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PIC始めました.....テスト編 [パソコン]

2016年4月16日の日記

前回に引き続いて,実際にソフトを書いてPICに書き込んでテストします。

PICは本来は機器組込用のマイコンなので,もともと外部とのインターフェースや機器の制御に使われるのでこういった用途はとても得意です。A/Dコンバータがついているので計測には非常に便利ですし,PWMなどの機能もあるのでモータ制御にも使えます。

と言っていきなりこういうものをA/D変換やPWM制御などでテストするのはきついので,ごく簡単にLEDの点滅ができるものを作ってみます。

いるちゃんは先日,自動車の走行試験などに使うマーカーを作っています。実際にアナログのデータレコーダなどにデータを記録する際に試験の開始,終了を記録するためのものです。ボタンを2つ設け,1つは試験開始でパルスを1個,2つめは試験終了でパルスを2個発生するものです。

これをPICを使って作ってみることにします。

回路は▼のとおりです。PICはDIP8ピンの12F629を使います。12F629はたった100円です。クロックは内蔵されているものを使います。470kΩと0.001μFで周波数を決めます。あとは単にスイッチのon,offをモニターして出力するだけです。出力に入っている2SC1815はバッファです。

キロポストマーカ(PIC).jpg 

まずは基板を準備しないといけないのでプリント基板を作りました。こんなの,万能基板で十分という気もするのですが,私は万能基板は嫌いなのでプリント基板を作りました。

マーカ(PIC版)基板.jpg 完成した基板です。

 赤いLEDが出力で,青のボタンを押すと1回,緑のボタンを押すと2回点滅します。 

さて,基板が用意できたら次はソフトを作ります。

C言語やアセンブラを使うのが普通でしょうけど,いるちゃんはとてもこんなのできないのでBASICで作りました。

使ったのは無料で配布されているGreat Cow BASICを使いました。日本語版はありませんが,ちゃんとしたコマンドリファレンスがついたPDF版のマニュアルもダウンロードでき,とてもよいソフトだと思います。

ソフトはこんな感じです。たったこれだけです。

marker source code'.jpg 割に使いやすいGUIです。

最初に,PICの種類とクロックを指定します。今回,PIC内部の発振器を使いますので,周波数は指定しません。 

dirと言うコマンドは各ポートの入力 or 出力を決めるためのものです。各ポートを入力として使うのか,出力として使うのか,を決めて宣言します。

2つのポートを入力として使い,ボタンの入力をモニタします。1つは出力で,マーカーの出力とします。Do foreverと言うループは立派。感心しちゃいました。こんなのがあるんですね~。

さて,コードを書き終えたらhexボタンを押してhexファイルを作ります。Windowsならexeファイルですね。機械語で作られたファイルです。

これを前回ご紹介したライターでPICのROMに書き込みます。

書き込みは上記のGreat Cow BASICからもできますが,一応,自作したPICデュアルライター推奨のWriter509でやりました。 

Writer509を起動すると自動的にCOMポートを検索し,ライターの接続されているポートをopenしてくれます。

PIC writer 509-1.jpg 自動でopenしてくれます。

書き込みするhexファイルを選択し,PROGボタンを押すと書き込んでくれます。

PIC writer 509-3'.jpg 書き込み中!

PIC writer 509-4.jpg 完了!

デバッグする場合など,書き込んだソフトを消去する場合はERASEボタンを押すだけです。 

テストしたら一応?,無事に動きました。 

でも,outボタンを押したらちゃんと2回点滅するので成功のようです。ただ,inの方はどうも不安定で,1回のみだったり2回だったりします。それに,人間の指を押す時間が長すぎるようで,パルス出力後も指がボタンを押していたりするようなのでwaitコマンドを挿入してプログラムを一時停止しておきました。

結構,Visual Basicなど,パソコン用のアプリケーションを作るソフトでもwaitのようなコマンドがなくて困っていますが,PICのBASICはたった1行でプログラムの実行を一時停止してくれるコマンドがあるので非常に便利です!!

と言う次第で無事にテスト成功。今後はPICをいろいろ活用してパワーパックや計測機器なんかを作りたいと思います。

 

【追記】

今日未明,九州熊本地方でマグニチュード7.3の大地震が発生しました。亡くなられた方にお悔やみを申し上げますとともに,けがをされた皆様や避難中の皆様,ご自宅が壊れたり被災された皆様にお見舞い申し上げます。

私は九州が好きで,学生時分から20回ほど訪れています。JR九州全線もすでに完乗しています。豊肥本線や肥薩線など,今回被災された方がお住まいの地域も何度も訪れて写真を撮ったりしています。 特に,立野のスイッチバックは鉄ちゃんにも有名ですが,私も何回か訪れてSLあそボーイの写真を撮りました。

崩落した阿蘇大橋も豊肥本線の車窓から見える巨大な橋なのでよく覚えています。あの橋が落ちたなんて....。

私もショックでしたが,被災された方々は大変なご苦労をされ,また不安な毎日を過ごされていることと思います。一刻も早く地震が終息することを祈るとともに,心よりお見舞い申し上げます。

13-1.jpg 豊肥本線・立野~赤水間にて

24-1.jpg SLあそボーイ('89.9撮影) 


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