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Tomix キハ183系入線 [模型]

2011年6月19日の日記

Tomixから出たキハ183系をようやく引き取ってきました。そろそろ品薄になりつつあり,新塗色と呼ばれる,国鉄民営化前に一度,塗り直したオレンジと赤の塗色のものを探していました。民営化を前に,各地で新しい塗色に変更され,民営化後はまた新しい塗色になりましたが,オリジナルの旧国鉄色をしのぐものは少なかったと思います。このキハ183系の塗色は数少ない成功例だったと思います。今,リバイバルで旧国鉄色に戻した車両が大人気ですが,やはりオリジナルに優るデザインが少なかったことの反動だと思います。その中で,オレンジと赤のグラデーションになったキハ183系はとても美しいデザインだったと思います。

その後,民営化後にラベンダーを模した薄い紫色とグレーの塗色になりましたが,どうにもあまりさえない色だと思います。さらに,キハ281系が登場すると,一部はキハ281系などのHEATシリーズにあわせた青とグレーの塗色になりましたが,これはJR四国みたいな感じで,さらに似合わない感じです。特に,500番台は四国のキハ185系に似てますから,余計にそう思えます。

実車は老朽化したキハ80系を置き換えるべく,1981年から量産されています。出力は発電機搭載の有無で220psか440psに分かれていて,むしろキハ181系より出力は小さくなっています。まあ,キハ181にしろ,キハ65にしろ,大出力エンジンはトラブルのもとで,少々出力を抑えたのだと思います。5月27日の石勝線でのキハ283系の事故も,振子式気動車の上,エンジン出力が過大であることが推進軸落下の遠因だと思います。

キハ183系も1986年から出力をアップさせ,550psにした500番台が登場します。台車も新しくボルスタレス台車になっています。このとき,赤と白の国鉄色からオレンジと赤のグラデーション塗色に変わりました。残念ながら,0番台は485系電車を踏襲した高運転台方式を少しモデファイしたスラント形状でかっこよかったのですが,500番台は貫通式に変更され,ちょっと残念です。出力をアップしたのは民営化後の経営を安定化させるため,速度向上を図るためでした。

当時,国鉄は特急と快速に同じ車両を使って経費節減,なんてことを考えており,四国に投入されたキハ185系や奇しくも同じ番号の電車の185系などは同じ思想に基づいています。このあと,中部地区などにも同じ思想の特急車両を入れる予定だったようです。いずれにしても,特急用としては性能もアコモも不足気味で,快速用としては2扉のため,乗降に時間がかかり,結局,どこでも民営化後は余剰となり,キハ185系が九州に売却されたのも記憶に新しいですね。幸いにもキハ183系は正統な? 特急形として製作されています。実質的な国鉄最後の特急形気動車と言ってよいでしょう。

ちょっと脱線してしまいましたが,キハ183系は北海道のローカル線の廃止ラッシュを目前に,乗りつぶし目的で散々乗ったので,懐かしい車両です。瀬棚線や標津線,湧網線,天北線など,数少ないとはいえ,もう追憶の彼方にしかないローカル線に乗れたのは幸せなことだったと思います。当時,まだ札幌駅は地平でしたし,ED76牽引の客車列車も多かったのですが,もう遠い昔になってしまいました。

と言う次第で,模型は早速ゲットしました。ひと足早く,100番台は商品化され,旧国鉄色のものを買いましたので,今回は新塗色のものです。前回,100番台は出来がよかったので,期待していました。とてもよくできていると思います。

ただ....,残念なのはやっぱり前照灯。白色LEDを使っているので,思いっきり違和感があります。列車種別表示を白くしたいので,白色LEDにしたのでしょうが,前照灯まで白というのはいただけません。

キハ183-1.jpg 左:電球色,右:オリジナル

以前,KATOの583系の前照灯を電球(ランプ)から電球色LEDに変更したブログを書いていますが,このとき,実験しています。白色LEDに変更するとやはり違和感ありまくりで,結局,列車種別表示が電球色になるのと引き換えに,やはり電球色LEDにしています。むしろ,前照灯が白か,列車種別が電球色か,どちらが違和感があるか,ということで考えると,前者の方なので,結局,今回も電球色LEDにしました。

早速,分解しますが,結構手こずります。

床板はすぐに外れますが,どうやっても運転台周りのライトユニットが外せません。無理に外すと壊しそうなので,ルーペでいろいろ調べますが,どうやってもばらせそうにありません。

こうなると仕方ないので,バラせるところからバラしていきます。

屋根が簡単に外れるので,よく見てみたら,ヘッドライトの導光材がライトユニットに差さる格好になっていて,これじゃライトユニットが外れないわけです。

キハ183-2.jpg 屋根をバラしたところ。

キハ183-3'.jpg ヘッドライトの導光材を外します

ここまで来たらなんとかライトユニットが外れますが,↓ のように,マイナスのドライバで右にずらす格好で外してください。

キハ183-4'.jpg ライトユニットの取り外し

さて,次は電球色化します。簡単にやるには,前照灯へ行く導光材の端面にポスカのうすだいだいを塗ることか,と思いましたが,ポスカは水性塗料のため,再組立の時などに塗膜が剥離してしまうことがあります。油性のマジックなどで塗るのも手か,と思いましたが,やはりLEDを交換しました。

マルツで売っている,チップタイプのLEDを使います。

キハ183-5.jpg こんなことも考えましたがムダでした。

最初,前照灯と種別表示の導光材の設置位置が異なるので,↑ の写真のように,白と電球色のLEDを1個ずつ使うことを考えましたが,やってみるとほとんど白になってしまいます。そこで,電球色1個にしました。一番上のLEDはオリジナルのチップの白色LEDです。

ところで,この写真をご覧いただいたらわかりますが,前照灯&種別表示と尾灯のLEDはちゃんと逆向きパラになっていて,お互いに保護するようにハンダ付けされています。そのため,1個外したり,ハンダ付け不良だったりすると壊れますので,ご注意ください。

ただ,設置位置は多少,試行錯誤が必要です。てっぺんのヘッドライトがうまく点灯しなくなりますので,位置を変えたり,多少傾けたり,工夫してください。

ホイッスルや信号煙管,特急マークなどを取りつけて完成です。それにしてもこんな小さな部品を取りつけるのは大変。モールドで十分だと思います。

キハ183-6.jpg こんな感じです。

中間に入っている100番台も電球色LEDに変更しました。やはりなかなかいい感じです。

【おまけ‥‥‥実車の写真】

北斗.jpg キハ80系 "北斗"('87.3 函館)

北海道のキハ80には一度も乗れませんでした。せっかくなので写真だけ,掲載しておきます。

おおぞら.jpg 地平時代の札幌駅にて('88.2)

キハ183-100 オホーツク.jpg キハ183系100番台

'85.3改正で中間車から改造した100番台が登場します。当時,ギョッとしたものですが,その後,こんな改造はどんどん出てきましたから,そんなに違和感なくなりましたが,いまでも驚きますね。おまけに,最初は "おおぞら" の写真のような,下半分が赤,と言う塗色でしたが,すぐにこの写真のようにキハ82みたいなヒゲ塗装に変わっています。

北斗1.jpg 特急 "北斗" ('88.2.14 大沼)

この日は来月,廃止になる特急 "おおとり" (函館~網走)を撮りに行きました。残念ながら後追い写真のため, "おおとり" は雪でうまく撮れませんでした。

キハ183 500甲種.jpg 500番台甲種回送('88.2.14)

なぜか,この日,オハフ51を連結したキハ183系500番台が撮れました。今から考えると甲種回送だったのでしょう。

このあと,青函連絡船に乗って急行 "八甲田" で帰りました。懐かし~~!

海峡試運転.jpg 海峡線試運転列車(函館)

といって,実を言うと,翌月13日には津軽海峡線が開業する予定で,すでに試運転列車が走っていました....。あれから,もう23年も経つのですね。

 


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よしくん

iruchan様 おはようございます
いつも勉強になります。
by よしくん (2011-06-20 10:37) 

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