SSブログ

鉄道コレクション・京阪2000系電車 [模型]

2011年9月23日の日記

今日は出撃です!

京阪電鉄から,同社の通勤形電車第1号の2000系2次車の鉄コレが発売されます。京阪はとても好きな私鉄なので,ぜひともほしい形式です。北陸からサンダーバードを飛ばして買いに行きます。と言って半年前だったら雷鳥8号なんですけどね.....(泣)。

前回,京阪から1900系が出たときはこれは絶対ほしい形式で,丹波橋駅で1時間並んで,なんとかゲットできました。今回は通勤形と言うこともあり,1900系ほどは人気はないだろうと考えましたが,行列は150人ほど。前回よりは少ない感じで,何とか入手できそうです。

京阪さんは,販売前に行列に並んだ人の数を数えてから1人あたりの販売個数を決めるので,並んだ人には行き渡るようで,助かります。また,前回,売り場が改札横で,行列が乗降客を遮るのを避けるため,改札前に切れ目があり,そのため,結構,割り込みがあって苦情が出ましたが,今回は行列に切れ目がないよう,売り場が変わっていました。とてもGood job! だと思いました。

箱.jpg とても渋~い箱!

9:00販売開始。無事に10分後には2セットゲットできました。よかった~~~!!

この後,駅の売店でかき揚げそばを食べて三条へ。おいしいそばでした。やっぱ,関西は駅のそばも大変おいしいです。

三条で下りて,10分ほど歩いて京都市美術館へ。 "フェルメールからのラブレター" 展がお目当てです。ここも行列で,30分待ちと表示が出ていましたが,無事にフェルメールを見て,帰途につきました。充実した1日でした。フェルメールも好きなんですよね~~。愛知県豊田市で開かれていた,"地理学者" の展示会も行ってきました。

京阪2000系は昭和30年代の通勤客の増加に合わせ,従来,通勤形は特急用の2扉車を格下げして使っていたのをあらため,3扉車体と高加減速性能を持たせた本格的な通勤車両として,1959年に登場しています。製造は川車とナニワ鋼機(現アルナ)です。当初は,Mc-Mcの2000形2両編成で,2次車から,Mc-Mの中間車2100形を持った編成になっています。1次車と2次車では窓の幅が異なり,そのため,窓割も少し異なっています。

今回,鉄コレになったのは2次車ですが,2000形のみの両先頭車の組合せになっています。できれば,中間車を組み合わせて2セットで4両編成にしたかったところですが,仕方ないですね。実車も,2両で走っていた時期もあるので,それほど不自然ではないと思います。

加速4.0km/h/s,減速4.5km/h/sというのは素晴らしい性能で,JRの通勤形はいまだに加速2km/h/s台の性能しか持っていないのに比べ,非常に加速が速いです。JRの通勤形の加速が遅いのはずっと昔の国鉄時代からですね。103系なんか,加速度はたった2.0km/h/sしかありません。営団地下鉄東西線ができたとき,さすがにこんな鈍足じゃまずいと思ったのか,1000番台は8M2Tにして3.3km/h/sにしました。たまに私鉄に乗ると加速が速いのに驚かされます。なぜ,国鉄やJRの通勤形の加速度が低いのか,よくわかりませんが,いまだによく批判される点ですね。103系なんか,ケチって電動車の比率を下げたためですが,それ以降の車もそんなに速くありません。209系でも2.5km/h/s程度です。確かに,加速の速い電車を1本だけ投入すると,ダイヤが密なところだと前の列車に「当たって」しまうのを嫌っているためだと思いますが,首都圏のように,各線区ごとに電車形式が統一されているところはどんどん高加速の電車を投入すべきです。特に,山手線のようなところへいまだに加速が3.0km/h/sのE231系500番台を投入しているのはおかしいと思います。上野~渋谷間で銀座線に負けちゃってますが,加速が悪いのが原因のひとつですね。関西や中京圏など,東京のお下がりが来るところは車種が統一できず,加速がバラバラなのは仕方ないと思いましたが,首都圏はどんどん高加速の電車を入れるべきだと思います。もし,地方へ飛ばす場合はいまはインバータ制御でマイコンで加速度を調整できますから,ソフトを書き換えればよいと思います。

ちょっと脱線してしまいましたが,京阪2000系は,制御器は複巻電動機と磁気増幅器を組合せ,回生ブレーキを実現しています。こんな時代に回生ブレーキを常用していたのは驚きますし,分巻界磁にパワエレを採用しているのも驚きます。さすがにサイリスタがないので,MGで発電した交流を磁気増幅器で位相制御し,それを整流して分巻界磁の制御に利用しているのだと思いますが,素晴らしい技術です。他社だとまだ分巻界磁も抵抗制御ですね。さすがに,連続制御ではなく,接点を持っているためか,界磁弱め段にも段がありますが,こんな時代にこのような制御器を持っていることに驚かされます。愛称は "スーパーカー" だったですが,確かに,という感じです。

残念ながら,この回路が昇圧に対応できなかったため,1500Vへの昇圧時に2600系に改造されて,形式消滅しています。T車を作ったため,高加速性能はすこし犠牲となり,2.5km/h/sになっています。車体は2600系に転用されていますので,web上にも照合表が出ています。

台車も特徴があり,1次車は住金,汽車製のアルストム台車やシンドラー台車が使われています。2次車には汽車製のエコノミカル台車と呼ばれた,軸バネにゴムを使用したKS-63と,住金製のFS-337が採用されているのが特徴です。FS-337は貨車の台車のように,前後動を保持する目的にゴムが使用されているだけで,軸バネがまだ残っていますが,KS-63は金属のバネがなく,軸箱を囲むように全周ゴムが使われていて驚きます。このタイプの台車は東急のパイオニアⅢ台車くらいしかなく,実際に見たときは驚きました。パイオニアⅢ台車はやはり軸箱の自由度が低く,脱線しやすいという欠点があり,いまは廃止されていますから,京阪のKS-63はとても貴重な台車です。

三条まで,各停に乗りました。2600系だったので,懐かしく思えました。これからTM-06と組み合わせて動力化することにしましょう。マイクロエースから2600系も出ていますから,中間車を流用して走らせてみましょうか。色合いが多分違っちゃって目立っちゃうと思いますが....。

京阪2000系.jpg よいフォルムです。

【おまけ‥‥‥実車の写真】 

といって,2000系は1982年に形式消滅しているので実車の写真はないので,2600系ですけど。

24s.jpg 2810形('08.10.11 関目)

2000系は昇圧できないため,制御器を取り換えて2600系に生まれ変わりました。同時に冷房化されています。2810はもと,2024の車体を使っています。

昔の写真を探していたらこんな写真が出てきました。桜がきれいだったですね~。やっぱ,京阪はこっちの方が,と思うのは私だけでしょうか。

03s.jpg 地上線時代('87.4.4)

07s.jpg 地上線時代の四条駅。

電車は1900系ですね。懐かし~~! ここを昔は京都市電が横切っていて,京阪が昇圧できない理由のひとつでした。向かいの南座横の松葉のにしんそばが美味ですよねぇ。娘がにしんそばが大好きなので,一度,食べさせてやりたいです。

 


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント