目覚まし時計の修理 [電子工作]
2017年9月7日の日記
ようやく夏休みが終わりました。子供らが学校へ行かないといけないので,目覚まし時計で起こそうと思っています。
ところが....。
久しぶりに目覚まし時計を鳴らしてみると蚊の鳴くような音でしか鳴りません。これじゃ,坊主はもちろん,母親だって起きてきやしません。
そうなんです,わが家じゃ子供と一緒に母親が起きてくるので(爆),目覚まし時計が鳴らない,というのは重大インシデントなんです
そういや,結婚前は朝はネギを刻む音で目が覚めて.....って夢を見ていましたけど,現実はチンで起こされましたし,そもそもそれもせいぜい1年くらいのことで,今じゃiruchanは自分で朝飯作って食べてますしね......(以下,自粛)。
ということで,目覚まし時計事故調査委員会が調査します。時計屋さんへ持っていってもいいですけど,音が鳴らないくらいなら電子工作マニアのiruchanなら何とかなると思いました。
時計はリズムの4RE539というもので,ペンギンがサッカーボールを持っているというなかなかかわいい時計で,坊主もお気に入りです。朝,このペンギンが "起きろよ~,オ~レ~っ!!" と叫んで起こしてくれるはずなんですが.....。
症状としては,蚊の鳴くような小さな音,と言う状況ですが,一応,音量調整のボリウムは効いていて,ちゃんと音量も変化します。といって,最大にしても小さな音なのが問題なんです。
さっそく後ろのふたを開けてみると,音声用のプリント基板があります。中にチップが載っていて,それに声を記録していて,それを時間が来ると再生する,と言う仕組みです。
一応,音は出ているわけですから,このチップは故障していません。ということで,このチップの外で不具合があるわけです。
疑うのはまずは入力側。
可変抵抗の故障を疑います。日本は湿度が高いので昔からボリウムは故障の原因です。
でも,一応,スムーズに音量が変わりますし,ボリウムの故障ではなさそうです。よく,ガリオームと言ってガリ,ガリいうボリウムがありますが,これは摺動面が荒れて摺動子との接触が悪くなる故障で,これも完全に摺動子が摺動面から離れてしまうと音が出なくなりますが,音量が小さくなる,と言う故障はあまりありません。音が出なくなる,と言うのがボリウムの故障ですね。
となると,やはり悪いのは出口側か,という気がします。
疑うのはチップとスピーカの間に入っているはずのコンデンサ。これは,直流をカットするためのもので,ストッピングコンデンサとか言ったりします。電池式のアンプなどには必ず入っています。これが容量抜けすると音が小さくなります。
よく,昔のトランジスタラジオを修理しますけど,音が小さい,と言う故障はほとんど,これらのカップリングコンデンサの容量抜けです。
今回もそう考えて,1個,電解コンデンサが入っていましたので,それを取り替えましたが,現象は変わりません.....orz。
おっかしーな~,と考えて悩んじゃいました。
でも,それから1週間放置してしまったのですが,ひょっとしてスピーカーか,と気がつきました。
さっそく,スピーカー端子にオシロをつないで,要はチップの出力電圧をモニターしてみます。
1VP-Pくらいの信号が来ていました。スピーカーは8Ωでしたから,出力としては15mWくらいは出ていることになります。これならかなり大きな信号で,普通は小さなスピーカーがガンガン鳴る電圧です。
ようやく原因がわかりました。このスピーカーが劣化していたのですね!!
スピーカーは大体,コイルが焼き切れるか,コイルと振動板をつないでいる編み電線が劣化して切れてしまったりして故障するのがほとんどで,こういう場合はウンともスンとも言わなくなりますから,音が小さいけれど鳴っている,と言う故障は初めてです。
試しに手持ちのスピーカーをつないでみるとガンガン鳴ります。やたー
さっそく,サイズを測って秋月電子で買いました。サイズはφ56mmのものでした。値段はたったの100円でした。
これでようやく修理できました。結構かわいくてお気に入りの目覚まし時計が直って坊主も大喜びでした。
よーし,これで明日から嫁はんをたたき起こしてやるぞ~~~!!!!
2017-09-07 21:27
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