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KATO DD51後期耐寒形入線 [模型]

2012年1月4日の日記

年末のボーナスで注文していた,KATOのDD51後期耐寒形が届きました。今年はボーナスが出るだけありがたいご時世ですので,今年の投資はこのDD51のほか,C62 2とアマゾンでEMDの本を買っただけです。模型はどちらも北海道ですね。やっぱ,ここのところ,北海道にはまっています。DD51のKATOの製品はひととおり持っていますが,いままではどうにも北海道というとなじみが薄く,まだこの仕様のものは買ったことがありませんでしたが,先日,常紋峠へたまねぎ列車を撮りに出かけたこともあり,非常にほしくなりました。

2010年7月に出ているので,そろそろ品薄になりつつあります。慌てて,ネットの量販店で注文しました。

実車は500番台のつづきで,番号は1000番台となっているものが多いのですが,特に,番台区分として1000番台というのがあるわけではなく,途中に貨物専用の800番台があって,飛び番になっているためです。キハ58の1000番台も同じですね。機器的には全重連形となっているのが特徴です。全重連形とは,もちろん,総括制御に対応し,重連ができることに対応していることですが,単独ブレーキ弁を作用させたとき,自車だけでなく,次位の機関車にも作用するようにしたもので,そうでないものは半重連形と言います。なぜかよくわかりませんが,貨物列車などでは,機関車だけブレーキを作用させて,速度を制御することがよくあるそうです。

また,北海道など,極寒地へ配置されたものは耐雪ブレーキの設置やブレーキ配管やホース類へのヒータ設置が施され,特に外観としてはスノープラウの設置や旋回窓になっていることが特徴です。もちろん,石北本線のたまねぎ列車に使用される鷲別機関区のDD51はこうなっています。

と言うことで,KATOのDD51後期耐寒形を購入して,たまねぎ列車を再現しよう,と言うわけです。

いつもの通り,常点灯対応化と反対側の前照灯がちらつく対策を施します。特に,DD51では前照灯位置が低いので,反対側の前照灯がチラチラと点灯すると次位の貨車の妻面が明るくなったりして結構目立ちます。

とりあえず,ボディを分解します。何とかキャブを外すのがコツで,つまようじをキャブ下に差し込んで,そうっとキャブを外します。その後,前後のボンネットを外すと分解できます。

DD51-1'.jpg 配線の様子

まず,右側の前照灯LEDの根元についているコンデンサを撤去します。最近のKATOのプリント基板は鉛フリーハンダを使用していて,専用のこてでないとなかなかハンダが溶けませんが,昔ながらのこてでもしばらく当てていると外れます。

これだけでまずは常点灯に対応できます。ただ,PWM式のコントローラを使わないと常点灯にできませんのでご注意下さい。こうすると,停止中にも前照灯を点灯させることができ,非常に実感的です。

ただ,これだけだとモータのインダクタンス分でレールのギャップ通過時など,外からの電流が途絶えるとモータから電流が逆向きに流れ,反対側の前照灯が点灯します。時間はごく短いので,昔ながらの電球だったら熱時定数で点灯することはなかったのですが,LEDにすると瞬間的に点灯してしまいます。

この逆起電流を吸収するため,スナバ回路を設ける,と言うのが私のアイデアです。

↑ の写真でわかるように,プリント基板の一番上と下にある,モータに流れるプリントパターンをつなぐように,コンデンサと抵抗を直列に入れます。詳しくは小生のページをご覧下さい。なお,上下のプリントパターンの真ん中に1本,パターンが通っていますが,これには接続しませんので,ご注意ください。ハンダが流れないよう,注意して下さい。

コンデンサはさっき,撤去したものを流用します。抵抗はチップ抵抗の51Ωを使っています。もし,これでもまだ反対側のLEDが点灯するようでしたら,抵抗を小さくしてみてください。

DD51-3.jpg テスト中。機関車は動いていますが後ろ側のLEDは点灯しません。

実際に,動かせてみて,スナバ回路の効果を確認します。定数が悪いと,反対側のLEDがチラチラと点灯しますが,今回はまったく点灯しませんでした。

DD51-2.jpg 

  うまく行きました。停止中も点灯しますが,このアングルじゃよくわかりませんね。

ただ,もとのKATOの前照灯は白色のチップLEDを点灯させ,導光材の樹脂に若干色をつけて電球色のようにしています。最近のKATOのは全部これですね。ただ,どうにも樹脂の着色剤があまり良くない感じで,前照灯はうす緑色に見えます。今後,改良してみたいと思います。

ナンバーは鷲別機関区の1184号にしました。いまも原色で活躍しているようです。残念ながら,先日,常紋峠へ行ったときには会えませんでした。また,この機関車は昨年3月の震災後に,磐越西線へ出向いて石油輸送に活躍したそうです。おまけに,本当は吹田の835号が運用されていたのに,故障したため,急遽,ピンチヒッターで北海道から磐越西線に出かけたようです。本当にご苦労さまでした。

 

2012年1月7日追記

やはり前照灯の色と明るさが少し気になりました。色が少し緑がかっているのと,やはり暗いです。マイクロエースのDD51に比べても暗いと思います。

DD51-41.jpg オリジナルの状態

まず,暗いことの原因を考えてみます。分解したときの写真を見ると,前照灯の導光材とLEDの間の距離が長すぎると思います。

DD51-4.jpg LEDからの距離が遠すぎます

基板上にチップLEDをハンダ付けしているため,前照灯との距離が開きすぎています。これだとやはり暗くなりますし,照射角も狭まり,狭い範囲でしか,点灯していることがわからなくなります。

単純に明るくするだけなら,電流制限抵抗を小さくすればよいですが,KATOのは510Ωが使われていて,LEDの電流値としては20mAを越えているので,もう限界です。

ということで,LEDをもっと前に出そうと思います。

DD51-6.jpg 

  リードタイプのLEDにしました。LEDは,マッキーで紫色をつけています。

幸いにも,ウェイトとボンネットの間にはかなりスペースがあり,φ3mmのリード線タイプのLEDが使えそうです。おまけに,ちょっとLEDをルータで削らないといけないか,と思いましたが,削らなくても大丈夫でした。ただ,真下にギヤボックスがありますので,これに触れていないことを確認して下さい。

DD51-7'.jpg 反対側。ハンダ付け時に注意。

反対側は,ウェイトの切れ込みに基板が差し込まれる形状になっていますので,↑ の部分でリード線やハンダが接触しないようにして下さい。接触しているともろにLEDに12Vがかかって一瞬で昇天しますので,注意して下さい。

なお,LEDの電極は,↑ の写真の向きで,どちらも上側がアノードになるようにハンダ付けします。

次は色です。KATOのオリジナルの状態では白色のチップLEDを使っており,導光材に色素が入っていて,黄色く電球色みたいになるようになっています。それで,最初は白色を使ってみました。

DD51-5.jpg キャブが乗っかっていないのでブッキーな写真ですが.....。

ところが....。白色LEDを使うと真っ白です。これじゃDD51をメタハラランプに替えたようなもの。即,ボツです。オリジナルのKATOのLEDはどうも色温度が違うようです。

といって,電球色LEDを使うとやはり導光材に黄色の成分が入っているらしく,かなり黄色目の色になります。ということで,マッキーの紫を塗って,若干,色の補正をしました。

DD51-8.jpg こんな感じではないでしょうか。

DD51-9.jpg 側面からもよく見えます。

やはり,かなり実感的。こうじゃなくちゃ,という感じです。照射角もずいぶん改善され,オリジナルの状態(ずっと上の方の写真)では,ななめ横からは点灯していることがわからなくなっていますが,改良すると横からでもよくわかります。

うまく行きました。また運転会が楽しみです。

 


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hasu

初カキコです。

常点灯で探ってましたら、ここに辿りつきました。早速64とかに試したら、予想以上の効果でびっくりです。CRDで別配線とかした車両でも、同様に逆側のチラつきはほとんどなくなりました!
こんな簡単な工作で何とかなるなんてKATO車両の改造のスタンダードと言っても過言ではないと思います。
スナバ回路仲間にも紹介して改造してやろうと思います。
貴重な情報ありがとうございました。
by hasu (2012-10-25 00:29) 

iruchan

hasuさん,どうもコメントありがとうございます。

単にコンデンサを撤去yするだけで,常点灯に対応しますが,後ろ側の前照灯がチラチラ点灯します。DD51やDD54など,前照灯が低い位置についているものは,次位の貨車を照らしてしまって結構目立ちます。スナバ回路は簡単なので,ぜひご利用下さい。

ただ,回路の抵抗値は最適な値があるようなので,適当に10Ω~560Ω位で試してみて下さい。小さい値の方が効果があるようです。チップ抵抗は秋葉原で売っています。
by iruchan (2012-10-25 07:39) 

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