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Magnasonic 目覚まし時計つきラジオ MM176K [ラジオ]

2012年2月6日の日記

とうとうインフルエンザにかかってしまいました。先週の土曜から微熱があり,昨日まで咳と鼻水でまいりました。全然熱もたいしたことないし,身体もそんなにしんどい訳じゃないのですが,念のため医者に行ってみるとインフルエンザとのこと。どうもワクチンを接種していたので,症状がすごく軽いようです。一応,タミフルをもらって寝ています。皆さんもご自愛ください。

ということで,ずっと長年,ベッドのそばに置いていたZenithのラジオを聞いていましたが,どうもラジオの方もちょっと不調で,ダイヤルが引っかかります。分解してもなかなかMade in Chinaのラジオは修理する,なんてことを考えていなくて,とても修理はむずかしそう。ということで代わりのラジオを探すことにしました。

このZenithのラジオはZG-120Mというラジオで,7セグメントのLEDで時間を表示し,アナログ式のAM/FMラジオがついています。目覚ましにはラジオか,アラーム音が選べます。時間も見やすいし,電源同期式ですが,下手なクォーツ式より正確で,気に入っていました。もちろん,Zenithと言っても昔のZenithじゃなく,韓国LG電子がブランドだけ持っています。あらためてホームページを検索しましたが,Zenithブランドで売られているのは液晶TVだけ。それも品種が非常に少なく,いずれ消えていくように思います。おそらく,LGもブランドの知名度が向上し,わざわざ昔の名門ブランドに頼らなくても,と言うことなんだと思います。しかし,日本もとうとう日立がOEMに切り替えましたし,日本のTV製造はあと数年という気がします。Zenithは米国最後のTV製造メーカでしたが,日本はどこでしょうか。韓国メーカも今までは日本製の製造機器やフィルムなどの部品を使って組み立てるだけだったかもしれませんが,液晶の次の有機ELを使ったTVでは日本の先を行っています。有機ELに関しては韓国メーカは今までと違う領域に入ったと言うべきでしょう。日本メーカは液晶までなら技術開発で先行して利益を稼ぐことができたかもしれませんが,今度はそうはいきません。日本製のTVが消える日も近いでしょう。

ちょっと脱線してしまいましたが,ということで目覚まし付ラジオを探します。しかし,なぜかあまり日本のブランドのものはいいものがありません。そもそも,時刻表示は日本のものはほとんど液晶。液晶ぎらいの私はLEDにしたいと思います。

なんと言っても液晶は自分じゃ光らないので,バックライトが必要です。それでTVもプラズマを選んでいますが,残念ながらプラズマは今じゃ旗色が悪いですね。コントラストも液晶より優れていて,黒が美しい,なんて言われましたが,最近買った,値段が1/4の液晶TVの方が画がきれい,という感じです。おそらく,あまり売れなくなったので研究開発も行われなくなり,液晶の後塵を拝するようになった,ということでしょう。

目覚まし時計としては液晶は失格で,特に夜中にふと目覚めたときに 「今,何時だ?」 と思っても液晶じゃバックライトをつけないと時間すらわかりません。いちいちバックライトをつけるのも面倒ですし,最初からバックライトをつけっぱなしにしておくことができる機種もありますが,それでも液晶なので視野角の問題もあり,やはり見にくいです。

こういった時間表示などとしてはやはりLEDか蛍光表示管だと思いますね。もっと前だとニキシー管でしょうけど,ニキシー管は寿命がありますし,例によって数字ごとに電極があり,奥の方の電極にある数字は見にくく,その点で7セグメントのLEDか蛍光表示管ですね。

ところが,なぜか国産のLED時計は少ないです。 ソニーやシャープ,セイコーなどがこのような目覚まし付ラジオを出していますが,どこも液晶です。おそらく,単に7セグのLED表示だと時間くらいしか表示できず,売れないと思っているんでしょう。温度や湿度,天気など,いろいろ表示させた方が日本人には受ける,と思っているのだと思います。

という次第で,Zenithを買ったときもそうでしたが,外国製を探します。

不思議なことに,アメリカのホテルに泊まると必ず,LED表示の目覚まし時計が置いてありますね。ラジオもついていることが多いです。米国人はこういう習慣があるのでしょう。映画やTVドラマでもベッドの横にこういう時計が置いてあるのをよく見かけます。私が使っていたZenithのラジオも昔,"ER" で出ていました。しかし,あまりヨーロッパのホテルなどでは置いてあることはありませんね。

本当ならどこか海外旅行へでも行ったときに,空港の免税店や町中の電器店で買ってくるのがいいのですが,当面海外へ行く用事はなさそう。ということで米アマゾンで探しました。

ところで海外のラジオを買うときには注意が必要です。

1. FMのバンドが違う‥‥‥日本は76~90MHzですが,海外ではほとんど88~108MHzです。

2. AM局のステップが違う‥‥日本などのアジア地域と欧州は9kHzピッチですが,アメリカでは10kHzです。厳密に言うと,FMは日本では0.1MHzピッチで,欧州では0.05MHzピッチですが,これはまあ,そんなに問題じゃありません。

3. AC電源式の場合,日本とアメリカは電圧がほとんど同じでプラグも同じ形状なので,特に問題はないが,欧州だと240Vくらいなので,使えない。アメリカの場合,115~120Vくらいで,アメリカの電気製品を日本で使う場合は特に問題になりませんが,逆は危険ですのでご注意ください。また,アメリカもずいぶん長い間,日本と同じプラグ形状でしたが,最近は感電防止のため,プラグの向きが固定されています。長い方を接地側にしないと差し込めないようになっています。日本のコンセントも長い方が接地側ですが,古いコンセントだと長い方が余り長くなくて差すことができない場合があります。

特に,1.は問題で,海外のラジオを日本に持ち込むとFMはほとんど聞こえないと思った方がよいです。何で日本だけこんなに周波数がずれてるんだ,と思いますが,どうも戦後,VHF帯が民間に開放されたとき,日本ではまだ米軍が使用するバンドがあり,TV用のバンドがアメリカより低い位置になり,とも連れでFMも低い位置になりました。そういえば,1953年にTV放送が開始された当初,日本は最初は6チャンネルしかなく,12チャンネルに拡大されたのは1957年になってからでしたね。

一方,AM局も1970年代にアジア各国で混信が問題となり,設置局も増やしたいという要望があり,日本を含むアジア地域やヨーロッパは9kHzピッチに変更となりました。そのため,バンド的にはAMラジオは世界中,ほぼ同じ周波数ですが,ボタン式のPLLシンセサイザのチューナはアジア,ヨーロッパとアメリカ大陸では互換性がなくなりました。という次第で,アメリカで買ってきて日本でも使えるラジオはアナログ式(バリコン式)に限られます。FMの場合,技術があれば日本バンドに変更は可能です。

と言って,普通はアナログ式の方が部品も安く,セットの値段も安いのが普通なのですが,コイルやバリコンの調整が必要で,PLLシンセサイザの方が部品は高いけれど無調整にすることも可能,と言うことから最近はPLLシンセサイザ方式のラジオの方が多いです。昔,ボタン一発で選局できるラジオができたとき,おぉ~っと思ったものですが,値段が高く,とても手が出なかったのを懐かしく思い出します。

もっとも,PLLシンセサイザ方式でもBCLラジオのように,1kHz刻みで周波数を変化させられるラジオだったら米国製のものでも大丈夫ですが,中波/FMという2バンドのものだとAMは10kHzピッチでしか変えられず,無理でしょう。

まあ,今どきバリコンを使ったラジオというのも非常に貴重ですので,もし今でも売られていれば,ぜひほしい,と言うのが正直な気持ちです。といって,完全になくなった訳じゃなく,高齢者などはバリコン式の方が扱いやすいでしょうし,これからもバリコン式は残ると思います。

と言うことでLED表示でアナログチューニングのラジオを探します。 

MM176K.jpg Magnasonic MM176K

フェルメールも好きなんですよね~~。今年この子が日本に来るそうです。でも,すごい混雑だろうな....。温度表示がデフォルトでセ氏なのに驚き。アメリカだったら華氏じゃないんですかぁ?

娘にはJENSENのラジオを買いました。私にはMagnasonicというブランドのMM176Kと言うのを買いました。アメリカの会社かと思ったらカナダの会社でした。実はこいつは液晶です.....ガクっ。

しかし,これにはプロジェクターがついていて,天井や壁に時刻を投射できる機能がついています。なぜかアメリカではこんな時計が売られているんですね。使ってみると結構楽しいです。愚息も喜びました。ほかにもプロジェクターがついているラジオが結構ありました。

米アマゾンで買いましたが結構,ラジオやカメラなど,電気製品は米国内だけ,と言うのが多く,カートに保存できてもいざ決済しようとすると,"This item can't be shipped to your selected destination." と出ることが多いです。ようやく,国外販売可という機種を探して購入しました。Market Placeじゃなくて,米アマゾンが直接販売するものは国外販売可のようです。先月29日に注文して,今日届きました。送料も安かったです。Magnasonicは本体が36ドルで,送料は14ドルでした。

さて,早速箱を開けて,コンセントにつなぎます。ZONE 3と出ます。何じゃそりゃ? って感じですが,米国国内の時差表示のようです。ZONE 3は東部標準時刻のようです。特に何にも関係ないので,勝手に日本時間にあわせました。ただ,夏時間に勝手になってしまいそうで,心配ですが,それは解除できるようです。そもそも夏時間は年によって違うので,自動で切り替え,と言うことはできないと思います。また,説明書を読むとカナダは一部地域で夏時間をやっていないようです。

さぁ,問題はラジオ。ダイヤル式になっているのは確認していますが....。

MM176K-3.jpg チューニングはダイヤル式ですが....。

電源ボタンを押すとラジオが鳴りました。ただ,ダイヤルを回すと画面が周波数表示になり,それが変化しますが,やはりAMは10kHz刻み。やばい,と思いましたが,よく聞くとちゃんとチューニングはアナログのように連続して変化しています。単に,表示が10kHz刻み,と言うだけのようで,ちゃんと近くの放送局がきちんと同調してきれいに聞こえます。↑ の写真は1490kHzを表示しています。まだ分解して調べてませんが,チューナはバリキャップを使用したアナログチューナのようです。周波数表示はマイコンで局発をカウントしているのでしょう。

プロジェクターも驚き。天井に7セグの赤い数字が並ぶのは結構楽しいものです。寝る向きによって数字を上下反転しないと数字が読めませんが,ちゃんと上下反転スイッチもついています。なかなかよく考えられているな,と感心しました。よいラジオを入手できました。

MM176K-2.jpg 投射したプロジェクターの表示。よく見えます。

 


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