ヂュラルミン電車,京濱線に現る!! [模型]
Tomixのモハ72,73形電車を改造してジュラルミン電車を作っています。前回,前照灯をLED化しました。今日はいよいよ動力の組み込みを行います。
今回,使用したのはモハ72,73形の増結編成なので,もとから動力はありません。基本編成を改造するのでしたら簡単ですが,動力がないのでなんとかしないといけません。
一番簡単なのはTomixの保守用パーツを買ってくるのがよいと思いますが,私の住んでいるようなところでは通販しかありませんし,今は発売されていないようです。
と言うことで,結局,トミーテックの鉄コレ用TM-17を使いました。DT13の台車枠もついているので便利です。ただ,最近は品薄のようで何軒か模型屋さんを回りました。
ただ,やはり鉄コレ動力を組み込むのは結構大変です。
何より厚みがTM-17は15.4mmですが,Tomixのオリジナルの動力は16.6mmなので,少々厚みが足りません。両側にt0.5mmのプラ板を貼らないといけません。それに,固定は結局,両面テープになっちゃいます。
4ヶ所に切れ込みを入れてガラスについているツメを避けます。白いのはt0.5のプラの帯板です。
そして.....,とうとうやっちゃいました。動力はサハ78に組み込みました。できればモハに組み込みたいのですが,前照灯ユニットと干渉しないよう組み込むのは至難の業です。あきらめてサハに組み込みました。
一応,床下機器をもとのTomix サハ78についていたものをカッターで切り取って移設しました。ABS樹脂なので,接着しにくいですが,難接着材用のものがあるので,これで接着しました。PPXで接着するより楽だし,しっかり接着できます。
接着材が少しはみ出たのと,プラの地肌が目立つので,一度,黒で塗装しておきました。
室内灯も組み込みますが,TM-17の集電用の隣青銅の帯板が短いので,電線で配線します。
ただ,ちょっとジュラ電の時代に京浜東北線というのは抵抗を感じますね~。
実際,1932年2月に東北本線を電化し,赤羽~大宮間に乗り入れてから,東北・京浜線と名乗るようになるようですし,1949年に日本国有鉄道が発足すると正式に京浜東北線の名称がつけられたようです。でも,実際に京浜東北線の名称が定着するのは1956年11月の山手線と線路を分離してからではないかと思います。ジュラ電の頃は京浜線というのが一般的ではなかったでしょうか。また,ジュラ電自体,蒲田電車区に配置となったわけですし,宮沢孝一氏の "ジュラ電からSL終焉まで" を見ても,大宮まで来ることは珍しかった,と書いてあり,あまり東北線部分での運用はなかったようです。
終戦直後の1946年,東京の京浜線に投入された銀色ピカピカのモハ63系900番台のジュラルミン電車は茶色一色の電車の中にあって,ひときわ輝きを放ったことだと思います。また,照明も白熱灯ではなく,東芝,日立など電機各社の試作による蛍光灯照明を採用し,当時の回想記などを読むと,まるで不夜城のようだった,という表現が見られます。
このように,ジュラ電は室内灯に蛍光灯を使っていたことでも知られています。私のは室内灯と前照灯と尾灯にLEDを採用しちゃってます.....(^^;)。
ともあれ,ようやくこれで完成です。完成までひと月かかりましたが,満足のいく結果だと思います。
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