
ともあれ,せっかく改造したのでこっちの方もモールドのOPアンプからメタルキャンに代えたいと思います。
あまのじゃくのiruchanは同じOPアンプではおもしろくない! ということで前回はナショセミのLF355HといういにしえのOPアンプを使いましたが,今回はLME49720HAを使いました。もう残念ながらLF355Hなど,LF356ファミリーのOPアンプは入手困難で,秋葉で探してみましたが全滅でした。LF357が一番入手難のようで,モールドでも売っていないようです。そういえば,私もLF357は持っていません。
なにより前回使用したLF355HはシングルのOPアンプなので2個も必要なのもネックです。といって,実を言うとメタルキャンのOPアンプでデュアル,というのは少ないのです。LME49720のほかはLM4562とか,LM747くらいしか思い浮かびません。
左からLME49720HA,LF355H,NEC μPC251A(LM747互換),RCA CA3193T
※ LME49720とμPC251Aのみデュアルです。
NECのμPC251Aは非常に古いもののようで,NECのロゴもウェスタンの雷ロゴに似た古いロゴですが,その中でも細身のロゴの最初のものだと思います。
μPC251A(LM747)は驚いたことに,入手してみると10本脚です。普通,デュアルのOPアンプは8本脚ですからどうも変です。内部の+Vccが2つのOPアンプで別々にでていて,そのくせ-Vccは共通だし,なぜか空きピン(NC)があって使いにくいです。やっぱ,タコじゃなきゃだめだな~。
普通のDIP8ピンのOPアンプはパッケージがモールドでもメタルでもピン番号は同じで,DIP8ピンのソケットに収まります。突起が#8ピンで,DIP同様,左回りにピンを数えます。
という次第で,LME49720HAにしました。堂々の現行品で,RSコンポーネンツでも即納になっています。ただ,なぜかLM4562とスペックは同じで,どうも同じもののようです。LME49720はLM4562の選別品か,なにか特殊な仕様のものだと思います。
どちらもかなり歴史は長いもののようですが,LME49720HAは現行で,貴重なメタルキャンパッケージです。ちょっと値段が高いのを我慢すればとてもよいOPアンプです。
私は秋葉に行ったついでに秋月電子さんで買いました。@1,000円とRSコンポーネンツより安かったです。モールドのLME49720NAだと@270円です。
レジに持って行くと,年配のオジサンの店員さんが,
「これ,メタルですけどいいですか?」
と親切に聞いてくるので,
「いいです!」
と答えました。オジサンはニヤリとしてました。
『こいつ,切れるな........。 』
と思ったか,どうだかわかりません。 こいつ,あほちゃうか....., と思った方の確率が高いかもしれませんけど.....(^^;)。
という次第ですが,家に帰ってきてさっそく,OPアンプを交換します。すでに表面実装の基板上にDIPソケットをハンダ付けしてしまっているので簡単です。
やっぱ,いいですね~~~
Dave Brubeckの "Take Five" を聴いても,非常にシンバルの音がよく,高い音まで澄み切っていますし,とてもリアルで臨場感があります。やはりメタルキャンのOPアンプは音がよいです。
横にあるバイパスコンデンサの16V,100μFが邪魔をするので,これもLP-2024A+の時と同様,背の低いOSコンに交換しました。音もよいです。 ただ,手前の100μFはうっかり表面実装の基板のパターンをはがしてしまい,回路が切れてしまうのでスズメッキ線でパターンを作り直した関係で浮いちゃってます。かっこわる~!。
モールドのLME49720NAは買ってきませんでした。比較するまでもないと思ったためです。LF356もモールドタイプのLF356Nは入手可能で,今も音を聞くことができますが,過去,1度も買ったことがありません。同様に,メタルキャン持ってんだったらモールドはいらんだろ,と思っています。
という具合で,OPアンプをメタルのLME49720HAに交換してこのまま聴くことにします。
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