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オリエント急行改造事件~つづき~ [模型]

2013年4月28日の日記

さて,今日は先週に引き続き,KATOから出たオリエント急行'88の改造をします。

【7号車寝台車 WLA LX20】

今度は2人用個室寝台です。もとは1人個室寝台だったのですが,のちに2人用に改造されたようです。

英国に行ったとき,この車両じゃないですけど,夜行の1等寝台に乗ったことがあります。2人個室になっていて,寝台が横手方向に並んでいるので,日本の2段式寝台車にも似ています。よく映画にも出てくるタイプの寝台車ですね。ちなみに英国の1等寝台は料金が3,000円ほどだし,特急料金も不要で,朝は紅茶とビスケットがでるし,そもそも到着して何時間か停車しているので,車内でしばらく休憩もできました。乗り継ぎ列車や仕事の時間まで待っていることができると言うわけです。日本の夜行列車のサービスとはえらい違い,と思ったものです。どんどん寝台特急が廃止されていて,残念ですが,日本のサービスではお客さんが減っていくのもしかたない,という感じがします。

sleeping car No.3551.jpg 

【10号車プレジデンシャル食堂車 WR 3354D】

本来,正式な食堂車は先週の9号車 WSP4158DEではなく,こちらなのですが,デザインが地味で,9号車の方が青,白のツートンで目立ちますね。1927年製で,1955年に仏大統領用に改造されたため,residentialの愛称があります。16人掛けの横テーブルがその名残です。

Presidential dining car No.3354.jpg 分散式照明にしました

Presidential dining car No.3354-1.jpg 横から見るとこんな感じです。

φ0.3mmの真鍮線は垂れ下がってしまいますが,窓から見えないのでいいや,と思っています。薄いプリント基板が発売されれば,チップLEDのハンダ付けもやりやすいし,垂れないので真鍮線を置き換えてみたいと思いますが,当面,ないものねだりになってしまいます。

Presidential dining car No.3354-2.jpg なかなかいい感じです。

【11号車荷物車 D1286M】 

本来はもちろん,乗客の荷物を運ぶための車でしたが,日本ではレストランの食材や車両用部品などを運搬し,そのための冷蔵庫や作業室も持っていました。また,車内灯用の発電機も設置してあったようです。1928年英国のMetro Cammell社製。Metro Cammellって香港の地下鉄みたいな電車しか作ってない会社だと思っていましたが,このような車両も作っていたのですね。

荷物車1286M.jpg 事前にLEDの位置を決めます。

荷物車1286M-3.jpg 4灯で十分と判断しました。

荷物車1286M-2.jpg 左右で窓配置が異なります。

荷物車1286M-1.jpg 反対側です。

【13号車控車 オニ23-1】 

連結器変換のため,日本のナハネフ23 8を改造したものです。スポンサーの日立がハイビジョン(といってもちろんアナログハイビジョン)の宣伝をするためにハイビジョンシアターを設置しています。そのため,窓は内側から塞がれており.....ということは室内灯をつけてもムダです。そのため,もとから室内灯をつけることは考えていない設計になっています。ただ,尾灯をつけるため,集電機構はついています。ただ,デッキも真っ暗と言うことは考えられないので,デッキ部分のみ照明をつけたいと思います。ナハネフ23の改造ですから,昼光色(白色)の蛍光灯を使っていたと思います。

ただ,それにしても最近でこそ電球色の蛍光灯がありますが,当時はほとんどなく,照明にはほとんど昼光色の蛍光灯が用いられていました。香港へ行ったことがありますが,そこはもっと青い色で,色温度が高かったと思います。アジアでは白い色が好まれるのでしょうか。

前回のマニ50やオニ23はさすがにKATOも金型を流用したのか,縮尺が1/150になっていて,他の車両が欧州型と同じく1/160のため,ひときわ前後の車両が大きいという結果になっていますが,繊細な塗装も相まってそれほど気になりません。

オニ23-1控車.jpg デッキのみの照明で十分です。

尾灯部分のLEDユニットからφ0.3mmのスズメッキ銅線をハンダ付けして電流を取り出しました。一応,室内灯なので,やはりブリッジDiをつけています。

窓からは見えないので,ずいぶんいい加減な工作です......(^^l)。

オニ23-1控車-1.jpg 白色LEDにしてます。

オニ23-1控車-2.jpg オニ23-1控車-3.jpg 妻面はこんな感じです。

KATOの純正の室内灯ユニットを使うと,ユニットのある側の妻面がふさがってしまい,妻面から室内が覗けなくなります。私の方式だと明るい室内が見渡せます。といって,連結を外したとき以外は,こんな風景は見られないので,意味ないですけど。

妻面の2つの白い窓はもちろん,種別表示です。オリエント急行の時は白字幕だったのでしょうか。また,自照式にしてあったのでしょうか。調べてまた改造したいと思っていますが,どうも改造前(▼)は自照式ですが,改造後の写真を見ると単に白いフタになっている感じです。自照式でもなく,後ろから点灯していたわけでもなさそうです。 

ナハネフ23('89.3)s.jpg ナハネフ23('89.3 門司)

次回はカプラーを整備します。さすがにアーノルトのまま,というのはなんとかしたいです。

それにしても,チップLEDを数個使ってラダー状に半田付けし,上向きに光らせて屋根裏に貼った銀テープに反射させる,という方式は前からやってみたいと思っていましたが,予想以上の好成績でした。価格も,電球色のチップLEDが安くなってきたこともあり(ちなみにマルツで5個200円です),ブリッジDiの値段を考えても1両300円くらいです。メーカ製の室内灯ユニットを買うより断然安いですし,効果もよいと思います。

       "いずれ私の時代が来る"    (Gustav Mahler, 1860~1911)

なんちゃって~~。

 


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