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京阪鉄コレ1900系 Nゲージ化 ~その1~ [模型]

2010年5月16日の日記

いよいよ,先月末に京都まで出かけて何とか購入できた,京阪1900系のNゲージ化に取り組みます。

問題は,この鉄コレはMc2両セットなので中間T車がありません。やっぱり,大手私鉄の特急ですから,Mc-Mc2両で運転するのは寂しいので,何とか中間車を作りたいと思います。

そこで,昨年,友人に作ってもらった人工木材製の中間車を出してきました。これ,実は1900系3両編成を作ろうと,自分で3次元CADで図面データを製作し,モデラを持っている友人に人工木材で削り出ししてもらったものです。人工木材というのはおがくずなどを樹脂で固めた材料で,ケミカルウッドなどとも呼ばれます。むしろ,天然木材にありがちな経年によるそりや変形がない上,木目もないのでNC加工しやすく,結構模型の材料によく使われています。

rhinoceros.jpg 3次元CADで図面を描いてモデラで製作します。

ところが,せっかく作ってもらったのに,難問があり,そのまま中断してしまっていました。

難問というのは塗装のことです。この材料のまま,塗料を塗ってしまうと,木材なので塗料を吸い込んで,なかなか色がつきません。いつまでたっても地色の人工木材の色が透けて見えてきます。それで,どんどん厚塗り,ということになってしまい,仕上がりはボッテリと相当な厚化粧になってしまいますし,仕上がりはつやが全くないのも難点です。下地にサーフェーサを吹いてもぜんぜんダメで,何とかならないかと考えていました。

しかし,よく考えてみたら金属材料の場合はさび止めや剥離防止のための下地塗料を塗るわけですし,木材の塗装のときも普通の塗料だとしみこんでしまうので,オイルステン仕上げなどではなく,塗料を塗る場合は何らかの下地塗料を塗るはず,と考えて調べてみたらまさしくその通りで,木材用の下地塗料がありました。

そこで,DIYショップへ行ってみますと確かに木材用の下地塗料というのがありました。普通は,木材はオイルステンかニス塗りで仕上げるようなので,あまり下地塗料というのは売っていませんが,探すと確かにありました。表面に樹脂の皮膜を作り,仕上げ塗料の吸込を防止します。また,缶入りだとエアブラシで塗らないといけませんが,幸い,スプレーもあります。アサヒペン製の木部用プライマーというのがそれで,使えそうです。

木部用プライマー.jpg アサヒペンの木部用プライマー。スプレーなのがいいです。

京阪1900-3.jpg

早速塗ってみました。塗ったもの(上)はテカテカとつやがあり,表面をコーティングしているのがわかります。

さて,いよいよ中間車を作ります。妻面はBトレの京阪1900系用のを使います。図面はこの妻面に寸法を合わせてあるので,若干本物とは異なります。京阪1900のBトレは結構プレミアもついているようなので少々もったいない気もしますが,当方はBトレには興味がないので,改造ネタにしてしまいます。

京阪1900-1.jpg Bトレ京阪1900の妻板

背面に車体や台枠と結合するためのリブがありますので,削ります。残念ながらBトレはABS樹脂製ですが,鉄コレなどと違って柔らかく,このまま車体を加工してNゲージ化するのは強度上,むずかしそうです。また,ABS樹脂なので接着がむずかしいですが,車体との接合はこの前買ってきた難接着材料用のエポキシを使います。

京阪1900-2.jpg

   セメダイン社の難接着材料用エポキシ接着材EP001N。ABS樹脂も強力に接着できます。

京阪1900-4.jpg

車体製作中に,色の研究もしました。人工木材にプライマーを塗って,その上から塗ってみました。

赤2号(上段左から2つめ)と近鉄特急のオレンジ色(下段左から2つめ),というのが京阪特急の色とされていて,赤は実物ぴったりだと思います。ところが,オレンジはいいものがありません。近鉄特急に黄色を混ぜないといけないようです。赤については,実物は赤2号でよいと思いますが,今回の鉄コレのMc車と連結することを考えると,もっと暗い色にしないといけません。本来,京阪特急はもっと明るい色のようですが,この鉄コレは彩度が低く,暗い色です。もっとも,悪い色だとは思いません。古い1900系にはむしろ,この色の方がぴったり来る感じです。色についてはもっと研究が必要な感じです。モリタの赤7号(上段一番右)が近い感じです。

京阪1900-5.jpg

ついでに1810系も製作中です。前面はBトレを使います。ウィンドシルはt0.5のプラ板を使いました。ドアだけ,t2.0のプラ板からモデラで加工しました。

これから,接合面をエポキシパテで埋めて接合面をきれいにして塗装に入ります。

【おまけ】  京阪特急の資料

京阪の資料には最近発売された「京阪電車 車両の100年」がいいですね。某掲示板で,イラストじゃなくてカラー写真の方がいい,なんて書き込みがありましたが,カラー写真はすでに40年以上経過しているので,正式な色を再現していないでしょうから,イラストの方がよいでしょう。

京阪電車車両の100年.jpg

rail no.73.jpg 

これも出ていますね。アマゾンですでに品切れで慌てて大きな本屋さんへ駆け込んで入手しました。

とれいん'00.10.jpg

あと,とれいんの2000年10月号No.310が京阪特急50年を記念した特集号で,HOゲージの1300系や1800系などの自作記事が出ています。過去の京阪の特急編成表はとても参考になります。古本屋で見つけたら買っておきたいです。当方も古本屋さんで買いました。

 


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