2010年3月12日の日記

TomixのEF510と一緒に,KATOのD51を横浜のだるまやさんで買ってきました。このお店で買う最後の1両となるでしょう。本当にどうもありがとうございました。

さて,このKATOのD51は長年の定番商品で,最初のものは私が中学のときです。でもやっぱり蒸機は高くて,当時はとても中学生が買える値段でなく,結局買ったのはこれが初めてです。

私が買ったのは去年2月に再生産されたもののようですが,長年リニューアルはされておらず,そろそろ見劣りがしています。何より前照灯が点灯しないのはかなりマイナスで,C62がリニューアルされて非常に評判がよいので,D51もリニューアルをお願いします。

ただ,オールドファンとしてはやはり昔ながらのKATOのオリジナルのD51も買っておこうと思いました。リニューアルされてしまうと完全に新規の金型となり,全く違う製品になってしまいますからね。

さて,D51の標準型を買ってきました。長年リニューアルされていないとは言っても,さすがはKATOなだけあって,それほど他社の製品と見劣りするとは思えません。動きも非常にスムーズで静かです。ただ,やはり前照灯が....。ちゃんと点灯化させようと思います。

   前照灯はへこんで銀色に塗ってあるだけです。GMのキットを作った訳じゃないんですよ。

と言って,実はこのKATOのD51の前照灯の点灯化というのはこれも長年の改造のテーマになっていて,皆さんブログなどを書いておられますね。ただ,皆さん,そのまま12Vのムギ球(電球)を使われているようなので,当方は電球色LEDにしようと思います。

        このところのピンをつまようじで外します。

まずはバラします。蒸機の分解は極めてむずかしいので,事前に調べておきます。が,何とKATOのD51は説明書にちゃんと分解のしかたが書いてありました....ガク。

ただ,説明書にはツル首のピンセットを使うようなイラストが出ていますが,やはり上の写真みたいにつまようじを使うのが無難だと思います。

      ウェイトの先端の細くなっている部分をカットします。

     ウェイトはアルミのダイカストなのでピラニアンで切れます。

LEDは最初はφ3mmのリードタイプの電球色LEDを使いましたが,どうにもうまくボディがはまりません。どこか干渉しているようです。散々,ルーターで削って小さくしてみましたが,うまく行きません。あきらめて白色のチップLEDを使いました。

 秋葉で売っている白色のチップLED(3020タイプ)です。

ただ,このLED,何か変なLEDで,どうも逆耐圧保護用のシリコンDiを内蔵しているような感じです。以前,銀河のED14に使ったら変な挙動を示し,ED14のように両運なら,2つのLEDを逆向きパラに接続するとうまい具合にそれぞれのLEDの順方向電圧が相手のLEDの保護用として働くのですが,このLEDを使ったらそもそも両方とも点灯しませんでした。そんなバカな,と思って単体の逆方向の電圧を測ったら0.6Vでした。普通のLEDだと逆方向は∞とか,3Vとか,大きな値を示すはずですが,なにか変です。

上のLEDユニットはそのままウェイトで上から台車枠に押しつけますので,車体との接続は簡単です。

ただ....,と言うことは単品で使っても逆耐圧保護用のシリコンDiは不要,と言うことも言えるので今回使ってみました。本来の普通のLEDなら保護用のシリコンDiが必要ですのでご注意下さい。思い切って,普通のLEDを保護Diなしでやってみる,と言うのも手かとは思いますが,コントローラの逆転SWを一度,入れて戻してみたらもう点灯しない,と言うことを何度も経験していますので,ご注意ください。

  点灯試験。うまく行きました。電球色に見えるよう,ポスカのうすだいだいを塗りました。

ボディを組み付けるとこんな感じです。ちょっと横からだとうまく点灯しているように見えませんが...

 正面からだとこんな感じです。いい感じでしょ。

ボディは前照灯部分をφ1.8mmのドリルで少しザグったあと,φ1mmのドリルを斜めに開けてボディを貫通させました。導光材としてφ1mmの光ファイバーを突っ込んで固定したら,銀河の旧国用レンズ(φ1.8mm)をつけました。ファイバーの端をライターであぶってレンズにする,と言う人もいらっしゃるようですが,きちんとレンズをつけた方がよいと思います。

ナンバーは最終配置が亀山だった646号機にしました。幼い頃,父親に頼んで草津線,関西線のD51に乗せてもらいましたが,どこかでこの機関車に会っていたかもしれません。国鉄がイベント列車じゃなくて,本当の営業列車として蒸気機関車を運転していた頃,蒸機牽引の列車に乗れたことは今までの人生で最良の思い出のひとつです。明日は4歳の愚息とこの機関車で運転会をしませう。