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神田沙也加さんのご冥福をお祈り申し上げます。

2021年12月19日の日記

ものすごく悲しい日になってしまいました。

今朝,iruchanはいつもどおり,5時頃起きて,いつも見る,NHKのNEWS WEBをみると訃報が出ていました。NHKの発信時刻は4:55になっていましたから,iruchanは発表直後に見たのだと思います。

神田なんとかって,もちろん,沙也加さんだとは夢にも思わず,すぐに思いつかなくて,神田姓の芸能人って誰だろう....って最初,一生懸命に考えていました。

昨夜,神田沙也加さんがお亡くなりになりました。享年35歳だそうです。

"アナと雪の女王" が大好きなiruchanはもう悲しくてしかたありません。彼女のアナは本当に素晴らしかった!! 世界最高のアナだった,と信じて疑いませんし,皆さん,そうお思いのことと思います。

また,前回,アナ雪2のところで,神田沙也加さんが歌う,"わたしにできること" が素晴らしくて,絶唱だと書きかけてやめたのですが,それが現実になってしまったようで,もうものすごく残念です。

どういう風に悩み,また苦しんでおられたのか,全くわかりませんが,生まれてからずっと偉大な母親の影を畏れ,母親を追い越そうと努力し,また,その結果としてその成果と実力が大いに世間から評価されるようになっても,さらなる高みへと目標を掲げ,努力すればするほど遠くなるゴールに向かって終わりのないマラソンコースを全速力で走っておられたのではないか,と思います。

iruchanは以前から,もしかしてそうではないかと心配していました。もう,皆あなたの歌や魅力が素晴らしいことは認めていますよ,一度,ゆっくり,肩の力を抜いて休んでみてはいかがですか,と思っていました。そして,最後にとうとう燃え尽きてしまわれました......。

われわれ,平凡な庶民に生まれた者とは比較にならない,大変な重圧と苦悩に耐えてこられたことと思います。

正直,今年はiruchanも父が亡くなり,また年も押し詰まってから大好きな女優さんが世を去り,本当に今年は信じられないほど,よくない年でした。

あなたはもう,この世にはいらっしゃらないのですね.....。

神田沙也加さんの冥福をお祈り申し上げますとともに,どうかお安らかに,ゆっくり休んでください,と思うしかありません。

iruchanはとても楽しい思い出をいっぱい作ってもらって,本当に感謝しています。もう,お礼の言葉もありませんが,ありがとうございました。どうかゆっくりお休みになってください。

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金田式CR型超シンプルプリアンプの製作~その3 オールFET電源の設計~ [オーディオ]

2021年12月5日の日記

前回,基板を作って,実験用のトラッキング電源から電源供給して試験しました。無事に動作したので,いよいよケースを作りたいと思います。

でも,その前に難問が.....。

実は電源をどうするか決めていませんでした......(爆)。

というのも,金田氏はCR型プリアンプの電源について,明記していません。

記事としては,本機はMJ '97.3月号のスーパー・サーキット講座 No.15 ”CR型イコライザーの解析” が初出で,その後,単行本 "オーディオDCアンプ製作のすべて" (2003.3刊行)にも載っています。

電源については,どちらも記述がありません。ただ,後者では引き続いて広ダイナミックレンジCRプリアンプという記事が載っていて,電源は図127と同様だ,と書いてあるだけです。

で,その電源が問題で,なんとコンデンサで平滑しただけの非安定化電源なのです。

非安定化電源出力(図127).jpgえっ,本当?

確かに,本アンプはGOAなので,電源の影響を受けないとされ,非安定化電源でも十分と言うことも考えられるのですが.....。

iruchanは今まで,半導体プリアンプで非安定化電源のまま,ということはしたことがありません。理由があって,必ずレギュレータを入れています。

と言うことなのですが,一応,LTspiceでシミュレーションして確かめてみます。

記事の電圧値から推測しても前回のテストでも,本プリアンプの全電流は50mAくらいです。

まずは▼の回路で,平滑コンデンサのところの電圧波形を見てみます。

非安定化電源出力(図68).jpg リップルが出ています。

非安定化電源としての出力ですが,リップル電圧は51.4mVp-pです。

う~~ん,こんなにリップルが出ていれば,MCプリアンプには大丈夫とは言えないと思います。

ということで,前回,アンプ部もすでにモデル化したので,電源を接続してプリアンプの出力を見てみますと.....

非安定化電源プリ出力2.jpg プリアンプ出力です。

28mVp-pくらいの電圧が出力されます。これがさらにパワーアンプで増幅されるのですから,スピーカーからはとんでもないレベルのハムが聞こえると思います。

と言う次第で,と言うか,実は最初から決めていたのですが,やはりレギュレータを挿入します。

問題は回路。

前回,No.122のオールFETスーパーストレート・プリアンプとほぼ回路が同じ,と言うことを指摘していますが,その中で,金田氏は,

"本機は電源変動に対する安定度が特に高いので,レギュレーターは必要ない。----(中略)----オールFETで音のよいレギュレーターが完成すれば結果は変わるかもしれない。"

と書かれていて,レギュレータの回路図は発表されていません。

No.128 オールFETスーパーストレートプリメインアンプも同様の回路ですが,これは電池式です。実際,オールFETプリアンプを作った方はネットを見ても電池式の方ばかりのようです。

う~~ん,困ったな.....。

iruchanは電池式は電池の消耗が気になってしかたないので使いたくありません。といって,AC電源だとレギュレータは必須です。

というのも,もし,リップルの問題がなかったとしても,誘導性負荷のon,off時に生じるポップノイズには対処できないからです。

よく,蛍光灯や冷蔵庫がon,offしたときにスピーカからポッというノイズが出ますけど,これは安定器やモータなどのインダクタンス分に流れる電流をon,offしたときに高周波のスパイク状のノイズが発生し,それが整流されてDCに乗り,アンプから出力されてしまうのが原因です。よく真空管プリアンプで悩まされますよね。

これは真空管プリアンプだと非安定化電源で,せいぜい,整流したあと,2段くらいのπ型CRフィルタで平滑化している程度のため,フィルタをパルス状のノイズが素通りしてしまうからです。

対策としては,やはり安定化電源式にして,レギュレータを入れるのが有効で,真空管プリアンプでもレギュレータが必須だと思います。

まあ,今じゃ,蛍光灯も冷蔵庫もインバータ式になったし,おまけに蛍光灯はもはやLEDになってしまっていますから,昔話なんですけどね。昔は点灯管式の蛍光灯がon,offする度にスピーカからノイズが出てまいったものです。

と言う次第で,iruchanは実は最初からレギュレータを入れるつもりでした。

結局,金田氏推奨のレギュレータ回路はわかりませんでしたので,iruchan独自に設計してみます。

時代的にGOAのアンプなので,オールメタルキャンTrプリアンプ同様,超高速シリーズレギュレータなんでしょうけど,正直,これはもう作りたくない。

やっぱ,2SB716/2SD756などの小Trにも1S1588を熱結合したり,非常に作るのが面倒です。プリント基板図も作ってあるので,エッチングするだけで楽なんですけどね.....。

それに,なんとか金田氏ご推奨のオールFETで作りたいと思います。

と言う次第ですが,最近,金田氏はなぜか初心に戻ってごく普通の1石式誤差増幅器のシリーズレギュレータになっています。IVC型イコライザアンプもこうです。

iruchanはIVC型EQアンプ用の電源回路を変更し,オールFETにしてみました。制御素子は日立の2SJ77/2SK214(VDSS=150V, ID=0.5A, PD=30W) でもいいのですが,たくさん持っている東芝のMOS-FET 2SJ123/2SK442 (VDSS=70V, ID=10A, PD=30W) を使います。こっちの方が大容量ですしね。それにしても昔からずっと思ってるんですけど,日立のは何でこんなにIDが小さいんでしょうね.....。

本当言うと,V-FETの2SJ19/2SK69 (VDSS=140V, ID=0.1A, PD=0.8W) がいいな.....なんて思ったのですけど......,

      ないものねだりの子守歌  ~~~ってか。

この歌を知っている人は相当なおじさん&おばはんです[曇り]

オールFET電源回路.jpgオールFET電源です

オールFETなんて言いながら,2SA1015/2SC1815を使っていますけど.....これは保護回路なのでうちの嫁はん同様,通常は寝ていますからご容赦ください......orz。

誤差増幅回路はごく普通のシングルアンプによるもので,負荷は定電流回路になっています。出力電圧は±20Vにしました。平滑コンデンサ直後の2SJ103/2SK246による回路はNo.251 ”ダブルアーム搭載超多機能プリアンプ” では,リップル激減回路,と称しておられますが,これは昔から知られており,iruchanも中坊の頃読んだ本にも載っていましたし,この前,実験用にトラッキングレギュレータを作りましたが,その回路もそうなっていて,低雑音化のため,と記述がありました。

オールFET電源回路出力.jpgちゃんと動きます[晴れ]

安定化電源プリ出力2.jpgプリ出力波形です。

電圧波形にはリップルがありません。プリの出力電圧にはノイズは見られません。

誤差増幅器はハイgmの2SJ1072SK170にしました。本当は2SJ74にしたいのですが,手持ちがありません.....[曇り]

と言う次第なんですけど,プリント基板も作っちゃいました。

オールFET電源基板2.jpgオールFET電源基板

整流はこの頃は金田氏は31DF2のようです。このあと,V19Eに代わり,今はSiC Diですね。

11EQS06などのショットキーでもいいんでしょうけど,モールドパッケージだし,どうにもiruchanは使う気がしません。そもそも音がよい,なんて話は聞いたことがありませんしね....[雨]

やっぱ,モールドはダメか.....。31DF2がお役御免になったのもモールドだからか....。

では,次回はケース作ってテストします。

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