SSブログ

オールWE真空管式DCプリアンプの製作~その5・測定編~ [オーディオ]

2020年1月13日の日記

WE真空管式DCプリ.jpg ようやく完成しました.....[晴れ]

またまた前回から2年も経っちゃいました......orz。

やはり11球式なんて大がかりなアンプは作るのが大変です。おまけに,金田氏の原設計は電源別筐体ですが,それではあまりに大きいし,配線がめんどいので,どうしても電源一体型にしたかったのと,iruchanはいつも何でも小さく作るのが好きなのがたたり,やはりケースが小さすぎて,残りの配線を仕上げるのに時間がかかっちゃいました.....。

正月休みに,入出力の配線を片付けました。やはりプリアンプは大変ですね.....。配線そのものは半日で終わりましたけど,いざ,電源を投入してみると音が出なかったりして,配線ミスを見つけるのに結構時間がかかっちゃいました。うっかり,入力側のGNDを配線していなかったりしたくらいですけど,やはりプリアンプはトラブルが多くて大変です。

今日は特性を調べてみます。

☆EQアンプ

iruchanはまだレコードを聴くので,やはりEQアンプは必要です。今回は奮発して,EQ素子や位相補正にSEコンを使っています。カップリングもいつもお世話になっている河童さんからいただいた,往年の長野日本無線製のケースマイカを使っています。金田氏もZeusのケースマイカ0.47μFを最初の頃,使っていましたね.....。そんなこと知っているのはジジイ。一体,いくらしたのか.....。昔から,一度,使ってみたいと思っていました。河童さん,どうもありがとうございました。

WE真空管式DCプリ2.jpg ケース内部

電源は一体式にしました。EQアンプの電源はリップルフィルタを使ったので,レギュレータは1段です。

真空管はオリジナルは403A396Aですが,396Aが最近はとても高いので,ヒータ電圧違いの408A407Aで作っています。整流は412Aですが,ヒータ電力が6.3Wもあって,それが2本ですから....夏はケースが熱そう.....412A代用整流ダイオードというのも買ったので,夏は交換しようかと思っています。SEコンも熱に弱いようですからね。

WE真空管式DCプリ eq amp f特.jpg EQ特性

ゲインは金田氏の設計のとおりです。MC用なので,ハイゲインで,35dB程度あります。残念ながら,左右のゲイン差が2dBほどあり,また,200HzくらいからRIAA特性から離れてしまいます.....orz。

ゲイン差はこれくらいは出るものですが,RIAA偏差の原因は,音量調整用のVRです。

金田氏はずいぶん前から,信号経路にVRを入れず,フラットアンプのNF抵抗を可変して音量を調整していますので,フラットアンプの入力インピーダンスを高くできる(原設計では750kΩ)のですが,iruchanは昔ながらのVRを挿入して音量調整しています。回路はこちらです。どうにもNF回路にVRを入れるのには抵抗を感じます。音量を0にできない,と言うのもありますけど,音量によってNFB量が変わるのと,VRをNF回路に入れるのは信号経路に入れるのも同じじゃないか,と思っています。

問題は,ここに貴重品のVIOLETの100kΩ(A)を使いましたが,要はカップリングコンデンサのCとHPFを構成しますが,抵抗が小さすぎ,カットオフが低くなってしまっているようです。次回,再調整したいと思います。

☆フラットアンプ

次はフラットアンプ。

f特を測定してみて驚き。なかなか高域の減衰がはじまらず,なんと1MHzでも2.2dBしか落ちていなくて,高域のカットオフがわかりませんでした.....。こんな広帯域のアンプは見たことがありません。真空管アンプとはとても信じられない特性です。もちろん,DCアンプなので,直流までゲインがあります。

WE真空管式DCプリ flat amp f特.jpg フラットアンプのf特です。

測定してみてびっくり!! なんと,1MHzでもゲインがあります。カットオフ周波数はiruchanのテストオシレータでは1MHzまでなのでわかりませんでした。-1dBで,DC~750kHzといったところです。

また,入出力特性を測定してみると,最大出力電圧はなんと,35~45Vrmsくらいもあります。パワーアンプ並ですね。



WE真空管式DCプリ1.jpg 全景です。

右側面のTO-3のTrはヒータのレギュレータ用です。ヒータは407Ah-k絶縁を考慮して,-40Vで点火しています。

WE真空管式DCプリ3.jpg LED

ついでに,パイロットのLEDは3種類つけました。金田氏はφ5mmのLEDを使っていますが,iruchanはいつも,φ3mmを使っているのに,今回はφ5mmにしました。やはりちょっと大きすぎます....。

ピンクはAC100V,電球色はヒータ,赤は高圧を示します。ヒータ回路と高圧回路はリップルフィルタを使っているので立ち上がりが遅く,整流管412Aを使っているせいもありますが,高圧は30秒ほど経たないと点灯しません。

     ☆          ☆          ☆

ようやく完成したと思ったら,EQアンプは再調整が必要です。

と言う次第で,また次回へ続きます..........[雪][雪]

nice!(12)  コメント(0) 

nice! 12

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント