鉄道コレクション~国鉄52系1次車飯田線(飯田線快速色)~ [模型]
トミーテックから国鉄のクモハ52流電の2次車(広窓)の湘南色とスカ色が出たばかりですが,1年前に出た1次車飯田線快速色を今ごろ整備しています。やはり流電はどちらかというと狭窓の1次車の方が好きです。
それにしても,昔からのNゲージファンとしては,流電のバリエーションが増えたのはとても喜ばしいことです。GMから初めての流電がキットで出たのが昨日のことのように思い出されますが,それまでは完成品としても出たことがなく,GMから出たとき非常にうれしかったのを覚えています。1985年頃のことではないかと思います。といって,出たのはGMの旧国の基本として飯田線仕様でもちろんスカ色だし,乗務員扉が設置されて張り上げ屋根もあきらめて雨樋が垂れ下がった,かつての流電とは異なる正直言ってしみったれた姿でした。流電と言っても先頭部だけという感じで,スカートがないのはしかたないとしてもかなり改造されたあとの末期の姿で,少々不満に思ったのも事実です。
その後,マイクロエースから登場時の関西急電編成が出たりしましたし,鉄コレからは同じ飯田線と言ってもカラーバリエーションが異なり,GMのより数段出来もよいものが出てうれしい限りです。
そんな風に書いてしまいましたが,長年カタログで予告されていて楽しみにしていたのでGMのが出たときは速攻で買いましたし,
そのカタログで初めて知ったのが静鉄快速色と呼ばれる黄柑色と青2号の塗り分けの塗色でした。流麗な金太郎の腹かけとよばれる,EF58みたいな塗り分けはとてもかっこよく,確か,カタログにはスクラッチビルドのこの塗色の流電が出ていたと思います。まだキット未発売の時なので,先頭部を自作し,側面を流用して作ったものでしたが,すごいなぁ~と思ったものです。
鉄道コレクションやマイクロエースからかつては考えられなかったような車両が発売される時代になり,ちょっと待っていればほしかった車両が手に入る,と言う時代になりました。いい時代だなぁ,と言う気もしますが,模型マニアとして腕の試しどころがどんどんなくなっていくのは,ちょっと寂しいところです。せっかく作ったのにあとから完成品が出ると,物笑いの種になりかねない状況というのはちょっとまずい気もします。
さて,話が長くなってしまいましたが,流電ことクモハ52が飯田線にやってきたのは1957年のことです。すぐに快速運用につくことになり,塗色もオレンジと紺色のツートンカラーとなりました。静鉄快速色と呼ばれます。鉄コレは飯田線快速色と名乗っていますが,静鉄快速色の方が通りがよいと思います。その後,湘南色になったのち,最終的にスカ色に落ち着いています。
でも,この静鉄快速色はとても流電に似合っていたと思います。こんな模型がほしいな~と昔から思っていたので,この鉄コレはありがたいです。
ということで,発売からだいぶ経っていますが,今ごろ整備を始めました。
箱から出してびっくり。前照灯がお辞儀してしまっています。クモハ52001も002も同じなので,設計ミスのようです。これは早速直さないといけません。
車体の穴はちゃんと垂直に開いていますが,ガラスが切り欠いてなくて,前照灯の支柱がガラスにぶつかって傾いてしまいます。ヤスリでガラスを削って直しました。
さて,前照灯の傾きが直ったら,今度は点灯化を考えます。旧国なので,屋根から前照灯が飛び出す形になっているので,少々,厄介です。とりあえず,φ1mmのアクリル製の導光材を貫通させれば何とかなりそうです。
何とか,φ1mmの導光材を埋め込みました。車体に取りつけて導光材の切り口からLEDを照射します。
残念ながら,いつもの通り,鉄コレは肉厚が薄いので,LEDの周辺を黒く塗っておかないと車体が光ってしまいます。今回のは車体がオレンジ色と明るいので,なおさらです。ただ,残念ながら,こうやって黒く塗ってもおでこの部分が光ってしまいました。やはりどうしようもない感じです。
LEDはHRD社の電球色LEDを使っています。例によって保護用のシリコンDiを逆向きにパラに接続しておきます。電流制限抵抗は1kΩにしました。
パンタはクモハ52001は戦後すぐにPS13に取り換えられているので,001はPS13です。PS11の手持ちがないので,002の方はまたしばらくあとです。
JR東海のリニア・鉄道館のクモハ52004。PS13を載せちゃってます。飯田線時代ならPS13でもいいですが,流電登場時ならPS11が正しいです。
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