2022年3月27日の日記
いよいよ春めいてきましたね.....。iruchanの家の近くでも桜がちらほら咲き始めました。
と言う次第ですけど,最近,職場の後輩がオールドレンズにはまっているのに触発され,iruchanも実家からNikkorのオールドレンズを持って帰ってきました。
カラーフィルム対応のCマークがついたコーティングが施された製品です。戦前製のノンコーティングレンズを愛好する方も多いようですけど,iruchanはコーティング派です。
持って帰ってきたのはNikkor 35mm F2.5です。本来は同社のSシリーズ用のレンズで,Sマウントのものは割によく見かけますが,ライカのスクリューマウントのものは少しレアです。F2.5と明るく,当時35mmのレンズとしては世界最高の明るさだったようです。
何より小さく,LeitzのElmar 35mm F3.5よりは,そりゃ,分厚いのですけど,ちゃんと50mmよりは小さいし,もとから小さいので沈胴式にはなっていません。一眼レフはミラーがあるせいで,下手すると35mmのレンズの方が50mmより大きかったりしますからね.....#58944;
鏡胴は2種類あり,ライバルの東京光学のTopcorのシリーズやFUJINON 50mmもそうですけど,後期には黒が登場しています。iruchanはどうにも黒鏡胴は好きになれないので,初期のオールシルバーを買いました。もっともこのレンズの場合,絞りリングが黒のものがある,ということで鏡胴ではないですけど.....。
iruchanはライカが一時,好きだったので,本体も含め,いろいろレンズを集めましたけど,小西六のHexarに巡り会ってから国産レンズだけにしました。いずれも素晴らしいレンズで,写りはどれも絶品です。仕上がりも美しく,Leitzのレンズはどうにも気に入らなくなり,大部分手放してしまいました。
と言うことで近所を散歩.....。
もう,母艦と言うらしいですけど,本体のデジカメはGF1じゃ,10年前の製品なので,新しいのにしたいのですけど.....。どれも母艦は高いですね~~~。
マイクロフォーサーズにLマウントレンズをつけると倍率は2倍になり,その点面倒です。これじゃ,70mmになっちゃいますね。
でも,最近,レデューサレンズ,と言うのがあるのですね。要は凹レンズで,焦点距離を短くしてくれるようで,これと組み合わせるとほぼ等倍になるらしいです。母艦を新しくするついでに,これを買ってみよう,と思っています。
心優しい,園芸部のお姉さんたちが心を込めて学校の前にパンジーを植えています。色とりどりのパンジーがとてもきれいでした。
こんな風に人間みたいにゴクゴクと水を飲めるのはハトの特徴らしいです。
木瓜の花がきれいでした.....。まだiruchanのところでは桜は少し早いです。
フィルターをつけてないので買ってきました。ユーエヌがφ34.5mmのフィルターを売っています。ありがたいことにシルバーフレーム#58942;
他に,KenkoのPro 1dのシリーズで34.5mmのシルバーがあったようなのですが,製造中止になったようです#58944;
売れないんでしょうか.....。
やっぱ,クラカメ&オールドレンズにはシルバーですよね。
☆ ☆ ☆
それにしてもこのレンズの発売は1952年。朝鮮戦争による特需で潤い始めた頃で,日本や朝鮮に出かけたGI達のカメラとしてSシリーズが大いに売れたようですね。米国人は写真が好きですから....。「ジャップのカメラだけど,意外にいいじゃん.....」ということだったのではないでしょうか。
まだ戦後の復興がままならない時期ですが,このように優れたカメラやレンズを世に送り出したことに驚かされます。日本人が得意な細かな作業を活かした精密機器産業は日本の外貨獲得の尖兵となりました。明治以降,工業化を進めましたけど,重工業は軍需優先で,外貨獲得には絹糸などの軽工業しかなく,このようなカメラや時計など,高度な精密機械,電機を輸出産業として育てず,貿易立国を目指さなかった政府の失敗が先の戦争につながったのではないか,と思います。