2022年8月10日の日記
皆さん,暑いですね~~#58942;#58942;
くれぐれもお身体ご自愛ください。
さて,iruchanはこのところたまってしまった工作関係を片付けることにしました。
まずは2年前に完成したモノラルLP用EQアンプの修正から.....。
ナショセミの超低ひずみメタルキャンOPアンプLME49720Hを採用し,極めて音のよいEQアンプだと思っています。
ただ,ひとつ問題が....#58944;
EQカーブの切替用に,ALPSの基板取付タイプのロータリースイッチSRBM149501を使ったのはいいのですが,残念ながら接点切替がオープンタイプ。
これ,接点を切り替える際に,瞬間的に回路がオープンになってしまうタイプです。
そのため,切り替える度にSPからブツっと大きなショックノイズが出ます#58944;
対策としては,数MΩの抵抗で接点を接地すればよいのですけど,これだとEQカーブに影響が出ちゃいます。
しかたないので交換します。
ところが,もう,ロータリースイッチといってもオーディオに使えるのは同社のM型くらいしかないんですね.....。
いつも使ってはいるのですが,ちょっと大きすぎるのと,結構,チープ過ぎる感じがいやです。
とはいえ,同社のY型はとうにありませんし,何より改めて探してみるとショーティングタイプはこれだけです.....。
基板用のものがあるとこういう機器に便利なんですけど,市販されている基板用は全部,オープンタイプ。
なんとか,3回路4接点のものに交換しました。
基板との接続は10pのピンヘッダ&ケーブルを使いました。ここは外せるようにしておくと何かと便利だと思います。
ようやくロータリーSWを交換しました。
☆ ☆ ☆
これで,CR型EQアンプも1台,完成です。金田式は全部NF型で,現在,金田氏がGOA時代に一度だけ発表したCR型を作っているんですけど,音を聴いてみると,やはりどうもNF型はCR型には勝てない感じです。
また,本機はOPアンプにLME49720Hを使っていて,抜群に音がよいことも確認できましたが,残念ながら,このOPアンプはバイポーラ入力。
ということでMM型専用になっちゃいます。本機はRIAAはステレオでも再生できるように作ったので,なんとか,DL103を使いたいんですけど....。
バイポーラ入力を使うと,OPアンプの入力電流がカートリッジに流れてしまい,コイルを直流磁化してしまうので,バイポーラ入力OPアンプはNGです。
実際,LME49720Hのデータシートを見ると入力バイアス電流はtyp. 10nAで,規格上は70nAまで許容しているようなので,NGです。
MC型カートリッジの許容電流は "オーディオ用FETの活きた使い方" (誠文堂新光社1981年刊)を読むと,5nAらしいので,LME49720Hはアウトです。じゃ,ってんでコンデンサを入れてDCをカットすればいいんですけど,でも,こういうのをブログに発表しちゃうと,「こいつはバカか」と言われそう.....。
FET入力のOPアンプを使えば解決なんですけど,iruchanも愛用しているLF356Hとか357HならFET入力だし,入力電流も30pAと,文字通り,桁が違うので,問題ないのですが,どうもLME49720Hの音を聴いちゃうと,ちょっとこれらを使う気がしません。
と言う次第で,FET入力差動アンプをディスクリートで構成して作り直そうか,と思っている今日この頃です。それに,EQカーブももう1本,欲しいな.....って思っています。英HMVのカーブを作っていませんので。
では,また。