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KATO C11入線 [模型]

2010年3月14日の日記

KATOのC11が入線しました。C12の方が煙突がすらっとしていて好きな形式なので,C11の方は後回しになっていました。今年1月に再生産されたばかりです。やはり,小さな機関車というのは子どもにも人気がありますね。愚息も大好きです。きかんしゃトーマスの主人公が0-6-0という小さな機関車なのも頷けます。ちなみに,0-6-0だと日本では英Kitson社の1800型か,Beyer Peacockの1900型くらいしかありませんけどね。4-6-2のゴードンとか4-6-0のヘンリーじゃ子供に好かれないし,主人公になれませんね。私も何かしらC11とかC12には惹かれるものがあります。

さて,実車の方は1932年から1947年まで381両が製造されています。戦後も製造されているのに驚かされますが,戦後の輸送量逼迫に対応するべく,戦前の設計のまま,とりあえず投入したのでしょう。この点はC12も同じですね。地方閑散線区でのフリークエンシーの改善と都市部での通勤需要の増大に対応して軽軸重の機関車が必要となり,従来使用されていた雑多な小型機を淘汰する目的で製造されています。軽軸重という観点から,戦地へ赴いたものも多く,そのまま還ることはない機関車も多かったようです。

模型の方はKATOの定番商品で,1971年から発売されているようです。どうも蒸機は高いのと,どうにも模型の蒸機というのは煙を吐かないためか,電機の方が好きで,あまり買いませんでした。他にはマイクロエースも10年前に発売していますが,現在入手不能です。やはりこのような定番商品はいつでも手に入るようにしておいてもらいたいものです。それに,マイクロのは石炭庫側の前照灯が点灯しませんので,KATOの方がよいでしょう。

さすがに今年製造されたばかりなので,前照灯はLEDになっています。ただ,在庫を使ったのか,色はオレンジ色です。蒸気機関車なので,あまり違和感はないかもしれませんが,例によってコンデンサのせいで停止中は点灯しませんので,分解します。おまけに実を言うとそもそも点灯しませんでした。家電系の量販店で買ってくると,チェックしてくれないのでこういうことがありますね。やはりきちんと模型店で買わないといけないなと反省しました。

と言って私はまず分解してしまいますので,特に問題はないのですが...。

kato C11-1.jpg

この部分にボディのツメがあります。つまようじで少し開いてやるとボディが外れます。最前部にもツメがありますので,このように後ろ側から回転するようにして外します。

kato C11-3.jpg

ボディを外したところ,前照灯は前後ともLEDになっています。

kato C11-2.jpg 前部の拡大。リード線がウェイトに密着していませんでした

前照灯が点灯していなかったのはLEDのリード線がウェイトに密着していなかったためでしたが,ついでに,根元についているコンデンサを外しておきます。このコンデンサはローパスフィルタとして作用するため,PWM制御式のコントローラの出力のパルスを平滑化してしまい,LEDの端子電圧が下がって点灯しません。

kato C11-4.1.jpg 電球色LEDにしました。背面に保護用のDiをハンダ付けします。

もとの基板はオレンジ色のLEDを使っていますが,逆耐圧保護用のシリコンDiは入っていませんでした。やはり危ないので,LEDの裏側にLEDと逆向きにチップタイプのシリコンDiをハンダ付けしました。電流制限抵抗はいつもなら1kΩに変更しますが,もとの560Ωのままにしておきました。蒸機の場合,煙突下の空間にLEDを収めますが,前照灯と距離があるため,どうしても暗くなるためです。

kato C11-5.jpg 

点灯試験の様子。レール側のLEDはオレンジ色です。色の違いがわかりますね。

kato C11-6.jpg

石炭庫側のLEDも電球色化しました。こちらの方はスペースに余裕があるので,保護用Diは通常のリードタイプのシリコンDiをハンダ付けしました。

kato C11-9.jpg  いい感じです。

kato C11-8.jpg 石炭庫側はこんな感じです。

石炭庫側の場合,前照灯のすぐ後ろにLEDが来るため,もとの560Ωでは明るすぎるため,4.3kΩにしました。これでも明るすぎるくらいでしょうか。でも,C11だと後ろ向きに走ることも多いので,石炭庫側の前照灯も重要ですから,明るすぎるくらいでもいいでしょう。

ナンバーは大垣電車区にいた155号にしました。日本で唯一,蒸気機関車が電車区に配置されていました。いまは大垣市のこどもサイエンスプラザにて屋根付きの素晴らしい環境で保存されているようです。一度,会いに行こうと思っています。やっぱりせっかく保存したのですから,屋根付きのところで保存してやりたいものです。大垣と言うことは樽見線や美濃赤坂までのセメント輸送などに使われていたのでしょうね。

 


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