2010年10月3日の日記

 河合商会のキ100(KP-121C)

当鉄道は北陸の豪雪地帯にあるので,今日から冬の準備をします....(^^;)。

初夏に河合のキ100を買いました。ラッセル車と言えば,このキ100が定番で,昔はTomixから出ていました。最近は市場でも見かけなくなり,以前から河合商会が出しているのが定番になっていましたが,こちらも最近,見かけなくなっており,探していました。今年3月に仕様を変更して再発売されたものを購入しました。仕様変更と言っても,窓ガラスをはめたくらいのようです。

実車は1928年から30年近くにわたり,苗穂や土崎,大宮などの各国鉄の工場や立山重工などで製造されました。冬になると,車庫から引出されて結構目立つ場所に留置されていましたので,よく覚えています。残念ながら,DD16やDE15が普及したので,早々と姿を消し,JRに移行したものはないと思っていたのですが,標津線用に2両だけ,承継されたようです。どうにも黒くて特異な姿はユニークでとても懐かしく思い出します。

さて,模型の方ですが,多少空気配管が太かったり,エッジがシャープでなかったりしますが,よくフォルムをとらえていると思います。前位台車が台枠なしになっていますが,スノープラウと干渉するので,曲線通過を考えると仕方ないでしょう。

例によって前照灯の点灯化を考えます。国鉄時代は前照灯は昼間はつけていませんでしたから,点灯しているのはおかしい,という考えもありますが,鉄道模型の場合は点灯させれば非常に効果が大きいですし,特に,キ100の場合は夜間の運転が多く,吹雪くと前が見えなくなるので,前照灯を点灯させることが多かったと思います。

 LEDユニット

LEDはφ3mmの電球色LEDを使用します。1つは前照灯用で,もう1つは室内灯にしました。ウィングの開閉やフランジャと呼ばれる,スノープラウ下部の出し入れできる,可動式のツメを操作する作業員が室内にいたはずですから,室内灯をつけました。前照灯の方は黒い熱収縮チューブをかぶせて光が運転台に漏れないようにしました。

 LEDユニットを組み込んだ様子

前照灯はφ1mmのアクリル丸棒を室内に引き込んで,それに前照灯用のLEDをつけました。

ちょっと,本来は150WのLP42に,つらら切りがついた非常に細長く飛び出た遮光用のフードに穴を開けるのは非常に厄介でしたが,うまく行きました。φ0.3mmの下穴を開けたあと,φ0.5,φ1.0と言う具合に徐々に大きくしました。

 集電台車

しかし,最大の問題は集電。客車ならTR-47などの集電用部品が使えますが,貨物用のTR-41ではどうしようもありません。Tomixの旧集電機構用の集電パーツを入手したので,それを使いました。

ただ,普通の模型のように,1台車で正負両方とも集電するのはあきらめました。片側ずつ,集電しています。もう少し,工夫が必要です。

 前照灯が点灯しました

 まぶし~~

 室内灯も点灯しています

 後位側。

カプラーはKATOのNカプラーに変更しました。集電はやはり不安定なので,もう少し工夫してみます。

キ100の整備も終わったし,DD14やDD16もあるので,今年の冬は万全でしょうか。

【おまけ‥‥‥実車の写真】

 南大夕張にて('87.3)

三菱石炭鉱業大夕張鉄道のキ100型キ1。1940年苗穂工場製。幸いにも,今も南大夕張にて保存されているようです。

 キ552。大垣にて('84.2)

キ550はキ100を複線用に改造したもので,先頭のスノープラウが両開きでなく,片開きになっているのが特徴です。

奇跡的に滋賀県米原市役所前の駐車場に保存されています。米原駅西口を出て,まっすぐ歩くと見に行くことができますので,お時間がありましたら米原で下車してご見学ください。

 前位側

 後位側

現在,荒廃がひどくなり,補修をしようと市役所で寄付を募っておられます。小生も些少ながら寄付させていただきました。