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名鉄5000系竣工 [模型]

2008年7月の工作

名鉄5000系(と言っても"旧"の方)の模型がクロスポイントから発売されました。当日,同僚を誘って早速買いに行きました。なんと言っても私の一番好きな電車で,学生時代,5500系のキットから苦労して作った記憶がありますが,どうにもモノコックボディの丸みの表現がうまく行かず,「近鉄の800かと思った」と口の悪い先輩になじられたのを今でも思い出します。そういえば,あの頃,GMのカタログには5500のボディをサンドペーパーで丸くして,あとからクツズリの部分などをt0.3のプラ板で追加する,なんて"作り方"が書いてあって,最近,某ちゃんねるで「そんなことやったやついる?」なんて書き込みがありましたが,いたんですね...。でもやっぱりうまく行きませんでした。Pカッターでウラに切り込みを入れて曲げた方がうまく行ったようです。

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完成した名鉄5000系。ちゃんとライトも点灯式にしました。一応,ライトは1灯式にしましたが,スカーレット時代にも1灯式の時代があったようです。ただ,アンテナがついていたかどうか...。おそらく列車無線は1985年頃に取りつけられ,2灯式シールドビーム(いわゆるブタ鼻)になってからでしょう。

1955年登場の名鉄初の高性能電車でした。モノコックボディで軽量化を図り,75kWのモータを全軸に搭載し,中空軸平行カルダンの軽快な電車でした。ブレーキも近代的なHSC-D形で,とても速かったのをよく覚えています。一宮付近の国鉄との並行区間では楽々と113系をブッチ切ったのを昨日のことのように思い出します。ただ,高性能電車と言っても制御器がカム軸式でなくて単位スイッチ式だったり,放送が分散式でなくて集中式で,貫通扉の上に四角いSPがちょこんと載っていたのもおかしかったです。

さすがにモノコックボディで無理に軽量化したのがたたったのか,冷改できないので1986年から機器を5300系に供出して廃車になってしまったのが残念です。おまけに今年から同じ番号で新形式の車両ができる始末で,ググってもなかなか古い方の5000系のことが出てこなくなり,困ったものです。あんな中古車(失礼!)と同じ番号にするなよ,とオヤジは怒っています。

ともあれ,長年待ち望んでいた車両がキットですが登場してうれしい限りです。

さて,キットですが,よくできていると思うものの,やはり若干,下部の絞りが浅い感じ。もっと実物は丸かったように思えます。東急の5000系同様,裾の絞りのきつい電車は模型にしても作りにくいようで,若干,絞りを緩くしてあるようです。といって実はこれを修正することはしなかったのですが....。

動力はGMの純正品は重い上に走りが悪いのでパス。鉄コレのTM-06 18m級を使います。うまい具合にアルストム台車の台車枠もついていて,都合がいいです。誰かが113系か80系を出してきたら,5000系でブッチ切ってやろうと思っているので動力は大事です。

ところが鉄コレ動力はカプラーが問題。アーノルトをつける場合は問題ないですが,KATOのNカプラーやTomixのTNカプラーですらつけるのが困難。アーノルト用のカプラーポケットがついていますが,これがどうしようもない。

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上:鉄コレ動力の付属カプラーポケット。下:TT-01カプラーポケット 

きちんと普通のアーノルト用になっていれば問題ないんですが,上のように鉄コレ専用となってしまっています。ググってみるとこれを器用に削ってTN化したような人もいらっしゃるようですが,なかなか大変そう。ということで鉄コレの付随車のNゲージ改造用パーツTT-01にきちんとしたカプラーポケットがついていたので,これを使いました。例によってブタノン(メチルエチルケトン)で接着すればがっちりと固定できました。ところが....

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あれ,段違いになってしまって,全く連結できません。どういうこっちゃ?

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仕方ないのでエヴァーグリーンのt0.2プラ板をはさんで固定しました。

次は床下。残念ながらクロポのキットは床下がいい加減。写真で調べると全然違う。何か適当な床下機器のランナーを組み合わせているだけのようです。このまま行こうかと思いましたが,保育社の日本の私鉄「名鉄」に出ている白井良和さんの写真(ただし山側のみ)や誠文堂の私鉄電車ガイドブックを参考に,それなりに似たようにしました。ちゃんとGMさんもリトルジャパンさんみたいに床下機器を手抜きせず,きちんと作ってもらいたいものです。それなりに価格も高いんですから。

最後は前照灯の点灯化を考えます。秋葉で買ったφ3mmの電球色LEDをルーターで薄く削ってt1.8くらいにし,逆耐圧保護用のシリコンDiをパラに接続して取りつけました。今回はモニター屋根の裏側が多少へこんでいるので,取付は楽でした。

さて,完成して試運転。無事にライトも点灯し,うまく行きました。先頭部のTNカプラーが若干邪魔をして,カーブにはいると走行抵抗が増すようで,まだスムーズに走るという状況ではありませんが,4ヶ月の工作の終了です。

5000-1.jpg

電球色LEDはHRD社製のもの。電球色らしい色がします。他社のは妙に黄色すぎたりします。

 

おまけ:名鉄5000系の雄姿  

1986.1 撮影(河和線)

5000-7.jpg

 


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