2012年5月14日の日記

先ほど,とうとう名古屋の東海ラジオのAMステレオ放送が終了しました。最初,午前0時で終了かと思ったのですが,午前0時を過ぎてもステレオのランプは点灯しているので,放送終了時にAMステレオ終了のようです。ちょっと,ここのところ体調が悪いので,HiMDを録音させて寝ました。午前5:00の放送開始を聞いてみるとやはりランプは点灯せず,今日の日中からモノラルになっています。

1992年4月1日の放送開始以来,20年でAMステレオは消えていこうとしています。本当に残念でなりません。AM放送の最後の技術革新,と言われましたが,その技術すら消えていこうとしています。

やはりNHKが参加しなかったのと,そのためか,受信機が普及しなかったのが原因ですね。比較的,車にはAMステレオが搭載されましたが,わざわざ家で聞くためにラジオを買おう,と言う人も少なかったのだと思います。また,カーラジオで聞いていても,車内では臨場感に乏しく,効果が低かったのかもしれません。「AMステレオはノイズまでステレオになる」と当たり前のことを言う店員もいて,カー用品の店でも積極的に拡販するという雰囲気ではなかったように思います。

しかし,従来のAMとは一線を画する臨場感と,高音までよく伸びたHiFiな音はとても好きで,ラジオも集めましたし,自分でICをそろえて受信機を作ったりしたので消えていくのは残念です。

特に,北陸からだと一番身近なAMステレオの放送局は名古屋の東海ラジオで,同じ名古屋のCBCは夜は朝鮮中央放送に邪魔されてよく聞こえませんが,東海ラジオはよく聞こえて,AMステレオを楽しんでいました。もとから大阪の放送局はほとんど入りませんしね。

とうとう,残るはCBCとニッポン放送,ラジオ大阪,和歌山放送の4局になりました。何とか1日でも長く,放送を続けてもらいたいと思います。

最後に,お別れ放送をupしておきます。さようなら,どうもありがとう。

001-2012-05-14 東海ラジオ終了放送.mp3    2012年5月14日 2:30放送終了

Radikoで録音したわけじゃありません。ちゃんと自作AMステレオチューナとHiMDで録音しました。ステレオで録音されています。最後の曲の音もAMとは思えない,よさでしょ?

ただ,upした音を聞いてみるとキュル,キュル言ってますね。冒頭のナレーションのところが気になります。こんなはずはないよな,と思って元のHiMDの音を聞くと入っていません。キュルキュルノイズと言ってmp3のビットレートが低い場合に出るようです。どうも申し訳ありません。 

この後,試験放送の案内があって,1時間ほどずっとヴィヴァルディの四季などクラシックを流していました。ただし,モノラルでした。おそらく,エキサイターを撤去したので,調整していたのでしょう。

 とうとうステレオLEDも消えました....。 

 

2021年1月11日追記

とうとう,CBC中部日本放送が今日の未明,AMステレオ放送を取りやめたようです。 今朝の放送からモノラルに戻っているようです。事前のWEBでの告知が6日前だったらしいし,放送では告知していなかったようなので全くノーマークでした。今はiruchanはエリア外に住んでいるのですけど,CBCのAMステレオ最終日には録音したい,と思っていたので残念です。

この記事によると,やはりAMステレオ関係の送信機の更新に伴い,AMステレオ関係の機器の更新ができなかったためのようです。でも,送信機メーカー2社にAMステレオ機器の新製を打診した,とのことですので,最大限,努力してくださったのでしょう。もちろん,送信機とは言っても出力段じゃなくて,音声変調器だけのことだと思いますが.....。

RadikoやワイドFMでAM局もステレオで放送していますし,これで残るはニッポン放送,ラジオ大阪,和歌山放送の3局となりました。