SSブログ

KATO DD13初期型入線 [模型]

2013年9月17日の日記

DD13 58-1.jpg スナバ回路設置後の姿です

7月末にKATOからDD13初期型が発売されました。それこそ,KATOのDD13と言えばNゲージ最初のDLとして有名ですし,私も中学生の頃,発売されると正月にお年玉で買いに行った記憶があります。非常に出来がよく,走行性能もすばらしいもので感激した記憶があります。今も手許にありますが,30年の歳月を感じさせないディテールには感心させられますし,私のものは今も走行性能がよいです。

今回発売されたのは過去のものと異なり,前照灯が電球式1灯のもので,ボディも後期型とは異なります。すでに初期型と言えばマイクロエースの茶色のものを持っていますが,KATOのものは見逃せないので,速攻で買いました。

DD13は国鉄の操車場の入換用に使用されていた明治生まれの輸入機B6や大正時代の9600などの古参蒸機をディーゼル化するために1958年から67年にかけて合計416両製造されました。とても使いやすかったらしく,操車場ばかりでなく,小規模な貨物列車の牽引のほか,私鉄や臨海鉄道でも導入されました。JRには継承されませんでしたが,いまもこれらの鉄道で見ることができるのはうれしいことです。

途中,111号からボディが変わり,前照灯がシールドビーム2灯となったほか,台車もイコライザー式のDT105からウィングバネ式のDT115型に変わっています。エンジンも370ps×2のDMF31Sから,DMF31SB 500ps×2に変わっています。やはりいくら日本の鉄道が狭軌で列車単位が小規模と言っても機関車1両1,000psくらいの出力は必要なようです。ちなみにKATOの過去の製品はこちらをモデリングしています。

個人的には後期型の方が近代的で好きですが,前照灯が1灯の初期型も捨てがたい魅力があります。何より国鉄のディーゼル機関車の基本を形作った機関車でもあり,北陸線に乗り換えるときに米原機関区でよく見かけたのでとても親しみがわきます。

さて,模型の方ですが,さすがに最近のKATOのものらしくかっちりしたディテールで好ましいスタイルです。走行性能は言うまでもありません。

ただ,例によってKATOの機関車は常点灯に対応しておらず,停車中には前照灯が点灯しませんので早速改造します。

簡単に済ませるには基板上のコンデンサを撤去すればOKですが,この場合,LEDが熱時定数が小さいために,レールのギャップ通過時など,集電不良となるとモータのインダクタンス分で逆起電力が発生し,そのために反対側のLEDがチラチラと点灯してしまいます。電球の時は熱時定数が大きく,ある程度電流が流れる時間が長くないと光らないため,問題になりませんでした。KATOはこの点を問題視して,コンデンサで解消を図っているわけです。

私はそんなことより停車中に前照灯が点灯しない方がいやなのでいつもこのコンデンサを撤去していますが,この場合,確かに走行中に後ろ側の前照灯がチラチラと点灯してしまいます。EF65のように前照灯がかなり上についていれば,そんなに気になるものじゃありませんが,DD13やEF66などのように比較的低い位置に前照灯がついている機関車の場合は次位の貨車や客車の妻面をチラチラと照らしてしまうので,この対策がやはり必要となります。

という次第で,この両方を両立させる手法としてスナバ回路を使うとよいことに気がついたので設置していますが,うまくいっています。

早速,今回のDD13にもスナバ回路を設置します。

内部.jpg 内部

オリジナルの基板は黄色のチップLEDを使用したもので,▲の写真で言うと右側の前照灯の後ろについているチップコンデンサが逆向き転倒防止用のコンデンサです。これを撤去するとまずは常点灯に対応します。

基板改良後2.jpg スナバ回路をつけました。

このコンデンサを利用して51Ωのチップ抵抗と直列にし,モータ(=レール)にパラになるようにハンダ付けします。抵抗は小さい方がよいようです。なお,元のオリジナルの基板にはLEDの電流制限用として560Ωがつけられていましたが,これは小さすぎるので1kΩに取り替えています。

なお,常点灯はPWM式のコントローラでないと不可能です。アナログ式? の電圧制御タイプのものはLEDの点灯電圧が2.8Vくらいなので,すでにモータは起動してしまったあとになります。PWM式だとピークで12V出ているので,停車中にも点灯させることができます。私は最近はTOMIXの5001パワーパックを改造してPWM化したものを使っています。結構ご機嫌なコントローラになりました。

ついでに,前回のKATOのDD51の時のように,LEDの位置がオリジナルでは後ろ過ぎ,照射角が狭くなって横からだとあまり点灯していることがわからないと考えてリードタイプの電球色LEDに取り替えていますが,あまり意味はなさそうです。オリジナルの状態でもよく見えます。リードタイプのものはφ3mmなので,ルータで薄く削っています。なお,この場合,LEDの先端部は基板の先端から8.6mm以内にしないと前照灯の導光材と干渉しますのでお気をつけください。

DD13 58.jpg スナバ回路を設けると停車中にも点灯します。明るい~~!

ナンバーは58号にしました。お気に入りの汽車会社製です。ほかに,72,75,80号が入っていますが,すべて日車製ですのでパス!

カプラーは同梱されているものは首が長すぎるので,市販されている通常のナックルカプラーに取り替えました。 

カプラー.jpg 上:市販品。下:同梱のナックルカプラー。

ついでに,30年前に購入した後期型を引っ張り出して記念撮影しました。

DD13新旧1.jpg さすがに後期型は同時に点灯しません

後期型の方はオリジナルを尊重して前照灯は電球のままにしてあります。かなり電圧をかけないと点灯しないので,点灯させた状態での記念撮影はできませんでした。いずれ,後期型もナックルカプラーにして,重連で試運転したいと思っています.....(^^)。

DD13 58貨物.jpg 貨物列車牽引中。

実は▲の写真は停車中に撮影しました。こんなことができるのもスナバ回路のおかげです。

 


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント