SSブログ

KATO C57 180門デフ入線 [模型]

2010年3月28日の日記

近所の家電量販店が決算大処分と称して大割引だったので最後にKATOのC57 180門デフを買ってきました。

実を言うと,どうにも人気者はあまり好きでないという天の邪鬼な性格のせいか,C57はどうもあまり好きではなく,今まで買ったことがありませんでした。どうも昭和の蒸機はどうにもアメリカ的すぎ,カウキャッチャーがついていないだけマシ,という感じがして好きになれません。中でもC57はキャブの屋根が長すぎるし,何か弁慶号みたいでどうにも武骨で田舎くさく,アメリカの蒸機のように思えます。「貴婦人」という愛称は単に動輪が大きくて腰高という点からだけ,という感じがします。wikipediaも誰が書いたか,なにか反感を持った書き方になっていますね。その点,大正時代の蒸機はどこか英国風の優美な煙突など,ヨーロッパ的で大正時代の蒸機の方が好きです。

ただ,このC57は門デフ仕様と言うことで,買ってきました。やっぱ門デフはかっこいいですね~!これでスポーク動輪だったらドイツの01みたいでもっとかっこよいんですけど。

実機は1937年,C55の改良版として亜幹線用急行機として登場しています。ボイラ圧力の上昇と共に,ボックス動輪の採用が主な特徴です。使いやすかったのか,戦後も製造され,全部で201両製造されています。

模型の方は2007年10月に運行された,「ばんえつ物語」号でいつもの牽引機180号が門デフに換装されたのを受けて2008年8月に発売されたものです。実際の180号は1946年三菱重工製で,新製配置が新潟ですので,一度も門デフはつけていないはずです。

模型は値段は高いもののTomixの方が人気があるようで,KATOのが市場で余っているようです。おまけに今回のは決算大処分と言うことで安く買えました。Tomixのは非常に高価ですが,やはり模型というのは適正な価格があると思います。米国でもPrecision Craft Modelsなどは高価格路線で,確かに非常に精密なので私も同社のE7などがほしいですが,TomixのC57も別ブランドで出すべきものでしょう。

さて,KATOのC57は前照灯が電球仕様で,機関車前位側のみ点灯します。おまけに後進時も点灯するのでちょっと不自然です。テンダ側はダミーとなっています。TomixのC57はテンダ側も点灯します。カプラーは2008年製造のものからはナックルカプラー仕様となっていて,交換する必要はありません。

いつもの通り電球色LED化します。ついでにテンダ側の電球色LEDによる点灯化も検討します。

C57-1.jpg 

   オリジナルの状態。前照灯は電球なのでオレンジ色で暗いです。

C57-2'.jpg

バラすときはキャブ前方のピンを外します。つまようじを突っ込んでこのあたりのボディを広げるとピンが外れます。あとはこのように前位側を中心にして左側へ回転するように外します。

C57-3.jpg

やっぱり前照灯は電球です。また,点灯する向きを決めるためのダイオードが入っていなくて,後進時も点灯します。ウェイトはマイクロエースのなんかウェイトが手で削ってあったりしますが,きちんとダイカストで整形されてました。

C57-4'.jpg  電球色LEDに換装しました。

基板は1個所,カッターで切れ目を入れ,そこに1kΩのチップ抵抗をハンダ付けしました。LEDは写真のように,あまり前に飛び出ると車体に干渉するので,基板から先端まで6mm以内に収めないといけません。また,逆耐圧保護用のチップタイプのシリコンDiをハンダ付けします。向きはLEDと逆です(LEDのアノードにシリコンDiのカソードをハンダ付けする)。あと,遮光用? のシルバーのプラパーツが入らなくなるので,LEDの "つば" を削る必要がありました。

C57-5.jpg 実装するとこんな感じです。

C57-11.jpg  いい感じですね~~(^^)。

さて,無事に前位側が点灯したら,今度はテンダについている後位側に取り組みます。こちらはダミーになっています。

C57-6.jpg

テンダを切り離すには前位側の台車のネジを外します。ドローバーが台車中心ピンに入っていますので,台車を外さないとテンダが切り離せません。

C57-8.jpg 側面  C57-7.jpg 上面

            う~ん,ちょっとむずかしそうな感じですが.....。

さて,テンダ側のライトは上の写真のように最初から点灯を考えていないので,ライトの支持柱は実物通り? なのか,非常に細いです。導光材をC53 43の時にやったように,ライトから後ろに出そうかと思いましたが,これだと導光材が目立ちます。C53 43は流線型カバーがあるのでいいですが,C57はむき出しなので無理です。

と言う次第で,やっぱり下側から導光材を出すことにしました。ライトを切り離して,その底面中央に慎重にφ0.3mmのドリルで下穴を開け,そこからφ1.0mmのドリルで穴を拡大しました。最初からいきなりφ1.0mmのドリルを使うと失敗しますのでご注意ください。

C57-9.jpg φ1mmのアクリル丸棒を突っ込みます。

導光材はφ1mmのアクリルの丸棒にしました。東急ハンズで1m 105円で売っています。光を直角に曲げないといけないので,先端は45゜にカットしましたが,気休めでしょうか。

C57-10'.jpg  テンダ側の配線

φ3mmの普通の電球色LEDを上の写真のように集電板にハンダ付けしました。マイクロエースの蒸機のテンダのように,ウェイトがテンダぎりぎりの寸法,と言うことはなく,割に後ろ側はスペースがあるので助かります。いずれ,KATOも点灯化したのを出すでしょう。

C57-13.jpg テンダ側はこんな感じです。

C57-14.jpg

ナンバーは170号にしました。人吉機関区配置なので門デフだったかもしれません。ちょっとwebで検索した範囲では普通のデフでしたが。やっぱ門デフはかっこいいな~~!

 


nice!(0)  コメント(0)